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傀儡の帝王が作り上げる完璧な舞台と終焉,復活劇を描く「『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Memory of Marionette〜」ゲネプロレポート
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本稿では囲み会見の模様をレポートするとともに,夢ノ咲学院のプロデューサーでもある筆者が,本作の見どころをネタバレなしで紹介します。
『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』
〜Memory of Marionette〜
あらすじ
〜Memory of Marionette〜
あらすじ
かつて夢ノ咲学院のトップとして君臨していた「Valkyrie」に斎宮 宗,影片みかとともに所属していた仁兎なずな。芸術的な演出にこだわる格式高いユニット「Valkyrie」のリーダーである宗は完璧を求め,声変わりしたなずなの声は録音を使用し,みかはバックダンサーとして構成したライブを行っていた。歪でありながらも,華やかで圧倒的な人形劇。しかし天祥院英智によって宗が作り上げた完璧な舞台は壊されてしまう――
その後なずなは紫之 創,真白友也,天満 光の誘いで「Ra*bits」に移籍し「Valkyrie」を脱退することとなる。一方,宗は心に深い傷を負い,舞台から遠ざかり引きこもりがちになってしまう。停滞する「Valkyrie」の状況を見た英智は「Ra*bits」を囮に,宗を表に引き摺りだそうとするが……!?
【七夕祭】を舞台にかつての帝王「Valkyrie」の戦いが始まる――
「『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Memory of Marionette〜」公式サイト
「あんさんぶるスターズ!」をプレイしている人ならご存じのとおり,かつての夢ノ咲学院における帝王・Valkyrieの“王座からの転落”を描いた「追憶*マリオネットの糸の先」は,美しくも儚く苦しい物語です。そして彼らが復活をかけたライブを行った「演舞 天の川にかける思い」通称「ミルキーウェイ」では,恐怖さえ感じるほどの鬼気迫るValkyrieの姿を見ることができました。これらが舞台化されると聞いたとき,正直に言えば,期待と不安を半々に感じました。あのヒリヒリとした空気感を,気迫を,舞台で再現しきれるのか,と。
結論から言えば,それはまったくの杞憂でした。
なずながいた頃の“宗が完璧に2人を制御し作り上げていた”ステージも,みかと2人になってからの“どちらも表と裏,光と影にもなりうる完成されたデュオ”たるステージも……誰も見たことがない,けれど誰もが見たかったであろうValkyrieがそこにはいました。舞台装置や衣裳,ダンス,歌声,ステージを降りているときの彼らの和やかなひととき,私たちがよく知るValkyrieがそこには“生きて”いたのです。
誇り高く,けれど内側には深い愛を秘めた斎宮 宗を演じたのは山崎大輝さん。ビジュアルも,立ち居振る舞いも,声も,なにもかもが完璧な“お師さん”でした。彼を慕い,人形のように使われることに喜びを感じながらも,揺るぎない想いで宗を支える影片みか役は猪野広樹さん。ステージでの殺気に満ちたかのような表情,一方でふわりと優しい雰囲気のオフステージの様子は,紛うことなき“みか”そのものでした。彼らが3人で過ごした短い日々は,それが微笑ましいものであるほど,行く末を知る人にとっては胸を締め付けられる光景だったように思います。
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七夕時期の夢ノ咲学院では,「S1」という大きな七夕祭のドリフェスがあるため,いくつものユニットがそれぞれのストーリーやライブを展開しています。本作ではValkyrieの復活劇のほかに,Ra*bitsは「追憶*マリオネットの糸の先」から結成秘話が,「挑戦!願いの七夕祭」からは光の苦悩から始まる彼らの成長などが描かれます。Valkyrie所属時とRa*bits加入後と,異なる顔を持つ仁兎なずなを好演した大崎捺希さんを始め,新キャストもRa*bitsならではのキュートなステージで観客を魅了してくれました。今回,フレッシュな顔ぶれが混ざることで,あらためて“はじまりのRa*bits”らしい雰囲気にもなっており,その可愛らしさには思わず目尻が下がってしまうほどです。
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fineは,演じるにあたってメインストーリーと同じく絶対王者らしい“カリスマ感”が求められるところです。笹森裕貴さんが演じた天祥院英智は,中でも物語の重要なキーとなるキャラクター。そんな英智は威厳に満ち,何を考えているかつかみにくいけれど,どこかに儚さと弱さを感じさせる存在でもあります。こちらも登場第一声から「そこに皇帝がいる」と思わせるほど,英智ならではの空気感をまとっており,驚かされました。fineは個々の特徴が際立っているユニットでもありますが,出番の多くないキャラクターも含め,誰もが見事にその存在感を示してくれました。
生徒会一派のユニットでありながら,義理を重んじ人間くささにあふれた紅月は,3人とも今回の舞台が「あんステ」初登場でした。しかしながら,彼らもまた登場するなり「あんステの紅月だ!」と思わせる雰囲気をまとっており,これもまたいい意味で驚きました。また,今回の舞台で印象に残ったのが,七夕祭における彼らのステージです。“ハレの日の紅月”らしい演出で,思わず心が沸き立つようなお祭り感。これにはなぜか胸がいっぱいになって,楽しい曲なのに涙が滲んできてしまいました。七夕祭といえば,宮澤 佑さん演じる蓮巳敬人の名場面もあります。こちらも必見。
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今作でのライブシーンは様々な工夫が凝らされています。見てのお楽しみを残すためにここではあえて触れませんが,アイドルのステージならではのワクワク感と驚きがあふれているのです。だからこそ,Valkyrieの計算し尽くされたステージが際立つように感じます。
本作には推しのユニットが出ていないなどの理由で,観に行くことを迷っている人もいるかもしれません。ですが,すべての「あんスタ」ファン,夢ノ咲学院のアイドルたちを愛するプロデューサーには,ぜひ今作を観てほしいと思います。期待以上の素晴らしい体験ができると,太鼓判を押しておきたいです。
登場したアイドルたちは全員が期待以上の熱演を見せてくれていますが,ここでは今回のメインであるValkyrieのステージに寄せて,この言葉を締めとしたいと思います。これはゲーム内での「ミルキーウェイ」ストーリーのラスト,ステージを終えた宗に,彼の友人である流星隊の深海奏汰が声をかけたときのセリフです。
「それでも,あの『ぶたい』で,なにか『すごいこと』が……『とんでもないこと』がおきているのは,みんな,こころのどこかでは『りかい』できたはずです(中略)こころに『きざまれ』て,わすれません。『きょうふ』を,あなたたちを」
心を揺さぶられるほどの光景を前にしたとき,それは畏怖の対象になることがあります。筆者は本作で涙した場面も多かったのですが,最も心を動かされたのは,Valkyrieの2人によるステージでした。文字どおりその気迫と熱量に圧倒され,このうえない“感動”としか言いようのない感情に,半ば呆然と涙を流したのです。宗が制御する舞台は,最後まで完璧を貫くもの。会場の照明が付く最後の最後まで,ぜひ楽しんでいただきたいと思います。
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囲み会見をレポート
ゲネプロの公演前には,斎宮 宗役の山崎大輝さん,影片みか役の猪野広樹さん,仁兎なずな役の大崎捺希さん,天祥院英智役の笹森裕貴さん,蓮巳敬人役の宮澤 佑さんがフォトセッションと囲み会見に参加し,意気込みを語ってくれました。
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――公演に向けた意気込みをお聞かせください。
山崎大輝さん(以下,山崎さん):
今作から参加するキャストが多く,新しい「あんステ」をみなさんに観ていただけることになりました。新しい「あんステ」にはこういう魅力があるのか! というところをぜひお見せしていきたいと思います。
猪野広樹さん(以下,猪野さん):
今回はValkyrieをメインとしたストーリーです。今までの「あんステ」とは違う,Valkyrie色の強い舞台になっていると思います。最後まで全力で頑張ります。
大崎捺希さん(以下,大崎さん):
僕は1年前の「JoK」(2017年9月「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ」〜Judge of Knights〜)から参加させていただきました。稽古のときから,早くみなさんに観ていただきたい気持ちが大きくなっています。
笹森裕貴さん(以下,笹森さん):
僕は今作からの参加ですが,新キャストの僕らは今までに演じた方々の想いを背負って,本気で稽古に臨んできました。お客様の目にどう映るか不安ではありますが,楽しみでもあります。
宮澤 佑さん(以下,宮澤さん):
前キャストのみなさんが素晴らしいものを創り上げてくださったので,それに負けないように稽古してきました。あとは本番を楽しむだけです!
――作品の見どころを教えてください。
山崎さん:
内容は盛りだくさんなのですが,やはりValkyrieがメインなので,なにもかもValkyrie色が強く,そこが本当に魅力的かつ見どころなのではないかと思います。
猪野さん:
役個人としては,日頃のみかちゃんと舞台に立ったときのみかちゃんにはかなり違いがあるので,そこを楽しんでいただけたらと思います。
大崎さん:
Valkyrieとfineは夢ノ咲学院の頂点に立つユニットなので,新旧の頂点を観ていただけるのが楽しみです。役で言えば,Valkyrie自身も新旧があって,昔なずながいた頃の姿なども見せ場かと思います。
笹森さん:
時系列としては現在と,メインストーリーの1年前も描かれるので,僕たちの演じ方や雰囲気も変えています。また個人としては,強いだけはない英智も観られると思いますので,そのあたりを楽しんでいただけたらと。
宮澤さん:
キャラクターの感情がたくさん動く部分も多いので,お客様にもそれを感じ取っていただきたいです。敬人くんを演じるにあたってそういうところも意識してきたので,ぜひ楽しんでください。
――ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
猪野さん:
今回はまったく新しい「あんステ」ですが,ゲームとも異なり,舞台は役者が作り上げるものなので,いいパフォーマンスができたらと思います。いろんな都市を回りますので,ぜひ足を運んでいただけたら!
大崎さん:
稽古が始まってからみんな,これまでの「あんステ」を超えようという気持ちで頑張ってきました。「あんステ」を応援してきてくださったみなさんに,胸を張って見せられるものになっています。楽しみにしていてください!
笹森さん:
僕らが板の上に立つまでに,今までにたくさんの方々の努力がありました。そこにリスペクトも込めつつ,お客様が「この作品を観てよかった」と思っていただけるように頑張ってきました。すべてのセリフや曲,動きに意味が込められていますので,ぜひしっかりと観ていただけたらと思います。
宮澤さん:
稽古のときから,キャスト,スタッフ全員でここまで作り上げてきたものを,お客様に観ていただきたい気持ちでいっぱいでいます。今回も絶対に楽しめる舞台だと思うので,ぜひご来場いただけたらと思います。
山崎さん:
お客様に満足していただける自信はあります。稽古の段階から,早くお客様に観ていただきたいなと思っていました。今回は13人という決して多くはないキャストですが,5都市も回らせていただけるということで,公演数も多いので,たくさんのお客様を満足させるには僕たちの熱量がそれだけ必要になると思います。キャスト,スタッフ一同,力を合わせて頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします!
「『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Memory of Marionette〜」公式サイト
「あんさんぶるスターズ!」公式サイト
「あんさんぶるスターズ!」ダウンロードページ
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(C)2016 Happy Elements K.K/あんステ製作委員会
(C)あんさんぶるスターズ!