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Amazonが独自のスマートフォン「Fire Phone」を発表。顔の向きを認識して操作するモーションコントロール機能が特徴
米国での価格は,内蔵ストレージ容量32GBのモデルが649ドル,64GBが799ドルだが,米国の通信事業者AT&Tの2年契約プランで購入すると,32GBモデルが199ドルとなる。
Dynamic Perspectiveについてもう一歩踏み込んで紹介しておくと,これは,カメラで捉えた顔の向きをもとに,たとえばアプリケーションの画面をスクロールさせたり,3D地図を斜めに傾けたりといった具合に,ユーザーが片手で持ったFire Phoneとユーザーの顔との間で生じる「顔の向き情報」を使って操作できるモーションコントロール機能だ。
発表会で披露されたデモではゲームへの応用例も示されており,アクションゲームをプレイ中にFire Phoneを横へと傾けると,操作しているキャラクターがいる部分よりも先のマップが見られるという操作に利用されていた。
Amazonは,Dynamic Perspectiveの機能をアプリケーションで利用できるようにするための開発キット「Dynamic Perspective SDK」も提供を開始しており,アプリケーション開発者に対応を呼びかけている。
液晶パネルの解像度が低いことを除けば,2013年冬モデルのハイエンドスマートフォン程度の性能を持つと考えてよさそうだ。
なお,現時点でFire Phoneは北米市場限定とされており,日本における展開に関する情報はない。Amazon製タブレット端末「Kindle Fire」シリーズのように,日本での発売も期待したいところだが,どうなるだろうか。
●Amazon Fire Phoneの主なスペック
- OS:Fire OS 3.5.0
- ディスプレイパネル:4.7インチ液晶,解像度720×1280ドット(315ppi)
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 800」(クアッドCPUコア「Krait 400」+「Adreno 330」,最大CPU動作クロック2.2GHz)
- メインメモリ容量:2GB
- ストレージ:内蔵(容量32GBもしくは64GB)
- アウトカメラ:有効画素数約1300万画素
- インカメラ:有効画素数約210万画素
- バッテリー容量:2400mAh
- 連続通話/3G待受時間:約22時間/約285時間
- UMTS/HSPA+/DC-HSDPA:850・900・1700/2100・1900・2100 MHz
- クアッドバンドGSM/EDGE:850・900・1800・1900 MHz
- LTE:Bands 1・2・3・4・5・7・8・17・20(キャリアアグリゲーション対応)
- SIMスロット:nano SIM対応
- 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
- 本体サイズ:66.5(W)×139.2(D)×8.9(H)mm
- 本体重量:約160g
- 本体カラー:黒
- 主な対応サービス&機能:Dynamic Perspective,Firefly,Mayday,Bluetooth 3.0
Fire Phone 商品情報ページ(英語)
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