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マジコンの輸入/国内販売差し止めを求め,任天堂はじめメーカー54社が提訴
マジコンとは,もともとゲームのROMイメージをバックアップする機器の通称。ただし,ゲームにかけられているプロテクトを意図的に解除する機器の場合,不正競争防止法に抵触する。
今回の提訴についての任天堂の発表では,「これらの機器により、インターネット上の違法アップロードサイト等から入手した本来ニンテンドーDS上では起動しないはずのゲーム・プログラムの複製物が、起動可能となるため、当該機器の輸入・販売等の行為により、当社およびソフトメーカー各社は極めて大きな損害を被っており、到底見過ごすことのできないものです。」と書かれている。つまり,バックアップ用と謳われるイメージファイルを不正コピーとして扱い,それを作り出す(そして使えるようにする)機器を,不正競争防止法に基づき法的措置を加えられるかどうか,が今回の争点といえるだろう。
今回はニンテンドーDSの話だが,不正コピーのデータと,それを取り巻く環境については,PCゲームも同様に抱えている問題ともいえる。オンラインゲームにおけるRMTの問題にも通じるものがあるが,既存の法をもって明確に捌けない問題に対し,どのような判決が出るのか,4Gamerとしても注目しておきたい。
※18時15分頃,誤解を招かないよう適切な表現に修正しました。
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