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「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー
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印刷2012/12/14 18:36

インタビュー

「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー

新モンスターにはグレーターデーモンと全裸(?)のサッキュバスが登場


4Gamer:
 新ダンジョン,上位職,6人パーティと来れば,より強いモンスターと戦いたいという欲求も生まれます。

画像集#032のサムネイル/「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー
山本氏:
 はい。最初のプロモーションでお見せしたグレーターデーモンが,ようやく登場します。

岩原氏:
 こいつがやたら大きくて,近づくと脚しか見えないんですよ。私は最初,ポークルで見に行ったのですが,ペチッと踏まれて終わりました(笑)。

松田氏:
 新ダンジョンは天井を高くしているのですが,それでギリギリ収まる大きさにしています。

4Gamer:
 大きいと言うと,ボス扱いなんですか?

岩原氏:
 必ずしもそうではないです。たとえば,カッパーデーモンのような形で,色とサイズを変えたバージョン違いを用意することもあります。

松田氏:
 グレーターデーモンのAIは,当初の設定がクレバーすぎて,総合格闘家のような隙のない動きをしていたんですよ。最初は小技でジワジワとプレイヤーの体力を削っていって,最後に魔法で止めみたいな感じで(笑)。

山本氏:
 でかくて素早いうえに頭もいい(笑)。

松田氏:
 隙がなくてプレイヤーが攻撃できないので,現在,調整しています。

画像集#021のサムネイル/「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー

4Gamer:
 恐ろしいですね……ちなみに仲間は呼ぶんですか?

岩原氏:
 最初はやりませんが,段階的にそういった要素を入れていく可能性はあります。

松田氏:
 ただし「Wizardry」のように,プレイヤーによる養殖はできないでしょうね。このグレーターデーモンを同時に何体も相手にできるお客様は,まずいないでしょう。

岩原氏:
 そもそも大型モンスターを何体も動かすためには,PCやサーバーのスペック,通信環境などがネックになります。あとは増殖した状態でグレータデーモンが残ってしまった場合,そのあとのプレイヤーが先に進めなくなる可能性も生じます。そういった意味では,仲間を呼ぶこと自体,かなりシビアに判断することになるでしょう。

山本氏:
 決戦場のようなインスタンスゾーンでなら,仲間を呼ぶ可能性もなくはない,という感じですね。

4Gamer:
 分かりました。そのほかのモンスターはどうでしょう?

岩原氏:
 あとはファイアードレイク,ワータイガー/ワーパンサーのライカンスロープ系などが登場します。私の一押しは,猫型のアルプですね。これは私が猫好きなので,ずっと入れてほしいと言っていたのですが,今回,実現しました。
 そして,お客様からリクエストの多かったサッキュバスも登場します。サッキュバスは,バージョン違いでボンデージタイプの衣装を身に着けているタイプと,全裸タイプがいます。

画像集#022のサムネイル/「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー 画像集#023のサムネイル/「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー
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4Gamer:
 全裸バージョンまで。

岩原氏:
 まあ,「Wizardry Online」は18禁ではないですから,一部が隠れていたり,本来あるべきものがなかったりはしますけれども。また,このタイプは海外だと規制されてしまうので,ある意味,日本独自仕様とも言えます。あとは淫魔ということで,妖艶な動きにも期待できるんじゃないかと。

松田氏:
 サッキュバスは,発見されたらSS撮影会が実施されそうですよね(笑)。

山本氏:
 今日ご紹介したほかにも,新モンスターは続々と登場します。いずれも,もう実機で動いている状態で,AIの細かい調整をしているところです。

4Gamer:
 分かりました。そのほか,ボイスが実装されるという話もありましたが。

画像集#026のサムネイル/「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー
岩原氏:
 「キャラクターアレンジサロン」ですね。ここではボイスを含めて,顔,髪型,髪の色を変更して,キャラクターのアレンジができます。
 とくに髪型は,世界観を壊さないようにどうやって変化をつけるか,デザイナーがすごく頑張ってくれました。SSで見ると,変化が分かりにくいのですが,ゲーム内ではかなり新鮮に見えますよ。

山本氏:
 やはりサービス開始当初は,「Wizardry」というものに対して,アバター的な要素がどこまで求められるのか未知数でした。しかしこの1年間,防具を上手に組み合わせてファッション性を楽しむお客様を見受けたり,あるいはボイス追加のリクエストを多数いただいたりしていましたので,それにお応えする形で,今回,実装に至ったわけです。

岩原氏:
 もともと「Wizardry」はキャラクターが表示されないゲームですから,プレイヤーそれぞれが,理想の姿を思い描いていました。しかし「Wizardry Online」は,こうしてキャラクターが表示できるわけですから,お客様は可能な限り理想の姿に近づけたいわけです。そこで運営開発チームでも,そうしたご要望にお応えしようと。

4Gamer:
 ボイスの声優陣は,まだ公開されていませんよね。

岩原氏:
 一部の方は,私がTwitterでお知らせしましたが,ボイス実装時にあらためて声優陣のリストを公開します。

画像集#033のサムネイル/「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー
松田氏:
 私もボイス収録に立ち会ったのですが,ドワーフ役の方は力が入りすぎて,ジャンプの掛け声が,まるで天高く飛ぶような感じになってしまったんです。そこで「申しわけないんですけど,もっと軽いジャンプなので」と訂正をお願いしたこともありました(笑)。

岩原氏:
 あとは私が職権を駆使して,Arahawiにボイスをつけてもらったりとか,とある声優さんにオカマ声を演じてもらったりとか,NPCのセリフの一部にもボイスが入ります。

4Gamer:
 サロンの実装時期はいつ頃になりそうでしょう?

岩原氏:
 2012年12月中に実装します。そのあと随時,髪型などが追加されていきます。

4Gamer:
 そのほか,第三章で導入する要素はありますか?

松田氏:
 トレジャーハントを面白くするため,たとえば同じロングソードを拾ったとしても,鑑定したら性能が違った……というランダム要素を導入予定です。

山本氏:
 このシステムを実装する際には,これまでにお客様が入手した装備品がガラクタになってしまわないよう,注意深く調整していきます。


新コラボ企画や海外展開で,「Wizardry Online」はさらなる飛躍を目指す


4Gamer:
 それでは,今後のゲームを取り巻く部分の展開や,中長期的な展望などを教えてください。

画像集#034のサムネイル/「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー
岩原氏:
 今,新しいコラボレーションを企画検討しています。以前もお話したように,「Wizardry Online」のコラボは,尖っているもの同士,お互いの世界観を尊重した内容にしたいと考えていますので,慎重に話を進めなければなりません。現在,「何でここと?」というようなところとの話を進めていますので,まとまり次第,お伝えできるかと思います。

山本氏:
 お客様からのコラボのリクエストも多いんですよね。

岩原氏:
 お客様からの「うち,こういう会社なんだけどコラボできない?」という提案も,お待ちしています。

山本氏:
 中長期的な取り組みとしては,さらに遊びの幅を広げるコンテンツを投入していきます。これも1年以上にわたって検討を重ねている部分なんですよ。単純に犯罪者とそうでないプレイヤーを戦わせるのもなんですし,PvPコンテンツも「Wizardry」にマッチするとは言えません。

岩原氏:
 レイドダンジョンや,PvPvEコンテンツのような,いわゆるエンドコンテンツを何かしら入れていこうというのが,大枠の方針ですね。
 それとは別に,プレイヤーをサポートする仕組みの検討も始めています。

4Gamer:
 それはつまり,ペットシステムですか?

岩原氏:
 そう言いきってしまうと語弊があるのですが,フェアリーやムークといった種族を,戦闘や冒険のサポート役として連れ歩くようなイメージです。もちろん,サポート種族も成長します。ただ企画中なので,最終的にどうなるのかはまだまだ詰めなければなりません。
 ともあれ今は,そういった感じで,第三章以降,どのようにゲームを展開していくかについて,企画をまとめている段階ですね。

4Gamer:
 分かりました。それでは海外展開についても教えてください。2012年末から,北米でβテストが開始されましたが,反響はいかがですか?

山本氏:
 現在,Sony Online Entertainmentにて,英語サービスのクローズドβテスト中です。

岩原氏:
 そして直近──おそらく,2013年明けてすぐに,北米でも正式サービスが始まると思います。

4Gamer:
 北米展開の当初のバージョンは,日本の現行バージョンと同じですか?

松田氏:
 基本システムは,日本と比較して少しだけ前のものです。また,北米向けに少し変更を加えています。ダンジョンは,全体の進行度に応じて段階的に導入していきます。

4Gamer:
 北米での評価はどうですか?

岩原氏:
 日本のときと,ほぼ同じですね。これまでにない尖ったゲームという評価もあれば,難しすぎるという評価もあります。

画像集#036のサムネイル/「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー
山本氏:
 ほぼ予想したとおりで,認識のズレは少ないですね。CBTでデータワイプを明言しているにも関わらず,かなり高いレベルまでプレイしてくださる方もいらっしゃいますし。

岩原氏:
 北米に続いては,欧州,ロシア,アジア圏への展開を準備しています。もっとも,「Wizardry」の世界観を極力壊したくないので,世界観やゲーム性の根幹に関わるような独自カスタマイズはあまり考えていません。

4Gamer:
 そのほか,今,お話いただけることはありますか?

岩原氏:
 2013年2月頃,設定資料集を書籍として販売する予定です。これはもともと,「Wizardry Renaissance」プロジェクトの開発者が世界観や設定を共有できるよう私が作った資料を,一般向けにリライトした内容になります。神話の時代から現在に至るまで,一つの歴史の流れがまとめられているのですが,これまで「Wizardry Renaissance」としてリリースされた各タイトルは,そこから特定の部分を切り出してゲーム化していたんです。

4Gamer:
 と言うと,「Wizardry Online」のクトゥルフ神話要素というのも,もともとそこにあったわけですか。

岩原氏:
 そうです。神話というと,普通は天使と悪魔がいて……みたいなことになりますが,そこに私がクトゥルフ神話の要素を加えたわけです。

4Gamer:
 これまで「Wizardry」の創作物というと,作り手個人の解釈に頼っていたわけところがありますよね。

岩原氏:
 ええ,それはそれで,私としては楽しいから構わないんです。ですから,この設定資料集でもあまり肉付けをせず,交通網はどうなっているのか,普通の住民はどのような生活をしているのかなど,バックグラウンドだけを提示して,さまざまな解釈ができるようにしています。

4Gamer:
 分かりました。それでは最後に,「Wizardry Online」プレイヤーに向けてメッセージをお願いします。

松田氏:
 今回の話だと,「Wizardry Online」が第三章で一段落する印象を与えてしまうかもしれませんが,決してそんなことはなく,2013年もガンガン開発を進めていきます。今後ともぜひごひいきに。よろしくお願いします。

山本氏:
 繰り返しになりますが,2012年前半は,新機能の追加に追われて,お客様の声に十分お応えできませんでした。それを深く反省し,2012年後半はバランス調整に努めましたが,2013年も引き続き,お客様のリクエストを反映しつつ,「Wizardry」らしさを追求していきます。

岩原氏:
 私は「Wizardry」総合プロデューサーとして,どうやればゲームが面白くなるか,お客様に驚いていただけるかを,常に考えています。お客様のリクエストを踏まえるのは当然のこととして,そこにプラスαを付与するべく,今後もいろいろ追及していきます。今後ともよろしくお願いします。

4Gamer:
 ありがとうございました。

画像集#035のサムネイル/「Wizardry Online」に上位職と6人パーティシステムが実装! 気になる今後のアップデート展開について運営開発チームにインタビュー

 サービスイン当初は,「難度の高さ」と「不親切/理不尽」を混同しているとの厳しい意見も見られた「Wizardry Online」。加えて,国内開発の新規タイトルということで,どのプレイヤーも手探りでゲームを進行しなければならず,まさに難攻不落のタイトルだった。それだけに,多くの離脱者が発生したであろうことも想像に難くない。
 そうしたプレイヤーの動向を受けて,2012年後半からは,新規プレイヤー向けの施策や,理不尽な部分を緩和する改修がスタートしたわけだが,その効果は徐々に現れており,プレイヤーの評価も高まりつつある。

 かつて,何かしらの事情で「Wizardry Online」から去った人であっても,「Wizardry」のオンラインRPGという理由で同タイトルに興味を持った人なら,上位職や6人パーティというワードに胸がときめくのではないだろうか。そういう人でも,この年末年始にプレイを再開すれば,2013年春の上位職実装に間に合う可能性が高いだろう。
 新たに興味を持ったという人も,プレイ休止中という人も,ぜひ第三章が実装される直前のこの機会に,「Wizardry Online」を遊んでみてほしい。

「Wizardry Online」公式サイト


  • 関連タイトル:

    Wizardry Online

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