業界動向
インデックス・ホールディングス,100%子会社のアトラスを吸収合併
インデックスグループは,かねてより事業再編を手がけており,7月にはノンコア部門の再編が完了したことを受け,ノンコア部門の整理で業務提携関係にあったNISグループとの提携解消を発表しており,8月中旬にも関連子会社の合併を発表するなどの動きを見せている。今回の動きは,同社の中核となるコア事業の再編が本格的に始まったことを示すものだが,こちらの,2010年春時点での決算をまとめた記事を参照してもらうと分かるように,昨年まででアトラスの事業整理は完了しており,インデックス・ホールディングスは事業の統廃合などと思われる大きな動きを示していた。そういった流れの集大成となるのが,今回の合併となるものと思われる。
合併終了後,インデックス・ホールディングスは,インデックスに社名を変更する予定で,現状ではアトラスという会社は消滅するものの,アトラス自体のブランド力を考えると,ブランド自体は存続させると見るほうが自然であろう。
まったく余談だが,過日のIRニュースを見るとアトラスが所有していたオンラインゲーム会社であるシーアンドシーメディアは,Perfect Worldの傘下に移管しているが,株式譲渡によって8億6400万円の収益を上げたことが報告されている。
インデックス・ホールディングスの再編は山場に差し掛かっているようだが,社名変更を含めて,もう少し動きがありそうなので,最終的にアトラスがどのような形で落ち着くのか,今後の情報にも注目しておきたい。
当社連結子会社の吸収合併に関するお知らせ
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