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ルセッティア 〜アイテム屋のはじめ方〜

ルセッティア 〜アイテム屋のはじめ方〜
公式サイト http://egs-soft.info/product/recet/index.html
http://store.steampowered.com/app/70400/
発売元
開発元 EasyGameStation
発売日 2007/03/09
価格 19.99ドル
ジャンル
レーティング
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その他
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このゲームの読者の評価
85
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • Pages: 1
  • 値段=品質 の図式を蹴飛ばした同人のゲーム 85
    • 投稿者:のらくろ(男性/30代)
    • 投稿日:2010/10/26
    良い点
    勇者になると言って家から出て行き、そのための借金を
    父から押し付けられた少女ルセット、
    その借金を取り立てるためにやって来た妖精のティア。
    そんな妙な経緯を得て借金返済のためアイテム屋を始める事となった2人の物語の
    このゲーム、やはり良い点としてまず挙げるのはテーマであるアイテムの売買です。

    コンビニ経営やハンバーガー屋経営のゲームといった
    過去に色々な経営ゲームがありましたが、
    このゲームはファンタジーの世界でのアイテム屋とだけあり、
    RPG的な武器や防具、アクセサリーといったアイテムの売買をする事となります。
    市場から、商人ギルド(卸屋)から、ダンジョンからアイテムを手に入れ、
    それを色々な客に売る。
    商品の位置や店の内装、棚の配列も売値も自分で決められ、
    売買はお互いの値下げ交渉がシンプルながらも楽しい。
    それだけならばシンプルなだけあり、すぐに飽きが来てしまう物ですが、
    飽きさせないための制約とご褒美のバランスが上手いため、
    少なくとも借金完済まで飽きる事は無いでしょう。

    まず制約に毎週の借金返済があり、最初の週の返済額は小額ですが、
    どんどん値段が跳ね上がって行くので「何だこのヌルゲーは」と序盤思っていても
    終盤には「ごめんなさい絶対無理です」といった妙にリアルな闇金取立てのような
    追い込みを掛けられる事になります。
    なので必死に安値で仕入れ、確実な売買が出来る値段を提示しつつ、
    どれだけカモからぼったくれるかのチキンレースをする事となり、
    完全な攻略法を確立するまでは焦りながらの
    スリルあるプレイを楽しむ事が出来るでしょう。

    第二の商売を楽しめる要素として、商人LVというルセットには
    ある程度の売買を成立させると上昇するレベルが設定されています。
    これが上がれば上がるほど店で出来る事が増えたり、市場やギルドでより
    高級な物が仕入れるようになるため、LVを上げる楽しさが売買で味わえます。
    売買を滞る事無くスムーズに行なえるとボーナス商人経験値も溜まるため、
    これにより相手が大概渋るぼったくりをするのにも時期の見極めが必要になります。

    第三の要素として、日々変わる需要の変化や
    売買に来る人達を想像する楽しさがあります。
    毎日ニュース速報として「〜が高騰している」、「〜が暴落した」といった
    商売に関わる情報からどうでもいいような笑える情報が流れたりしたり、
    お兄ちゃんにプレゼントすると言ってセーラー服を買う少女や
    死んだ祖母が大事にしていた形見のショートケーキを売りに来る主婦といった
    毎回の売買で色々な妄想が出来るWizardry的な想像する楽しさが
    たまらなく好きだ、という人には間違いなく楽しめる内容であると保障します。

    次に挙げる要素はランダム生成のダンジョン攻略です。
    アイテムを入手する手段の一つとしてダンジョンに潜る事が出来るのですが、
    ルセットはただの女の子という事もあり、実際に敵と戦い、アイテムを探したり
    罠に潰されたりするのは依頼金で契約した冒険者がやってくれます。
    その冒険者の種類がまず多く、剣士や盗賊といった
    RPGでの代表的な職業が揃っています。
    また、戦闘システムがアクションであるため、それぞれの職業によって
    操作性・攻撃方法・スキル特性が異なり、
    キャラによってはもはや別ゲー状態になったりと
    よっぽどキャラを偏愛しなければ毎度アクションが異なった戦闘が楽しめます。
    ダンジョンの様子を簡単に説明すると、「風来のシレン」で代表されるような
    不思議なダンジョン系のMAPでリアルタイムのアクションをすると言えば
    やや想像がし易いと思います。
    冒険者達の装備を変更する方法は

     1 冒険者がルセッティア(店)で買う
     2 ルセットがダンジョンに持ち込み、装備させる

    という珍しい装備システムをとっているため、
    1の手段を選択するにはどうにかして冒険者に
    ルセッティアに来店して貰うために工夫する必要があるので
    店舗経営の楽しさが増し、2の手段を選択すると
    アイテムの持てる枠を潰すのでアイテムを拾える数が制限され、
    冒険者が力尽きると1つしかアイテムを持ち帰れないため、
    下手に持ち込むと大損害を被るリスクが発生するため、ダンジョン潜りに
    適度な緊張感を与えてくれます。
    借金完済までダンジョン潜りはあくまでアイテム会得の手段の一つしか無いので、
    そこまで必死に潜る必要は無いのですが、
    声がやたらとエロいので何度も壁に向かって
    ダッシュさせたくなる和服美女の"ナギさん"や
    ダメージを受け、「痛いよう」と嘆く度に今自分が絆創膏になれるならば、
    今すぐ貼り付いて癒してあげたいという欲求に思わず駆られてしまう
    幼エルフの"ティエール"という2人の冒険者はダンジョン攻略を
    ある程度進めないと来店せず、冒険者としても依頼出来ないので、
    重大なゲームのモチベーションの問題として
    私はダンジョン潜りを後発のプレイヤーに推奨したいと思います。
    悪い点
    アイテム合成が完全に空気になっていた点を挙げます。
    まず素材アイテム事態がダンジョンでしか手に入らない上に
    一度のダンジョン潜りにアイテムを取得出来る数の制限があるため、
    非常に合成がし辛く、合成した成果物もそれほど高い値で売れるという
    訳でも無いので借金返済前に重点的に狙う価値は無く、
    借金返済後も商人ギルドで仕入れた装備で裏ダンジョンも余裕でクリア出来るため、
    アイテムコレクションの要素以外には何も貢献していなかったのは残念でした。
    素材を冒険者が売ってくれたり、市場で購入出来れば
    もっと味のあるゲームになっていたのではないか、と思っています。
    総評
    良い意味で値段と品質が釣りあっていませんでした。
    "Killing Floor"というゲームでこの様な評価をした事がありますが、
    それと同じような感想を抱けるゲームが日本の同人のゲームにあるとは
    思ってもいませんでした。
    ほのぼのとしたアイテム売買とそれに関わる人達のストーリー、
    深刻な事態になりつつも最初から最後までハートフルな展開には癒されました。
    のんびりとしてはいますが、しっかりと伏線やその後の不安に感じる要素は
    全て回収・解決されているのには丁寧な作りを感じました。

    海外の有名シリーズのRPGをプレイする片手間にちょくちょくプレイしようという
    気持ちで購入したのですが、いつの間にかこちらに集中してしまっていました。
    動物園の檻にいそうな婚約者のためにクエストをこなす主人公のゲームと
    可愛い女の子と妖精が主人公のゲーム、
    どちらがモチベーションを高くプレイ出来るか、
    非常にどうでもいいが、日々繰り返される日本と海外のゲームデザイン論争に
    一つの意義ある結論が出せるであろう、そんなゲームでした。
    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 3 4 5 4
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