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「文豪とアルケミスト」と新潮社のコラボに関する記者発表会が開催。コラボイベントやコラボ書籍の紹介,文豪の貴重な資料に関する解説も
「文豪とアルケミスト」公式サイト
「文豪とアルケミスト」ダウンロードページ
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今回のコラボの経緯について,「文豪とアルケミスト」のプロデューサーを務めるDMM GAMESの谷口晃平氏は,以前より新潮社とのコラボを検討していたが,今回,文豪達の新資料が発見されたという話が持ち上がり,ぜひこの機会に実現したいと考えたという。
また,新潮社の三重博一氏は「文豪とアルケミスト」のサービスイン以来,全国各地の文学記念館が盛況であることを紹介。「若い人達の間で文学作品の関心が非常に高まっている」と語った。さらに「創業以来,文学作品とともに歩んできた新潮社としても大変嬉しい」と述べ,「これを機に文学作品の魅力をより広めていきたい」と,今回のコラボに対する意気込みを見せていた。
「文豪とアルケミスト」プロデューサー 谷口晃平氏 |
新潮社 三重博一氏 |
早稲田大学 名誉教授 中島国彦氏 |
お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーさん,安藤なつさん |
作家 羽田圭介さん |
最初に紹介されたのは,太宰 治の「斜陽」生原稿である。これは雑誌「新潮」に全4回掲載された長編小説「斜陽」の冒頭原稿で,今回発見されたのは第3回と最終回の冒頭2枚ずつ計4枚。
中島氏によると,美知子夫人が保管していたおかげで太宰 治の原稿はかなり残っており,それらは日本近代文学館に寄贈されたとのことだが,「斜陽」だけは連載4回分のうち,3回分の冒頭原稿2枚ずつ計6枚が欠けていた。その中から今回,4枚が新潮社にて保管されていることが分かったという。
次に紹介されたのは,谷崎潤一郎の「続蘿洞先生」生原稿。これは雑誌「新潮」に掲載された短編小説の原稿で,きれいな状態で保管されていたこと,また,そのままの状態でも読みやすい文字で書かれていることから,「『文豪とアルケミスト』文学全集」ではすべての原稿の写真を掲載している。
中島氏によると,谷崎潤一郎の原稿はすべて筆で丁寧に書かれている反面,間違えたところは墨で塗りつぶしてしまうため,もともとは何が書かれていたのかが分からないのが残念だという。内容的にも面白いとのことで,「ぜひ生原稿で味わってほしい」と語っていた。
また,谷崎潤一郎ファンという羽田さんも「手軽に生原稿の状態で読めるのは嬉しい」と話していた。
続いては,二葉亭四迷の「其面影」草稿。こちらは朝日新聞に連載された同作品の連載第1回の試作と考えられるもので,完成稿とは書き出しが異なっている。
中島氏は,これまで「其面影」の原稿は下書きが数種類残っているだけだったが,今回,こうして新たな草稿が見つかり,当初は題名も違っていたことを紹介。また,20×20の400字詰めの原稿用紙を1行19字で使っているのは,当時の朝日新聞に合わせたものであることを指摘し,「連載開始にかなり近い時期のもの」との解説を加えた。
さらにカズレーザーさんは,二葉亭四迷らが言文一致体を確立したことに言及し,「我々芸人のようなものでも文章を書けるのは,この人達のおかげ」と話していた。
最後に紹介されたのは,菊池 寛のはがき。これは大正5年,東京で雑誌「新思潮」の編集にあたっていた菊池 寛が,久米正雄とともに旅行中だった芥川龍之介に送ったものだ。
中島氏によると,作家4〜5人で文学雑誌を制作している背景がよく分かる内容になっているという。
会場では,「文豪とアルケミスト」にて開催されるコラボイベントの紹介もなされた。
まず,コラボ記念全員プレゼントキャンペーンが11月30日23:59まで行われ,ログインしたプレイヤー全員にゲーム内アイテムの文豪や限定装像などが提供される。
11月8日から2018年1月5日にかけては,全4回のインゲームイベントが開催される。11月8日から11月22日まで行われる第1弾「奇襲作戦『斜陽』ヲ浄化セヨ」は,太宰 治の「斜陽」の侵食進行を食い止めるという内容。太宰 治(CV:中村悠一)と織田作之助 (CV:小野坂昌也)らのフルボイスによるやり取りが見どころとなるそうだ。
さらに第2弾および第4弾は,本日のイベントで紹介された新資料と関係の深い新文豪が登場するという。
新潮社からは「『文豪とアルケミスト』×新潮社文庫限定コラボカバー」が紹介された。これは新潮文庫の文学作品6タイトルのカバーを,「文豪とアルケミスト」の文豪達が飾るという企画である。
また,11月22日から26日にかけて,会場で紹介されたものを含む新発見の資料を展示する「文豪たちと新潮社」展が開催される。場所は東京・神楽坂のla kaguだ。
トークコーナーでは,ハロウィンにちなんで羽田さんがカズレーザーさんのコスプレを披露。羽田さんは「(身体を鍛えている)カズレーザーさんに少しでも近づこうと思って,朝の7:30からジムに行ってベンチプレスをやったんで,今,頭が働いてないです」「Tシャツかと思ったらスーツだったので,ジムに行った意味がなかった」とコメントしていた。
さらに「文豪とアルケミスト」については,「文豪達の人となりや背景を入り口にして文学作品に触れてくれる人達もいるので,読者層が広がるという意味ではすごくいいと思います」と語っていた。
そもそも羽田さんは明治や大正の文豪っぽい衣装で登壇していたのだが…… |
見事なカズレーザーさんのコスプレで再登場 |
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