マルチエンディングの舞台「戦国BASARA3」は，“ゲームから飛び出した”という表現がぴったりなキャスト陣が熱演。東京公演ゲネプロをレポート

　2011年10月22日，舞台「戦国BASARA3」のゲネプロ（ドレスリハーサル）および，「戦国BASARA3 宴」（PS3 / Wii）の完成披露発表会が行われた。本稿では，そのうちゲネプロの模様をレポートしよう。
　なお，「戦国BASARA3 宴」完成披露発表会では，すでにレポート記事でお伝えしたとおり，7つのタイアップ企画が発表されたほか，「第1回 BSR48選抜総選挙」について，その応募方法や，ドラマCD出演武将が上位7人＋抽選で1人の合計8人で制作されることなどが発表された。

舞台「戦国BASARA3」公式サイト

「戦国BASARA3 宴」公式サイト

　舞台「戦国BASARA3」の公演は，東京ドームシティ シアターGロッソにおいて，2011年10月24日から10月30日まで開催される。スケジュールの詳細は公式サイトで確認してほしいが，公演はマルチエンディングとなっており，公演A/Bでエンディングエピソードが異なるとのこと。

　なお若干数ではあるが，各公演において当日券/立見席の販売も行われるそうだ。価格は税込で7140円（立見席は5000円）で，開演1時間前からの販売となる。チケットを予約できなかった人は，このチャンスを逃さないよう，公式サイトで詳細をチェックしてほしい。


　では，ゲネプロの内容を，ネタバレをなるべく避けつつレポートしていこう。なおゲネプロは，公演前に行われる全体通し稽古のこと。ドレスリハーサルとも呼ばれ，本番同様に衣装を着けて，公演を最初から最後まで進行するものだ。

　舞台「戦国BASARA3」のメインキャストは以下の14名と，以前の舞台よりも大幅にボリュームアップしている。うち，久保田さん，細貝さん，吉田さん，村田さん，谷口さんは前回の「舞台『戦国BASARA』〜蒼紅共闘〜」から続投となる。

メインキャスト：
広瀬友祐さん（徳川家康役） 中村誠治郎さん（石田三成役） 久保田悠来さん（伊達政宗役） 細貝 圭さん（真田幸村役） 戸谷公人さん（長曾我部元親役） 小谷嘉一さん（毛利元就役） 白川裕二郎さん（黒田官兵衛役）	宮下雄也さん（小早川秀秋役） 村田雅和さん（大谷吉継役） 吉田友一さん（片倉小十郎役） 村田洋二郎さん（猿飛佐助役） 谷口賢志さん（天海役） 山崎真実さん（雑賀孫市役） 川村ゆきえさん（鶴姫役）

　写真を見れば分かるように，メインキャスト陣の衣装は，ゲームから抜け出てきたといわんばかりの仕上がり。とくに男性陣の中には，徳川家康や長曾我部元親など，肌の露出が多いキャラクターもいるが，鍛えあげられた肉体込みで見事キャラクター達を再現していた。

　舞台のあらすじは以下のとおり。物語の中心は徳川家康と石田三成の2人となり，各キャラクター達の見せ場もふんだんに盛り込まれている。その結末は，舞台を見てのお楽しみだ。大迫力の殺陣も相まって，ゲームのイメージをしっかりと保った公演になっていた。

舞台「戦国BASARA3」 STORY
時は戦国。
乱世渦巻く時代の流れ…

天下統一を目前とした覇王・豊臣秀吉を打ち倒しき男の姿がそこにあった。
豊臣従属の将より裏切りという形で秀吉の野望を打ち砕き、その胸に「絆」を秘めしき者。

東照権現、徳川家康─。

そして、その家康の行為は、豊臣秀吉を神と崇め讃えしひとりの男の心に死をもたらす。
彼は、家康への「復讐」の狂気に憑りつかれ、ただ家康の死を求め生きる。

その男の名は、石田三成─

二人の想いが、日の本を東と西の二つに別れさせる。

　地に墜とされた奥州の竜―伊達政宗
　甲斐の未来を託された若き虎―真田幸村
　西海の鬼神―長曾我部元親
　冷酷なる策略家―毛利元就

日の本に散在する数多の英雄達を巻き込み、戦いの場は「関ヶ原」へと突き進む。

絆、復讐、友情、出会い、裏切り、そして決着─

それぞれの思惑を胸に、物語はクライマックスへ。
果たして、天下分け目の戦の行方はどこへ向かうのか…

半端な暴れっぷりじゃ天下は取れねぇぜ！
こんな「関ヶ原」見た事ねぇ！！

　また，筆者が観劇して印象深かったのは，キャスト陣の声が，ゲーム版の声優を意識して演じられていた点だ。ちなみに，筆者はゲネプロ直前まで「戦国BASARA クロニクルヒーローズ」をプレイしていたのだが，舞台のキャスト陣の声に違和感を抱かなかった。ファンの多くも，舞台キャスト陣の“声”に馴染めるのではないだろうか。

　冒頭でも書いたように，舞台「戦国BASARA3」の公演は10月30日まで開催されている。若干数ではあるが当日券の販売も行われるので，興味を持った人は足を運んでみてほしい。

舞台「戦国BASARA3」公式サイト