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「カードファイト!! ヴァンガード」の大会「GrandPrix AKIBA 2018」の公式レポートが到着
カードファイト!! ヴァンガード | |||
配信元 | ブシロード | 配信日 | 2018/10/02 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
「GrandPrixAKIBA2018」大会レポート
2018年9月30日,秋葉原のカードショップ「トレカの洞窟 Card World TOWER AKIBA」において,『カードファイト!! ヴァンガード』のイベントが開催された。秋葉原最強のファイターを決定する「GrandPrix AKIBA 2018」の決勝戦だ。
出場権が与えられたのは,秋葉原のカードショップ予選を勝ち抜いた猛者たち16名。当日は,15名のファイターが参戦し,熱い戦いが繰り広げられた。本稿では,この「GPAKIBA」のレポートをお届けしよう。
(ライター:神田一)
■秋葉原に集った「最強デッキ」たち
今回の大会レギュレーションは,これまでに発売されたすべてのカードが使用できる「プレミアムスタンダード」。現時点で考えうる最強のデッキを構築できるレギュレーションのため,一撃必殺のコンボを搭載したデッキや,超高パワーの攻撃を毎ターン仕掛けるデッキなどが闊歩する環境だ。
大会は,まず全勝者が1名になるまでのスイスドロー戦(1本先取)が行われ,その後,勝ち点をもとに決定した上位4名による2本先取のトーナメント戦が行われた。
決勝トーナメントの対戦の様子は,実況解説付きでYouTubeで生放送されたため,全国のファイターたちが「秋葉原最強ファイター」が誕生する瞬間を目にしたことだろう。
この日の出場者が選択したデッキ(クラン)は,以下の通り。
《ダークイレギュラーズ》……4名
《シャドウパラディン》……3名
《ロイヤルパラディン》……2名
《オラクルシンクタンク》……2名
《エンジェルフェザー》……1名
《リンクジョーカー》……1名
《バミューダ△》……1名
《メガコロニー》……1名
ショップ予選の段階で,新カードの登場によって高速コンボを手に入れた《ダークイレギュラーズ》が一番人気と目されていた。
この日も1/4が使用するという最大勢力ではあったのだが,中には「対《ダクイレ》」を意識してデッキを構築したという選手も。また,流行を意識せずに「愛着のある,最も慣れているデッキ」で臨んだというファイターもおり,デッキ傾向は分散した。
その結果,決勝トーナメントへ駒を進めたのは《シャドウパラディン》そらまめ選手,《ダークイレギュラーズ》すが選手,《ロイヤルパラディン》涼選手,そして《ロイヤルパラディン》ダンテ選手の4名。
2本先取の準決勝を勝ち抜き,決勝の戦いに残ったのは《シャドウパラディン》を使用するそらまめ選手と,《ロイヤルパラディン》の涼選手となった。
■秋葉原最強の称号を手にするのは,闇の騎士団か,光の騎士団か。
ゲーム終盤の展開力とパワーに定評のある《シャドウパラディン》と,切り札「ブラスター・ブレード」による連続攻撃が強力な《ロイヤルパラディン》。
決勝戦は,思いのほか和やかな雰囲気で開始された。
先攻後攻を決めるじゃんけんでは,速攻を仕掛けたい《ロイヤルパラディン》の涼選手,それを避けたいそらまめ選手,共に「先攻」が欲しいところ。じゃんけんに勝ったのは,涼選手。思わずガッツポーズ。お互いのデッキを入念にシャッフルし,両者ともに3枚の手札交換で,ファイトは始まった。
最初に戦況が動いたのは,涼選手の3ターン目。「アルフレッド・アーリー」にライドした後,ファーストヴァンガードの「道標の賢者 エルロン」のスキルで「波動の賢者 ターナ」をコール。山札から「騎士王 アルフレッド」をライドし,先行3ターン目にして【イマジナリーギフト】を2つ獲得した。
さらに「光と闇の愛弟子 リュー」から「ブラスター・ブレード」をコールし,猛攻を仕掛けていく。
そらまめ選手はダメージ5まで追い詰められた上に,ガードのために手札も大量に失ってしまった。
返すターン,そらまめ選手は【超越】からの全力展開で反撃を試みるが,涼選手は5枚目のダメージを落ち着いて受けると,余裕を持ってターンを開始。
ダメ押しとばかりに「光の剣士 ブラスター・ジャベリン ラルース」で「フローラルパラディン ふろうがる」を2体コールし,「ブラスター・ブレード」で連続攻撃を狙っていく。
ヴァンガードの攻撃をガードしきれなかったところにクリティカルトリガーも加わり,涼選手が一本先取した。
そらまめ0-1涼
続く二本目,あとがなくなったそらまめ選手に対し,またも猛攻を仕掛けていく涼選手。後攻であっても,先に【超越】ができるアドバンテージを活かして「ブラスター・ブレード」と「フローラルパラディン ふろうがる」で一気呵成に攻め立てる。
またもダメージ5まで追い込まれたそらまめ選手だったが,今回はダメージトリガーが乗ったおかげで,手札をある程度温存したまま反撃のターンを迎えることができた。
返すターン,そらまめ選手は「深淵を覗く竜皇 ルアード」に【超越】すると,山札と手札からユニットを大量展開! ヴァンガードの「闇に縛られし竜 ルアード」「深淵を覗く竜皇 ルアード」を起点に,グレード1ユニットを次々とコールしていく。
さらに,グレード1の上に別の味方をコールすることで退却させ,ドロップゾーンを増やし,【儀式X】を強化していく。最終的な攻撃力は,リアガードが47000と53000,さらに「竜刻魔剣士 ダグザ」のスキルでドロップゾーンを増やし,攻撃力62000のラインを展開。圧倒的な展開力と【儀式X】によるパワー,とどめにクリティカルトリガーを加えて,そらまめ選手が力づくで一本をもぎ取った。
そらまめ1-1涼
■運命の三本目,トリガーの女神が微笑んだのは……
三本目は,両者とも最初の手札が今ひとつで,そらまめ選手は3枚の引き直し,涼選手は4枚の引き直しからスタート。
立ち上がりはお互いに静かな動きだったが,先行3ターン目,涼選手の手札にグレード3がなく,ライドサポートを行う。が,山札の上から7枚見た中にもグレード3の姿はなく,ここで手痛いライド失敗。
「やべーなー……」とつぶやいた涼選手は,得意の猛攻を仕掛けられずに,ターンを終了せざるを得なかった。
とはいえ,そらまめ選手のデッキは【超越】戦略がメインのため,一気に倒すことはせず,ツインドライブでアドバンテージを広げて,涼選手にターンを渡す。
このままグレード3を引けなければ望みが薄くなる涼選手のターン,祈るように引いたデッキトップから《アルフレッド・アーリー》が現れ,ライドに成功!【イマジナリーギフト】と【超越】,そして手札から「光と闇の愛弟子 リュー」と「光の剣士 ブラスター・ジャベリン ラルース」,そしてスキルで「フローラルパラディン ふろうがる」を2体という必勝陣形を作り上げた。
そらまめ選手のダメージは1。しかしこの展開であれば,クリティカルトリガーが1枚出れば十分に勝機がある。
しかもヴァンガードは,ドライブチェックを4回行える「神聖騎士 ガンスロッド・ピースセイバー」。
クリティカルトリガーを引き当て,「リュー」によってリアガードにコールされた「ブラスター・ブレード」のクリティカルが上昇。
パワー33000のクリティカル2で,3回攻撃ができるという状況を作り上げた。
しかし,トリガーの女神が微笑んだのは,涼選手にだけではなかった。
ノーガードを宣言したそらまめ選手はヒールトリガーを引き当て,ダメージは3。
ここで攻め込むか,いったんターンを渡すかを悩んだ涼選手だったが,まだ優勢には違いないと「ふろうがる」のスキルで「ブラスター・ブレード」をスタンド。連続攻撃を仕掛ける。
だが,そらまめ選手がめくったのはまたもヒールトリガー!
残る攻撃を手札1枚でガードしたそらまめ選手は,【超越】から涼選手の「ブラスター・ブレード」を退却させ,さらに手札を補充して「負けない状況」を作り上げることに専念。
直前のターン,涼選手は手札をほとんど消費して攻撃したため,5枚持っている手札の情報がほとんどドライブチェックで見えていたのだ。
しかも,涼選手が【超越】のコストにしたのは「ブラスター・ブレード」2枚。【超越】はできるものの,決定打まではたどり着けない……。かろうじてGガーディアンの「エアーエレメント ラクトーム」で,死に札となった「ヒートエレメンタル ボーボ」を捨てて手札を交換した涼選手だったが,打てる手はほとんどなかった。
「神聖騎士 ガンスロッド・ピースセイバー」で,反撃と手札補充を試みるが,ここはそらまめ選手が完全ガード。さらにドライブチェックで見えたカードのシールド値を確認して,ターンを迎えた。
そらまめ選手の必勝パターンとなる「闇に縛られし竜 ルアード」「深淵を覗く竜皇 ルアード」からの展開,そして十分に温存した手札を使い【儀式X】と「スラップテイル・ドラゴン」を強化していく。
最後はパワー47000まで巨大化した「スラップテイル・ドラゴン」が,トリガーを期待してノーガードを宣言した涼選手を襲い,戦いに終止符を打ったのだった。
そらまめ2-1涼
■「ノーガード」の決断から,チャンスが生まれた。――優勝したそらまめ選手ミニインタビュー
そらまめ:いやあ,正直「予選で1回勝てればいいかなー」と思ってきたので,すごく嬉しいです。
――勝因は何でしたか?
そらまめ:トップヒールですね(笑)
――やはり(笑)
そらまめ:冷静に,トップヒールですね。あのシーンはもう負けだったので,トリガーが乗るなりヒールするなりしないと,返しがない状況だったんです。ハンド(手札)が弱くて。
――手札は6枚か7枚はあった状況でしたが……
そらまめ:手札はトリガーばかりの状況で,守ったとして,返ってきても殴れる札がなかったんです。
あとは「トリガーを引いて,手札1枚で守る」という状況になったら,展開できる札にできるので何とかなるかなと思って。
で,そのあとのトップが強くて,ワンチャンが生まれて。
――なるほど。結果的には「ガードしない」という判断が正解だったわけですね。
では今日のMVPを挙げるとしたら,どのカードですか?
そらまめ:「闇に縛られし竜 ルアード」ですね。グレード3は4枚しか入っていないんですけど,今日はライドサポートも1回しかしてなくて。
ほとんど必ず初手かトップで来てたので「いつもより活躍したな!」という感じです。
――ありがとうございました。今日は本当におめでとうございました!
ヴァンガードの大会で勝ち抜くファイターには,劇的な逆転勝利を引き寄せる「強運」が味方に付いていると思えることがある。
ライドサポートからトップで《アルフレッド・アーリー》を引き当てた涼選手にも,そこから逆転のヒールトリガーをめくったそらまめ選手にも,尋常ならざる「強運」が味方に付いていたように見えた。
それは,ヴァンガードを心から楽しみ,またピンチの状況でも勝利へ向けた最善手を探し,プレイし続けるファイターだけが得られるものなのかもしれない。
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