「モンスターハンター エクスプロア」Ver.5.0で登場する新武器種「操虫棍」と新モンスター「ネフ・ガルムド」を先行体験できたイベントをレポート

　カプコンがサービス中のスマホ向けハンティングアクションRPG「モンスターハンター エクスプロア」（iOS / Android。以下「エクスプロア」）では，2016年9月28日に実施されるVer.5.0大型アップデートで，新武器種「操虫棍」やオリジナルモンスター「ネフ・ガルムド」が実装される。
　本稿では，カプコン東京支店で9月5日に実施されたメディア向けイベントで明らかにされたアップデート概要の紹介と，先行体験会の模様をお伝えしよう。

「モンスターハンター エクスプロア」公式サイト

「モンスターハンター エクスプロア」ダウンロードページ

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Ver.5.0大型アップデートのメインビジュアルには，新しい要素が集約されているとのこと

「モンスターハンター エクスプロア」プロデューサー 杉浦一徳氏

　体験会の冒頭には，「エクスプロア」のプロデューサーを務めるカプコンの杉浦一徳氏が登壇。杉浦氏は本作が多くのハンター（プレイヤー）に支えられ，9月3日にサービスイン1周年を迎えられたとし，今後も1年2年とサービスを続けていきたいと展望を語った。
　今回の大型アップデートは，この1年間で実力を付けた「エクスプロア」チームの“やりたいこと”が詰まった内容で，ボリュームも過去最高になっているとのこと。中でも新モンスターは初のオリジナルとなっており，「エクスプロア」ならではのものが見せられるのではないかと，自信をのぞかせていた。

　Ver.5.0大型アップデートのプレゼンテーションは，運営プロデューサーの山本千晶氏と，ディレクターの岡野勇樹氏の2人が行った。
　今回のアップデートのキャッチコピーは，「ド派手な操虫棍，スマホで探険（エクスプロア）」。サービスイン1周年直後のタイミングで実施されるということもあり，チーム全体が今まで以上に本気で取り組んだ内容となったそうだ。
　そして，Ver.5.0で実装される新たなコンテンツは，「新武器種」「オリジナルモンスター」「新たな群島」の3つになる。

「モンスターハンター エクスプロア」運営プロデューサー 山本千晶氏

「モンスターハンター エクスプロア」ディレクター 岡野勇樹氏

　新武器種の「操虫棍」は，もともと家庭用ゲーム機向けのモンスターハンターシリーズに登場したものだが，本作ならではの“ド派手”なカスタマイズを加えたとコメント。
　「エクスプロア」では，視覚的な快感を得られるように，どの武器種でも見た目を含めた攻撃のアクションを意図的に派手にしているのだが，操虫棍は既存の武器種を凌駕する仕上がりとなったそうだ。


　操虫棍の大きな特徴は，「猟虫」を操るという独特なアクションにある。猟虫をモンスターに向けて飛ばすと「エキス」を持ち帰ってきて，これによりハンターの「操虫レベル」が上がり，最大5段階までパワーアップできる。
　今回の先行体験向けに用意されたバージョンでは，操虫棍の武技は，ハンターの全身をオーラが覆い，オーラに触れるだけでモンスターにダメージを与えられるというものだった。こちらは，本作に登場する武技の中でも，最強クラスの威力になっているとのこと。
　詳細は，記事後半に掲載した先行体験レポートで確認してほしい。

今回紹介された操虫棍の武技は，森羅万象の力を得て発動するという設定

　「冥晶龍ネフ・ガルムド」は，本作が初登場となるオリジナルモンスターで，企画開発には非常に時間がかかったという。
　ネフ・ガルムドは圧倒的な強さを誇る古龍種で，新たな舞台として追加される「タブラディン群島」と密接に関連している。キーワードになるのがタブラディン群島に存在する「結晶」で，ネフ・ガルムドは結晶からエネルギーを得ると，全身に青いエフェクトがかかった状態になり，大きくパワーアップする。
　なお，尻尾に一定以上のダメージを加えて結晶を剥がすと，ネフ・ガルムドのパワーアップ状態が解除される。さらに，剥がした結晶を拾ったハンターには青いエフェクトがかかり，範囲内にいるハンター全員がパワーアップしてチャンスが訪れるというギミックも用意されている。

タブラディン群島の手前は緑の多い地域となっているが，中央部より奥は砂漠化している。これはネフ・ガルムドが結晶の力を吸い取った結果とのことで，ストーリー上ではハンターがこの荒廃を食い止めることになる

　ストーリーには，2人の新キャラクターが登場。「アメノマ」は浪速の商人タイプの鍛冶師で，タブラディン群島の結晶に多大な関心を抱いているという。またボイスを演じる巽 悠衣子さんによる関西弁もバッチリとハマっているとのこと。
　もう一人の「イーサン」は，アメノマに雇われた用心棒だが，実は大きな秘密を持っていて，それがストーリーの中で明らかになっていくとのこと。なお，イーサンを演じるのは河西健吾さんだ。

2016年6月以降に実施されたアップデートの振り返りも紹介された。Ver.4.0からVer.4.4までの期間は，Ver5.0に向けて，より多くのハンターに快適にプレイしてもらうべく，さまざまなリファインを実施した期間だったと山本氏は説明

　9月28日に実施されるアップデートに先駆けて，9月12日より事前登録が開始される。この事前登録は新規・既存プレイヤーいずれも行うことが可能で，登録者数に応じて，プレイヤー全員に「★4ユクモ剣士装備一式（ユクモノシリーズ）」やオトモアイルーなどがプレゼントされるとのこと。詳細は，特設サイトでチェックしてほしい。



　プレゼンテーション終了後には，実際に操虫棍とネフ・ガルムド迎撃戦を体験できたので，プレイフィールを交えてお伝えしよう。
　なお，今回試遊したバージョンはイベント用に調整されたもので，実際に配信される内容と異なる場合がある。その点はあらかじめご了承いただきたい。

　操虫棍使用時は，「操作パッド」長押しで，猟虫をモンスターに向けて飛ばすことができる。猟虫がモンスターに当たってエキスを持ち帰ってくると，画面左下のゲージが溜まっていく。これがMAXになると「操虫レベル」が上がって，ハンターがパワーアップするという仕組みだ。


　今回試遊したバージョンでは，武技を発動すると，ハンターの周囲をかなり大きなオーラが取り巻き，触れたモンスターに多段ヒットのダメージを与えることができた。その威力はすさまじく，「ゲームバランスが崩れるんじゃないか？」と心配になるほど。大型モンスターの体力ゲージがあっという間に4分の1削れ，半分削れ……という感じで，圧倒的なパワーと爽快感を得られるものだった。


　そして新モンスターのネフ・ガルムドは，迎撃戦で登場。遺跡の破片のようなものを飛ばしてきたり，尻尾を地面に突き立ててアリジゴクのようにハンターを吸い寄せたりと，さまざまな攻撃を繰り出してくる。

ネフ・ガルムドが登場するクエストでは，画面の右側に結晶を模したボタンが表示される。尻尾をターゲッティングできるようになっているのは嬉しい配慮だ

　中でも，プレイしていて面白かったのが，プレゼンで説明のあった結晶化のギミックである。
　前述したとおり，ネフ・ガルムドの結晶化は，尻尾に一定以上のダメージを加えると解除できる。
　また，結晶化を解除して尻尾から落ちた結晶を拾うと，結晶を所持しているハンターから一定範囲内にいる全員がパワーアップする。ただし，結晶を拾ったハンターがネフ・ガルムドの攻撃を食らうと，結晶が地面に落ちてパワーアップが解除されてしまう。落ちた結晶を誰かが拾えば再びパワーアップ状態となるが，落ちたままにして一定時間が経過すると結晶は消えてしまう。

　結晶化の一連のギミックは，ハンターとネフ・ガルムドによる結晶の取り合いのようなものと言えるだろう。
　ネフ・ガルムドの狩猟では，結晶化をいかに早く解除できるか，また攻撃を食らわずにパワーアップ状態を維持できるかがポイントになる。攻撃を食らった場合も，素早く体勢を立て直すためにハンター同士の連携が求められるので，緊張感のある展開を楽しめる。

ネフ・ガルムドは結晶化すると大幅にパワーアップしてしまうが，解除して結晶を拾えば大きなチャンスとなる。拾った結晶が，ハンターの頭部に装着されるところにも注目

　今回はプレイ時間が短かったこともあり，パワーアップ状態の維持がなかなかうまくいかず苦戦したが，もう少しやり込めば，いろいろと立ち回りが生まれてきそうな感触を得られた。Ver.5.0アップデート実装の暁にはネフ・ガルムドに挑戦して，いろいろな戦術を試してみてほしい。

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