2017/09/04 18:02

7. 上級者を目指す攻めの応用

 ファーストステップガイドで本作の基本を学んできた人であれば,ある程度キャラクターを自由に動かせるようになっていることだろう。しかし,上級者といわれる20段以上のプレイヤーになるには,ここからさらにいくつもの壁を越えていかなければならない。ここでは,攻め方の基礎から一歩進んだ,上級者を目指すための攻撃テクニックを伝授していく。

攻めのテクニックを得られれば,相手の攻めに対する守り方にも応用が効くので,後述する守り方の応用編と合わせて理解していこう
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7.1.至近距離の攻防

 本作の通常投げは発生が1Fのため,密着で起き攻めを仕掛けられた場合はガード方向にレバーを入れながらHSを連打すれば,たとえ通常技が完全に重なっていても投げることができる。この“投げ暴れ”は,起き攻めを仕掛ける側にとっては非常に厄介な行動だが,その投げ暴れを逆手に取ってダメージを与える選択肢が存在する。貴重なダメージソースになる要素なのでひとつずつ確認していこう。

起き攻めを仕掛けても投げ暴れから一転してピンチに陥ってしまうケースも少なくない。強気の選択肢を通すためにまずは投げ暴れを対策しよう
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空中判定になる技を重ねる
 イノのホバージャンプKなどジャンプ攻撃を安全に重ねる詐欺飛び(※1),やファウストのドリキャン(※2)→ジャンプKや,中段の崩しを兼ねた起き攻めが投げ暴れへの対策のひとつだ。弱点としては,起き攻めで密着する選択肢を選ぶことで,相手に空中判定の攻撃を重ねてくると予想されやすい点となる。リバーサルの立ちブリッツシールドなどの逆択には警戒したい。

※1 詐欺飛び:相手の起き上がりにタイミングよくジャンプ攻撃を重ねることで,相手が何もしていない場合はジャンプ攻撃を当てられ,リバーサルで無敵技を出された場合は着地からガードが間に合うテクニック
※2 ドリキャン:ジャンプ2Kで出せるドリルキックの攻撃発生前にフォルトレスディフェンスをすることで,攻撃判定を出す前に空中で停止するテクニック。ここからのジャンプKが優秀な中段択として機能する

再密着からの空中判定→ジャンプ攻撃による中段択は投げ暴れに勝てるものの,読まれやすくガードされがち。投げ暴れをしてこない相手には対の選択肢である密着下段重ねを織り交ぜていくことで,中段の選択肢も通しやすくなるはずだ
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投げ無敵技を重ねる
 一部キャラの特殊技や必殺技には投げ無敵時間が付与されているので,相手の投げ暴れを誘ってカウンターを狙える。攻撃のモーションも投げ暴れを誘いやすいものが多いため,至近距離の選択肢として非常に強力だ。投げ無敵技を持っているキャラクターは,この選択肢を見せることで,ほかの強気な崩しも通りやすくなるだろう。

梅喧やレオの前Kは,見た目も地上判定で使いやすい。カウンターヒット時は連続技のチャンスとなるので強気に重ねていこう。密着からの投げ暴れを抑止できれば,対の選択肢となる下段や投げによる崩しがより通りやすくなる
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投げ暴れに対して勝てる代表的な攻撃
キャラクター 技名 キャラクター 技名
ソル ガンフレイム黄RC→垂直ジャンプ カイ 空中Sスタンエッジ
メイ 6K,イルカさん横 ミリア 低空バッドムーン,アイアンセイバー
ザトー ドランカーシェイド ポチョムキン バックステップ
チップ 6K,αブレード,幻朧斬,斬星狼牙 ファウスト 昇りジャンプ2K,ドリキャン→ジャンプK
アクセル 6HS スレイヤー 6K,イッツレイト,ヘルタースケルター
ヴェノム 低空Sマッドストラグル イノ ホバー攻撃,大木をさする手,ケミカル愛情(縦)
ベッドマン 昇りジャンプD ラムレザル 垂直ジャンプHS(HS剣装備),低空シルドデトルオ
シン 昇りジャンプD,ホークベイカー エルフェルト 低空ブライダルエクスプレス
レオ 6K,ブリュンヒルデの構え中PorK ジョニー 2HS,垂直ジャンプ→ツヴァイハンダー黄RC
ジャック・オー 6K,低空ジャンプD,低空ゼスト 紗夢 戀崩孃
レイヴン 6HS,滑空,シュメルツベルク 該当なし
ディズィー 該当なし 梅喧 6K
アンサー 6HS

7.2.投げを狙う際の仕込みテクニック

 ダッシュや歩きから通常投げを狙う際に「6+HS+任意のボタン」と入力することで,投げが成立しなかった場合に漏れてしまう通常技をHS以外に置き換えられる。このテクニックを利用することで,上方向に判定の強い技やヒット時に大きなリターンを見込める攻撃を仕込むことが可能だ。キャラクターごとのオススメの仕込み攻撃は以下の通り。

投げ仕込みに適した攻撃
攻撃()内は入力コマンド キャラクター
立ちKor6K(6K+HS) ソル,レイヴン,梅喧
近距離立ちS (6S+HS) カイ,ポチョムキン,チップ,ファウスト,ヴェノム,アクセル,スレイヤー,ベッドマン,シン,エルフェルト,レオ,ジョニー,紗夢,クム,ディズィー,アンサー
6P(6P+HS) ラムレザル
6HS ザトー,イノ,ジャック・オー
立ちHS(4HS) メイ,ミリア

近距離立ちSが上方向に強いエルフェルトやクムは,ダッシュ投げを狙う際に前+S+HSで仕込めばジャンプ逃げも防止できる。ジャンプ攻撃をガードさせた後などの有利な状況でダッシュから狙えば,投げ崩し兼暴れ潰しの自動二択となり,強力な崩しの選択肢となる
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7.3.根性値を考慮した倒しきりのコンボ判断について

 本作には,根性値(※)という体力ゲージが減少するほど受けるダメージが軽減されるシステムが存在する。根性値はキャラクターごとに内部で設定されており,この数値が高いほどダメージ軽減率が高くなる。試合の後半で体力が減りづらくなっているのは,根性値のためとなるが,このシステムを考慮したコンボ選択をすることで,より大きなダメージを与え,相手を倒しきれるケースも少なくない。ここでは,相手の体力ゲージが少ない状況でより大きな体力を奪ういくつかのテクニックを紹介しよう。

※根性値についての詳細はこちらを参照

相手の防御係数と根性値により,体力ゲージの後半になるにつれて受けるダメージが減少していく。残り体力が20%以下の時は,全キャラクターの被ダメージ量が半分以下になってしまうため,より適切なコンボ判断が必要となる
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ヒット数を増やして倒しきる
 通常技の連打キャンセルを使った空中コンボや,ヒット数の多い覚醒必殺技を連続技の最後に当てることで根性値を極力無視して倒しきる方法。ダウン追い打ちに小技を刻むことで倒せるケースも多い。弱点はヒット数が多いため,相手のバーストゲージが溜まりやすい点となるが,そこを逆手に取り,バーストを確実に使わせる手段として使うこともできる。

1ヒットにつき1ダメージは必ず追加されるため,残り体力の少ない相手にもっとも有効な倒しきりの手段となる。ダウンを奪った後にレイヴンの興奮度が溜まった状態でのゲルトライヤーや,ラムレザルのエクスプロードなど多段技の覚醒必殺技をダウン追い打ちに使うことでもかなりの体力を削り取れる
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バースト覚醒必殺技で倒しきる
 バースト覚醒必殺技は,最低保障ダメージ(※)が高めに設定されているので残り体力が10%程度であれば,バースト覚醒必殺技につなぐことで一気に倒しきることができる。ただし,バーストゲージを消費してしまうため,次のラウンドはバーストゲージが空の状態でスタートする点に注意したい。自分の残り体力に余裕がある場合などは,バースト覚醒必殺技を使わずに次の起き攻めで倒す,といった戦略も必要となってくる。

※ 最低保障ダメージ:連続技のコンボ補正に影響を受けない最低限保障されたダメージ。通常の覚醒必殺技は20%だが,バースト覚醒の場合,50%までダメージが保証されている。

通常の連続技を決めきっても倒しきれない体力でも,バースト覚醒必殺技なら倒しきれる状況は多い。次のラウンドがあるが体力状況が接戦の時や,マッチポイントのラウンド時には,確実にトドメを刺しにいこう
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青サイクバーストを無効化しつつ倒す
 残り体力が少なく,サイクバーストを使える状態の相手にコンボ始動技をヒットさせた場合は,覚醒必殺技,またはロマンキャンセルを使ってトドメを刺したい。覚醒必殺技は暗転後こそバースト不能だが,暗転前にバーストされていた場合は,吹き飛ばされるうえにバーストゲージを消費してしまうので,ロマンキャンセル+サイクバーストが当たらない位置からの追撃がベストな選択肢となる。テンションゲージが75%以上ある場合はロマンキャンセル→ブリッツシールドチャージアタックとすることで青バーストを防ぎつつダメージを重ねることも可能だ。

相手のバーストがある時は,ロマンキャンセルで青サイクバーストを警戒しつつ倒しきりを狙おう。バーストをされやすいポイント(前PやHSボタン)の技をロマンキャンセルしつつ,空中コンボを狙うのが簡単なバースト対策だ
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一撃発動コンボで倒しきる
 相手の残り体力が20%以下,または連続技の途中で相手の体力が約10%以下になった場合,体力ゲージの点滅が始まるが,この時に自身のテンションゲージが50%以上かつ,一撃準備をすると,時間が停止し,一撃準備の全体フレームが大幅に短縮される。これを利用すれば,テンションゲージ100%時に「受身不能時間の長い攻撃→ロマンキャンセル→一撃準備→一撃必殺技」という流れで一撃必殺技を連続技に組み込むことが可能となる。コンボ数の長い連続技をしてしまうと,相手にバーストゲージが溜まってしまう状況で倒しきりたいときに選択したい連続技だ。

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代表的な一撃コンボレシピとしてほとんどのキャラクターで「ダストアタック前入れ派生→一撃発動→一撃必殺技」という連続技ができる。投げロマンキャンセルから入るキャラなどは青サイクバーストにも左右されないので,条件がそろった時は見逃さないようにしたい
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