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海外RTAシーンの歴史が書籍に。「Any%: A History Of Speedrunning」のクラウドファンディングが展開中
volume「Any%: A History Of Speedrunning」
この書籍は走者たちへのインタビューを通じ,1980年代後半から現在に至るRTAの起源を探っていく。数十人の走者とRTAコミュニティが書籍の編集に協力,海外におけるRTAシーンの始まりやインターネット配信の影響,RTAをきっかけにこれまでawful(ひどい)とされてきたゲームに注目が集まった現象や,海外のチャリティRTAイベント「GamesDoneQuick」についてなど,興味深いテーマが綴られている。
取り上げられるゲームは「スーパーマリオ64」「Fallout 3」「Celeste」「マイクタイソン・パンチアウト!!」「テトリス」など。RTAのテクニックについて,イラストや写真が掲載されるページもあるという。
プレッジ(支援)は8000円から。支援者の名前が入る通常版と,特製ケース入り+著者のサイン入り特別版1万8500円が用意されている。著者はカリフォルニア大学アーバイン校の博士研究員で,海外サイト「Rock, Paper, Shotgun」では無料ゲームに関する連載「Priceless Play」を連載していたKat Brewster氏。「Japansoft: An Oral History」「Sega Dreamcast: Collected Works」など,さまざまなゲーム系書籍を手がけるRead-Only Memoryが出版する。
日本でも大きな注目を集めるRTAシーン。本場のルーツを知ることができるという意味で,RTA好きには興味深い書籍といえるだろう。
なお,Read-Only Memoryのサイトには,Brewster氏がRTAシーンの概略を書いた「A Brief History of Speedrunning How Doom and Zelda became stages for an exhilarating internet subculture」が掲載されている。シーンの初期において「Doom」が果たした役割や「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のRTAについて読めるので,興味のある人はチェックしてみよう。
volume「Any%: A History Of Speedrunning」
Read-Only Memory「A Brief History of Speedrunning How Doom and Zelda became stages for an exhilarating internet subculture」
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