エイコードバンクのスマートフォンアプリ
「Abyss and Dark〜リル・マズアの遺跡〜」が,現在Google Playで配信されている。アプリは,ゲーム起動時に広告が表示され,セーブ回数に制限のある
無料お試し版と,一切の制限がない
有料完全版(税込価格1200円)が用意されている。無料版と有料版の間でセーブデータの互換性はないため,無料版で動作を確認して,気に入ったなら有料版の購入を検討してみるといいだろう。また,
iOS向けのお試し版が準備中とのことだ。
無料版には「5000回までセーブ可能」という制限がある。デフォルトの設定では街中で行動を起こすたびセーブされるので,コンフィグの「セーブ・音量」でオートセーブを切っておくというのもアリだ
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本作は,RPGの古典
「Wizardry」を彷彿とさせる3DダンジョンRPGだ。プレイヤーは最大6人の冒険者でパーティを組み,天候を操る力を持つとされる賢者を探し出すために“予見の塔”へ足を踏み入れることになる。今回,無料お試し版で序盤をプレイしてみたので,スクリーンショットを交えつつゲームの概要を紹介していこう。
コンフィグ内にある「ダンジョン描画」で,テクスチャ(左画像)とワイヤーフレーム(右画像)を自由に選択できる
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ゲームを開始したら,まずは酒場で冒険者を募りパーティを編成しよう。既存のキャラクターを選べるほか,冒険者ギルドでオリジナルキャラクターを作って加入させることも可能だ。なお,キャラクターを作成する場合は,種族や性格,パラメータなどを自由に設定でき,これらの組み合わせに応じたクラスに就くことができる。
プレイヤーに振れるボーナスポイントはランダムに決定される。運が良ければ30オーバーのボーナスポイントが得られることも
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本作に用意された種族は,ヒューマンやエルフといった定番のものから,妖精リリパットやケモノの力を持つワービーストまでさまざま
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クラスは,戦闘のプロ「ウォーリア」,精霊の力を借りて戦う「シャーマン」,剣の扱いに長けマナ魔法も習得できる「フェンサー」など計13種類。ヘルプメニューでは,各クラスに就くために必要な条件が記されているので確認しておくといい
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パーティを編成できたら,街はずれにある予見の塔に挑戦しよう。ダンジョン内での操作はバーチャルパッドを使って行い,左側にある上下左右のカーソルでパーティを前進後退させたり,向いている方向を変えたりできる。右側にあるAボタンは扉を開く,Bボタンはキャンプ画面に入るときに使用するものだ。ちなみに,画面左上にある
「KeySet」というボタンをタップすると,バーチャルパッドの表示濃度を変えられるので,好みに合わせて選ぶといい。
戦闘には,ターン制のコマンドバトルが採用されている。AIに行動を任せる自動戦闘機能もあるが,敵は序盤からなかなか手強いので,適当にプレイしていると全滅する恐れがある。全員にしっかり指示を出すようにしたい。見事勝利できれば経験値やゴールド,宝箱などを獲得できる。もちろん,ダンジョンRPGの伝統に則り,宝箱にはたいてい罠がかかっているため,
シーフで罠を判別/解除してから開けないと,最悪即死となる。
1回の探検で,どこまで進めばいいかというのは定められていないので,任意のタイミングで街に戻って構わない。帰還時に必ずやっておきたいのは,
宿屋で休息を取ることだ。経験値が一定値以上溜まっている場合は,キャラクターがレベルアップして各種能力が上がり,次回以降の冒険が多少楽になるはず。
なお,街の中には酒場と宿屋のほかに,装備品やアイテムを鑑定してくれる武器屋,命を落とした冒険者を蘇らせる寺院などもある。ダンジョンに挑むと未鑑定のアイテムをよく入手するので,武器屋の利用頻度はとくに高い。
昨今の洗練されたRPGを遊んでいるプレイヤーからすると,簡素なユーザーインタフェースやグラフィックスが,逆に新鮮に見えるかもしれない。難度は少々高めだが,プレイヤーキャラクターを徐々に鍛えていき,マップを一歩一歩踏破していく感覚がクセになるので,歯ごたえのある作品を求めている人にオススメしたい。