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インディーズゲームの小部屋:Room#26「エーテルヴェイパー」
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印刷2008/01/25 12:15

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#26「エーテルヴェイパー」



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 個人/サークル単位で制作されたオリジナルゲームを紹介する「インディーズゲームの小部屋」の26回めは,ゲーム制作サークルえーでるわいすの「エーテルヴェイパー」を取り上げる。本作は,縦/横/前方にスクロール方向が変化する,多方向スクロールシューティング。目まぐるしく変化する華麗なカメラワークと,「超時空要塞マクロス」をほうふつとさせる弾幕シーンも必見だ。

 画期的な人工知能テクノロジーの開発と,その軍事転用によって瞬く間に勢力を拡大していったカルデア国。いまや世界最大の勢力となったカルデアのあり方に異を唱える者は少なくなく,反抗勢力が集い,いつしかリディアという一つの国となるまでに成長した。こうした状況の中,ついに攻勢に出たリディア軍は次々とカルデアの防御網を突破し,カルデア本土の目前に迫っていた。そのとき,リディアとカルデアの戦闘空域に,突然所属不明の戦闘機が現れた……。

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 本作の主人公(=プレイヤー)は,リディアとカルデアの戦闘にいきなり割って入ってきた戦闘機のパイロットであるルカ。ルカはどうやらカルデアに個人的な恨みを抱いているようで,両軍による戦闘のどさくさに紛れてあんなことやこんなことをしてしまおうと画策している。なかなかどうしてアブナイ少年だが,別にいかがわしいことをしようとしているわけではない(まあ当然だ)。ルカは,戦場で出会ったリディア軍のパイロットであるサーナと一時共同戦線を張って,カルデアの中枢を目指すことになる。ルカ自身の目的や正体などは,ゲームを進めるにしたがって次第に明らかになっていくという寸法だ。

 ルカの愛機「イクスティオ」は,「ビット」と呼ばれる特殊兵装を持っており,前方集中型の「ガトリングショット」,広範囲拡散型の「ワインダーショット」,画面内の敵を自動的にロックオンしてくれる「ロックオンショット」の3種類の攻撃を自由に切り替えられる。ロックオンショットは見た目もかっこよく,しかも百発百中なのでついつい多用したくなってしまうが,ロックオンが完全に完了するまで時間がかかるうえ,自機前方の攻撃力が下がってしまうので万能ではない。三つの攻撃方法は,それぞれ別のボタンに割り当てられており,状況に応じて素早く使い分ける必要がある。また,ボタンを押しっぱなしにしてゲージを溜めることで(ロックオンショットのみ,ボタンを離している間にゲージが溜まる),強力な「チャージショット」を撃つこともできる。

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 本作の最大の特徴は,縦/横/前方と,ステージによってスクロール方向が変化する点にある。こういうスタイルのシューティングゲームとしては,「沙羅曼蛇」などが挙げられるが,前方(ときには斜め前方)スクロールまで行うものは珍しい。本作も沙羅曼蛇同様,基本的にはステージごとにスクロール方向が切り替わる方式だが,ときにはステージ中(もしくはボス戦中)にスクロール方向が切り替わるシーンもあり,かなり新鮮だ。
 また演出面も非常に凝っており,カメラワークが目まぐるしく変化する中,軌跡を描きながら次々と飛んでくるミサイルをロックオンして撃墜していくといった,いわゆる「板野サーカス」なボーナスゾーンの演出は必見。こうしたシーンでは,「パンツァードラグーン」のような操作方法に切り替わる。

 さらに本作では,敵が画面の奥行きを生かした攻撃を仕掛けてくるのも特徴的。中ボスクラス以上の敵は,画面内を上下左右に動き回るだけでなく,画面奥や手前に回りこんでの攻撃を行ってくる。ガトリングショットやワインダーショットは,同一平面上の敵しか攻撃できない(弾が当たらない)ので,こうした局面ではロックオンショットが大いに役立つ。しかし,一つ困ったことに,画面奥や手前からの攻撃が,どのタイミングで自機に着弾するのかがとても分かりにくい。なんとなく動いていれば,なんとなくかわせることもあるのだが,当たってしまうこともある,という感じだ。このへんはもう,何度もトライして感覚で覚えるしかなさそうだ。

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 ビジュアル面でのインパクトが強い本作だが,ゲームとしての完成度も高く,撃ってかわして破壊するというシューティングゲームの醍醐味を存分に堪能できる。本作はいわゆる弾幕系ではなく,弾幕系シューティングはちょっぴり食傷気味という人でも新鮮な気持ちでプレイできるだろう。イージーやノーマルといった設定はなく,全体的な難度は高めだが,累積プレイ時間に応じてクレジット数やコンフィグ画面で設定できる初期シールド数が増えていくので,シューティングゲーム初心者でもじっくり遊んでコンティニューを繰り返せば,オールクリアできるようになっているのも嬉しいところだ。

 スクリーンショットだけでは,なかなか本作の魅力を伝えきれないが,百聞は一見にしかずということで,ここはぜひ一度動いているところを見てほしい。えーでるわいすの公式サイトからは,ステージ3までプレイ可能な体験版をダウンロードできるので,興味を持った人はさっそく試してみよう。この体験版では,板野サーカスばりのボーナスゾーンもプレイできるので,マクロスファンにはたまらないだろう。また,製品版は1500円(税込)で発売中。取り扱いショップについては公式サイトで確認してほしい。

■えーでるわいす公式サイト
http://edelweiss.skr.jp/

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