スクウェア・エニックスは2013年7月14日,Web生放送番組
「ひろゆきx吉田P ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」の
第3弾を,ニコニコ生放送にて実施した。番組の内容は,
吉田直樹氏(FFXIVプロデューサー兼ディレクター),
ひろゆき氏(ニコニコ動画管理人),
ひげおやじ氏(生放送ディレクター:司会進行役)の3名がトークを交わしつつ,FFXIVの最新情報を公開したり,βフェーズ3(
関連記事)のクライアントで実際にゲームを遊んだりするというもの。当日の放送は約2時間という長丁場となり,10万人以上の視聴者数を記録しつつ,大盛況のまま幕を閉じた。
同番組の内容は現在,「
こちら」のニコニコ生放送ページからタイムシフト視聴を利用することで確認できる。本稿では,番組の内容から気になった部分をピックアップしてお伝えしよう。
写真左から,ひげおやじ氏,ひろゆき氏,吉田直樹氏
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キャラを先行作成できる「FFXIV」ベンチマークソフトが8月1日から配信! 番組内ではWindows8のタブレットPC「Surface Pro(サーフェスプロ)」を使って実演
番組の始めのほうでは,国内発売されたばかりであるWindows 8搭載タブレットPC「Surface Pro(サーフェスプロ)」を使って,
「FFXIV」の新たなベンチマークソフトが披露された。このソフトは,多くの人から要望があった
キャラクターメイキング機能を搭載しており,FFXIVのサービスに先駆けてキャラクターを作成できる。さらに,キャラクターを作成できる数に制限はなく,作成したキャラクターのデータを友人に送ることも可能という。
また,このベンチマークソフトは,マルチGPU構成(SLI / CrossFireX)に対応した製品版と同じグラフィックスの描画設定を選択でき,水の反射といった表現で,より品質が上がっていることをデモムービーで確かめられる。ただし,それには相応のマシンパワーが必要で,吉田氏いわく「覚悟して使ってください」とのことだ。
 グラフィックスカードが搭載されていないSurface Proでもグラフィックスの品質は結構高い。さらにその後のベンチマークデモでは,かなりスムースに動いていた |
 ベンチマークのデモムービーは,作成したキャラクター視点で進行するようになっている。種族がララフェルであれば,カメラの高さは目線に合わせて低くなる |
出演者3名がゲームを実際にプレイ
強敵のボスや,高難度ダンジョンに挑戦した各コーナーを紹介
続いて始まったのは,出演者3名に,スクウェア・エニックスのスタッフ1名を加えて,強敵
「イフリート」に挑戦するコーナーだ。
コンテンツファインダーのマッチングシステム「パーティファインダー」の説明を吉田氏から受けつつ,イフリートの討伐へ
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イフリート討伐のポイントは,バトル中盤にイフリートが落とす
「炎獄の楔」だ。これを
破壊しないと,その次の攻撃で必ず全滅するという仕掛けがある。一緒にプレイする吉田氏のアドバイスで楔の破壊を試みるものの,1回めのチャレンジはあえなく失敗。続く2回めの挑戦でも,「炎獄の楔」を破壊できず再び全滅してしまった。
そして3回めの挑戦で,ようやく「炎獄の楔」の破壊に成功し,イフリートの撃破も果たした出演者達。実はこのとき吉田氏のキャラクターの残りHPは「9」で,かなりギリギリの状態でのクリアだったそうだ。
撃破後には,FFシリーズの核ともいえるクリスタルに関わるデモが流れた
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イフリート討伐に成功した出演者達が次に挑んだのは,新生FFXIVで実装された高難度ダンジョン「ブレイフロクスの野営地」だ。難なく道中は乗り越えたものの,中ボス
「グレート・イエローペリカン」に大苦戦することになった。ボスの取り巻きの多さに対処しきれず,全滅してしまうのだ。ちょっと難しかったかなと話す吉田氏に,ひろゆき氏が「コツは掴んだ」とコメントを返したことで,再挑戦する流れとなった。
吉田氏も「最初の壁」と話すグレート・イエローペリカン。2回めの挑戦時には,メンバーの連携がうまくかみ合い,見事に撃破した
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このほか,
“理想のカワイイ女性キャラを作れ!”というお題で,出演者によるキャラクターメイキング大会も行われた。視聴者の投票により,ひろゆき氏がルガディン,ひげおやじ氏がエレゼン,吉田氏がララフェルを割り当てられ,各々はキャラメイクに励んだ。
3人が作ったキャラクターの中でどれが素晴らしいか。視聴者の投票で,吉田氏の優勝が決まった。そして吉田氏に投票した視聴者の中から抽選で1名に,吉田氏とひろゆき氏のサイン入り販促用のポスターがプレゼントされた
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ひろゆき氏 作
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ひげおやじ氏 作
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吉田氏 作
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最後のコーナーの内容は,フェ−ズ3のクライアントで出演者達がチョコボに乗り,フィールドを歩き回る
「公開ウォークスルー」というものだった。公開されているテストサーバーで行われたイベントだが,ノーヒントだったにも関わらず,テストに参加中のプレイヤーキャラクターが続々と集結し,画面内が埋まるほどとなった。
このとき吉田氏は「運営や開発とオンラインゲームを遊びながらの生放送ってかなり面白いですね。僕自身,10年近くオンラインゲームで遊んでますが,ゲームも変わるけど環境も変わっていろんなことができるなと感じました。またやりたいですね」と生放送の感想を述べていた。
番組の終了時間が迫ってきた頃,吉田氏が「僕もそれなりに長くゲームを作ってますが,こんな人数でもゲームって作れるんだなと感じています。ユーザーインターフェースからグラフィックスから,全方面でやってますんで,キャラクターメイクしながら待っていてください」と視聴者達に向けて語った。
さらに続けて,「数10万人という方にβテストフェーズ3にご協力をいただけました。幸い,大きな不具合もなく,サーバーも最初のログインラッシュ以降は落ちなかったことを皆さんも体感していただけたかなと思います。先ほど紹介したベンチマークソフトも8月1日にリリースされますので,しばらくはそちらをお楽しみください。もう本当に最後に差しかかっているので,このまま全力で突き進んでいきたいと思います」と意気込みの姿勢を示していた。
なお,8月8日には,第8回FFXIVプロデューサーレターLIVEが実施され,βテストフェーズ4(オープンβテスト)や,アーリーアクセスに関する情報が公開される予定だ。さらにゲームの発売日(8月27日)には,渋谷で発売イベントが開催され,200名前後のプレイヤーが招かれるという。詳細については後日発表されるとのことなので,気になる人は
公式サイトをこまめにチェックしよう。
中には未発表の装備品も……?
番組の中盤と終盤に差し込まれたシーン