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ZUNTATAとサカモト教授&豚乙女が対談した「タイトー ゲームミュージック リミックス」発売記念イベントの模様をレポート
「タイトー ゲームミュージック リミックス」は,さまざまなアーティストによるタイトー楽曲のリミックスを収録したオムニバス盤。アーティストはZUNTATAの土屋昇平氏とMASAKI(森 正樹)氏をはじめ,Sampling Masters MEGA(細江慎治)氏やSATO(佐野電磁氏&加藤浩義氏),豚乙女,Masayoshi Minoshima氏などが参加している。
発売記念イベントには石川勝久氏とMASAKI氏,サカモト教授,豚乙女のコンプ氏とパプリカ氏が登壇。収録曲についての対談を行った。
そのほか,パプリカ氏はt+pazolite氏による「小夜のテーマ 〜とぱぞのアレンジ〜」(「奇々怪界」より),MASAKI氏はxi氏による「Got more raves? -xiRemix-」(「グルーヴコースター」より)が好みだったという。
次の話題は“自分の手掛けたアレンジ曲”について。「DADDY MULK」(「ニンジャウォーリアーズ」より)を担当したサカモト教授は,印象的なフレーズをピックアップする手法ではなく,原曲の構成を活かす手法を選んだとのこと。チップチューンサウンドにアナログな三味線とトランペットを導入した構成には“ライブで演奏するイメージ”があり,「(ZUNTATAに)このまま演奏してもらいたい」と語っていた。
一方「影の伝説」(「影の伝説」より)を担当した豚乙女のコンプ氏は,“他の人はバンドっぽい曲はやらないだろう”や“豚乙女に声をかけたというのは,バンド的な曲を求められているのだろう”などの考えから,豚乙女らしさの表現を重視したという。そのため,「影の伝説 〜豚乙女mix〜」はギターやシンセサイザーが比較的強調された構成となっている。
「The Urban Trailer」(「ナイトストライカー」より)を担当したMASAKI氏は,自分の中に“The Urban Trailer(都市に足跡を残した特定の人物)”をイメージして,そのテーマ曲として楽曲を作っていったとのこと。その人物像は“シリアスだが明るいところもある”もので,明るさが“チャラいリズム”として反映されているそうだ。また,作曲にあたっては秋葉原のゲームセンター・Heyで実機の「ナイトストライカー」をプレイして,魅力を体感したうえで臨んだという。
サカモト教授は11月26日にフランスのナンシーで行われるイベントに出演するほか,11月30日に西新宿・Music Bar MELODIA Tokyoで対バン系のイベントに出演,12月10日には表参道・Future Sevenで忘年会ワンマンライブを開催する。豚乙女は,12月3日に渋谷・WWWでワンマンライブ「ご報告があります。」を開催する。ファンはもちろん,「タイトー ゲームミュージック リミックス」で興味を持った人は,足を運んでみてはいかがだろうか。
イベントの終盤では,ZUNTATAの2名によるミニライブが行われた。演奏されたのは「タイトー ゲームミュージック リミックス」収録版の「The URban Trailer」と,ライブアレンジ版の「DADDY MULK」,そしてアンコールの「座和々」といった3曲だ。今回,MASAKI氏はAlesisのサンプリングパーカッションを導入しており,ミニマムな構成ながら迫力あるプレイを見せてくれた。
ZUNTATA公式サイト「Z-Field」
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