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  • 発売日:2009/09/17
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428 〜封鎖された渋谷で〜

428 〜封鎖された渋谷で〜
公式サイト http://www.chunsoft.co.jp/games/428/ps/
発売元・開発元
発売日 2009/09/17
価格 5040円(税込)
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このゲームの読者の評価
80
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  • 非常に良質な作品。 80
    • 投稿者:Horatiocaine(男性/40代)
    • 投稿日:2009/11/13
    良い点
    1)シナリオ…複数の主人公のストーリーはそれぞれ味付けが異なり、各々の行動を1時間ずつに区切って読み進めるため最後まで飽きずに楽しめる。演出や音楽もシナリオに合わせて変えるなど、ゲームシステムの面からのフォローも丁寧である。何を書いてもネタバレになるのでこれ以上は書けない(笑)。

    2)グラフィック…実写を使用しているが、完全な静止画だけではなく多少の動画もある。莫大な枚数で使い回しも少なく、画面を見飽きるという事は無いだろう。

    3)音楽…多彩な音楽でなかなか良い。テーマソングは少々薄っぺらいが…。
    悪い点
    1)シナリオ…書けないと言いつつ書く(笑)。この手の話ではある意味王道なので先が読める部分が多々あった。またそれに対するネタばらしのタイミングがやや遅く、冗長な部分がある。他のエピソードを追いかけている間は忘れてしまうが、3つも4つも溜まってくるとさすがにさっさと片付けたい気分になる。

    2)選択肢…プレイヤーの行動を選択する場面があるのだが、このときの表示が少々見にくい。未選択、選択済、選択中と色分けして表示されるのだが、色分けの説明が無いため自分の選んでいる選択肢が瞬時に(あるいは感覚的に)判断できない。そのため何度も同じ選択肢を選んでイライラすることが多々あった。文章の横に選択用の矢印を表示するなど、わかりやすい方式で良かったのではないだろうか。
     また、選択肢自体に無茶なものがあり、キャラクターのイメージに合わない事がある。まぁイメージとはつまり思い込みなので気にならない人もいるだろうが。

    3)ロード…全般的には短いのだが、ちょっとだけ気になる長さ。リズムが命のサウンドノベルなのであえて欠点としておく。

    4)クリア特典…様々な隠し要素があるのだが、開放するには地味な地味な作業が必要。内容も蛇足と言えなくも無い微妙なラインなので、読後感を大事にしたい人はやらないほうが良いだろう。
    総評
     完成度、品質という点では全く問題の無い優秀な作品。サウンドノベル好きはもちろん、普通に読書をする人間ならば「ちょっと変わった形式の小説」として読むに耐えるでしょう。映像、音声の豪華さではPS3版に敵うべくもありませんが、手軽さではやはりPSP版。サウンドノベルとの相性は抜群です。

     海外ドラマの手法などを意識したと開発者がインタビューで語ったらしいですが、どちらかというと「池袋ウエストゲートパーク」等のクドカン作品(監督ではありませんが)に近い印象。現代の日本が舞台、脇役に奇矯な人物が多い、多彩なジャンルの音楽等が共通点でしょうか。
     シナリオは海外ドラマやクライムサスペンスとしては王道な感じ。とはいえ純国産物らしく義理人情や浪花節が効いており、少々小粒感はあるものの(舞台が狭いので仕方ない部分)、良質なストーリーだと思います。最後はちょっと泣きました。
     ゲームシステムの根幹を成すザッピングはあいかわらずの安定感。終盤はヒントも無くなり理不尽な煩雑さですが、無くすとゲームではなくなってしまうのでこれも仕方ない部分。

     映画や小説では味わえない独特のエンターテイメント性を持つサウンドノベル。その代表作の一本にふさわしい作品です。
    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 4 5 4
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