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女王は再び,支配を問われる――ダークファンタジー×タクティカルRPG「ディサイプルズ ドミネーション」の魅力に迫る
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前作「ディサイプルズ リベレーション」の15年後を舞台にした正統続編について,戦術的なゲームプレイやストーリーテリングを中心に紹介しよう。
なお,本稿は1月に行われたプレス向けオンラインイベントの取材をもとに構成しており,記述は取材当時の情報に基づいている。
猜疑心に苛まれる不安定な女王の物語
本作の舞台は,神々に見放され,闇に覆われた世界「ネヴェンダール」。かつて秩序をもたらした解放者アヴィアンナの治世は,永遠ではなかった。即位から15年,女王は玉座にありながらも,かつて自らが滅ぼした怪物と同じ運命を辿るのではないかと恐れており,統治は衰退期に差し掛かっていた。
この世界に「穢れたマナ」が広がっている――。噂を聞きつけたアヴィアンナは原因を探るべく旅に出る。
果たして,彼女は再び破壊をもたらす世界を救うことができるのか,そして揺らぎつつある自らの王位を取り戻すことができるのだろうか。
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新しい物語は,アヴィアンナが王としての責務から次第に目を背け,隠遁していた時代から幕を開ける。その空白を縫うように,人間帝国,アンデッド,不死者,悪魔の軍団,エルフ同盟といった勢力が台頭し,穢れたマナの侵食も進行する。
さらに,かつて滅びたとされた山の民――ドワーフの一族までもが姿を現し,ネヴェンダールは再び混沌の時代へと突入する。
本作は単なる「世界を救う英雄譚」ではなく,「統治する者の葛藤」を主軸に据えているところが興味深い。アヴィアンナは絶対的な正義の象徴ではなく,恐れ,迷い,時に過ちを犯す存在として描かれる。プレイヤーは彼女の決断を通じて,正義と暴政の境界線がいかに曖昧であるかを否応なく突きつけられるのだ。
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アヴィアンナは冒険の開始時に4つのクラスから1つを選択できる。
「原初の統治者」(Primordial Ruler)は,押す/引くといった「位置操作」を軸に,火や氷,自然の元素魔法を操る。近接と魔法のハイブリッドクラスだ。
「聖なる摂政」(Holy Regent)は支援寄りのクラスだが,雷を用いた攻撃力も高い。味方を癒やす聖なるエネルギーも召喚できる。
「魔女王」(Witch Queen)は本格的なスペルキャスター。死体操作が強化され,召喚特化ビルドでは大軍勢を率いて戦いに臨む。
そして,「戦装の達人」(Wararm Master)はタンク向けの近接クラス。高威力の物理範囲攻撃,または防御と挑発に特化する道を選べる。
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1回のゲームプレイですべてのスキルをアンロックすることはできないが,多少のゴールドを支払えばリソースの振り直しが可能だ。さまざまなスキルを試しながら,キャラクタービルドを楽しめる。
タクティカルRPGとしての確かな手応え
ゲームプレイの核となるのは,六角形のマス(ヘックス)で展開されるターン制タクティカルバトルだ。戦場では前衛と後衛の配置,ユニット同士のスキル連携,地形を踏まえた立ち回りが勝敗を左右する。
「どのユニットを,どこに置くか」の判断が戦略性を生む設計になっているが,マップには不安定な足場や障害物が存在するため,「どう進攻すべきか」と頭を悩ませることも多い。
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基本的にはオーソドックスな戦闘スタイルではあるが,独自の要素も散りばめられている。中でも面白いのは,「死体」の処理だろう。ユニットの死体について,種族ごとにアプローチが異なるのだ。
アンデッドは死体を蘇生し,エルフは死体を消費してバフや回復に用いる。人間の勢力である帝国は死体を消滅させてアンデッド対策を図り,悪魔は死体を喰らって自らを強化する。戦闘システムでもストーリーテリングが表現されている点はユニークだ。
ボスバトルでは,ド派手な地形破壊やギミック処理に加え,ダイナミックなカットシーンも挿入される。死と隣り合わせのシビアな戦闘も用意されており,ハードコアゲーマーも満足できるだろう。繰り返し戦っても飽きないように,前作に比べて全体的なテンポの改善が図られている。
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王都イリアンから始まる支配のゲーム
主人公のアヴィアンナは女王であり,民からの訴願「グリーヴァンス」を聞かなければならない。5つの勢力とどのような関係を築くか,彼らの訴えをどう裁くか。プレイヤーの決断によって,評判や資源,開放されるユニットやクエストが変化する。
ここで求められるのは,単なる善悪判断ではない。短期的な利益を得るのか,長期的な安定を選ぶのか。特定の勢力を優遇することで,別の勢力を敵に回す覚悟はあるのか。プレイヤーは女王として,常に不完全な選択を迫られるのだ。
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グリーヴァンスは大きく3種類に分類される。仲間の助言を得て決断し,ストーリー分岐に直結する「メインクエスト型」,報酬を獲得できたり,世界観を掘り下げたりする「探索型」,疫病や飢饉といった脅威に立ち向かう「危機型」だ。
こうした訴願をどう受け入れたかによって,エンディングでは「どんな治世となったのか」が示される。RPGにありがちな「正解ルート」をなぞるのではなく,選択の積み重ねが世界の姿を変えていく感覚が,本作の没入感を大きく高めている。
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女王としての決断,指揮官としての戦略。異なる立場が重く絡み合う「ディサイプルズ ドミネーション」は,ダークファンタジー×タクティカルRPGの枠を越え,「支配すること」そのものを問い直す物語を提示する。
彼女は再び栄光に至るか,もしくは破滅へと進むのか――選ぶのは,プレイヤー自身だ。
開発チーム Q&Aセッション
最後に開発チームのQ&Aセッションを紹介する。質問に答えてくれたのは,Artefacts Studioのゲームディレクターを務めるクリストフ・ガルニエ氏,同じくゲームデザイナーのマチュー・スルゴ氏だ。
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Artefacts Studio:
はい,仲間は2人までです。前作と同様,「ニューゲーム+」を開放すれば,好きなだけ仲間を使えるようになります。
――前作の決断(隠しエンディング,リベレーションモード,ロマンスなど)をセーブデータとして引き継げますか。
Artefacts Studio:
残念ながら,できません。完全に新しいゲームであり,すべてが異なります。前作との橋渡しは,ストーリーや主人公などの要素以外にはありません。
また,15年の時が経っているため,多くの出来事が忘れ去られ,新しい出来事が起きています。
――本作にも隠しエンディングやモードはありますか。
Artefacts Studio:
はい。ネタバレは避けますが,(ドミネーションモードの)最後に隠しエンディングがあります。
――前作同様,章立ての構成(チャプター制)を引き継いでいますか。また,各地域の探索に制限はありますか。
Artefacts Studio:
本作には5つのチャプターがあり,ゲームを進めることで順に開放されます。
また,地域間を行き来することができます。新しい地域に進むと,以前の地域では何か悪いことが起こるためです。地域を離れてから戻ることで,出現したり,進めやすくなったりするクエストもあります。
――前作を遊んでないプレイヤーも楽しめますか。
Artefacts Studio:
大丈夫です。冒頭に前作の出来事を振り返るカットシーンがあります。また,過去の出来事を細部まで知らなくても理解できます。
前作を遊んでいれば,引用や参照,キャラクターなどにつながりを感じられるでしょう。しかし,ゲームを進行するための必須要件ではありません。
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