ブスなバスガイドは爆発だ。iOS向けタップゲーム「ブスバスガス爆発」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第264回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　有名な早口言葉に「バスガス爆発」というものがあるが，これにロングバージョンがあることをご存じだろうか？　それは「ブスバスガイド，バスガス爆発」というもの。へぇ〜と言いたくなるようなネタだが，この早口言葉をテーマにしたゲームが，本日の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」お届けする「ブスバスガス爆発」だ。身も蓋もないタイトルである。

本作は無料でプレイできるが，画面下部に広告が表示される。ミスタッチに注意しよう

「ブスバスガス爆発」ダウンロードページ（App Store）

　それでは，本作がどのようなゲームなのかを説明していこう。
　画面には上部に「電光掲示板」，下部にアイコンが上から下へと流れる3本のラインが表示されている。
　ゲームがスタートすると，電光掲示板に「バス」や「爆発」といったワードが並んで表示され，タップすべきワードの上に赤い丸が付くので，それを見て，対応するアイコンをタップしていこう。タップすべきワードのアイコンが一番下まで流れてしまったり，間違ったアイコンをタッチするとゲームオーバーなので，素早く正確にタップしていくのだ。
　なお，ワードは「ブス」「バスガイド」「バス」「ガス」「爆発」の5種類で，アイコンはそれぞれ一目で分かるものばかりなので，戸惑うことはないだろう。

念のため説明すると，左から「ブス」「ガス」「バス」のアイコンだ

左が「爆発」，右が「バスガイド」のアイコンとなっている

　ゲーム序盤は表示されるワードの数も2〜3個と少なく，アイコンが流れるスピードもゆるやかなため，まったく苦労しないだろう。だが，表示されたワードをクリアするたびにレベルがアップし，ワードの数やアイコンのスピードが上昇していく。
　表示されるワードの数は最大で6個なので意外と大したことはないが，アイコンの流れるスピードは際限なく高まっていく。目を離すとあっという間に流れてしまうレベル20あたりが本作の壁だと感じた。

アイコンをタップするたびに画面右上にスコアが加算されていき，ゲームオーバー時にはトータルスコアが表示される。スコアはレベルやタップスピードによって変動があるようで，後半は目に見えてスコアが伸びていく

　なお，登場するアイコンは正しいものばかりではない。レベル10あたりから，バスと間違えやすい「スポーツカー」や，バスガイドと間違えやすい「美少女」など，トラップとなるアイコンも流れ始めるのだ。これらはタップしてしまうと即座にゲームオーバーになるので，完全に無視してほかのアイコンに集中するのが得策だ。

こちらのミスタッチを誘うかのように頻出するトラップアイコンたち。よく確認してタップするクセをつけよう

　このように本作にはさまざまな仕掛けがあるが，最大の障害となるのは，「アイコンがワード通りの順番で登場するわけではない」という点だろう。
　例えば「バス・ガス」というワードが表示されたとする。このとき，場合によっては，ガス→バスという順番でアイコンが流れてくることがあるのだ。この場合，まずあとから流れてきたバスをタップし，すぐさま画面下を流れているガスをタップしなければならないという忙しい事態になる。

　また，正解したときにアイコンがリセットされないという仕様もプレイヤーを悩ませるだろう。最後のワード「爆発」を待っているとき，先に流れてきた「バス」をスルーして，後から流れてきた「爆発」をタップしたとしよう。
　そうなると次の問題が表示されるわけだが，その最初のワードが「バス」だった場合，スルーしたバスのアイコンがギリギリ画面内に残っていたりすると，タップが間に合わずに即ゲームオーバー，という場合もあるのだ。
　これを避けるには，タップしたいアイコンが画面内で一番下になってからタップする，ということが必要になるが，このスタイルで高スコアを稼ぐのはなかなか難しい。

ワードは「ブス・ガス……」となっているので，まず画面左上のブスをタップし，画面右下へと消えそうなガスをすばやくタップするのだ

この状態で「爆発」をタップして，次に表示された問題の最初が「バスガイド」だと即死。バスガイドが消えてから爆発をタップしたい

　文字では伝わりにくいかも知れないので，この独特の緊張感はぜひプレイして味わってほしい。全体的に可愛らしいアイコンが並ぶなか，異彩を放つブスアイコンの存在感が（失礼だが）なかなか笑わせてくれる。BGMがないのでやや寂しさを感じるものの，逆にその分没頭できる本作。頭の体操をしたいときにプレイしてみてはどうだろうか。

著者紹介：トリスター/目代将規
　ゲームやアニメの書籍企画，編集，シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや，一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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