レビュー
キートップが7色に輝くキーボードを,ゲーマー目線でチェックしてみる
LUXEED U5
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これは,韓国のLuxiium Lighting & Technologyという企業が製造している,メンブレンキースイッチ採用の英語キー配列モデル。日本では2010年6月25日よりハンファ・ジャパンが取り扱いを開始し,同社の直販サイト「UMAZONe」(うまぞん)にて販売されている。
本製品が持つ最大の特徴は,キートップ1つ1つがLEDを内蔵し,それぞれ独立して発光させられること。基本的には見た目重視の一般PCユーザー向け製品なのだが,薄型キーの採用で反応がよさそうだったり,組み合わせを問わず最大6キーの同時押しに対応していたりと,下記のとおり,ゲーム用途でも使えそうなスペックだといえるだろう。
●LUXEED U5の公式スペック
- 接続インタフェース:USB 1.1
- キースイッチ:メンブレン
- キー数:87(英語キー配列)+11特殊キー
- キーピッチ:19mm
- キーストローク:平均2.5mm
- 複数キー同時押し対応:最大6キー
- サイズ:380(W)×180(D)×24(H)mm
- 重量:約793g
- ケーブル長:約1.5m
なおこのLUXEED U5,キートップ全体が光るホワイトモデル(国内製品名「LUXEED U5/W」)と,キートップの文字のみが光るブラックモデル(同「LUXEED U5/B」)の2モデルで展開されているのだが,派手さの違いは歴然というほかない。目立つガジェットを求めていた筆者的に,ブラックモデルを選ぶ余地はまったくないという理由から,ホワイトモデルのほうを注文した次第だ。
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ドライバいらず,本体のみですべての設定が可能
4種の発光モードでド派手に光らせよう
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光らせられるのは,[ESC]キーやファンクションキーなどが並ぶ一番上の段と,上記スペックの項目で「11特殊キー」と表記したLUXEED U5独自キー,[Space]キーを除く全部。キートップ全体が光っているのに,[Space]キーだけ,しかも結構な面積が光らないのはやや不自然だが,それを差し引いても,見た目のインパクトは相当に大きいといえるだろう。
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LUXEED U5が画期的なのは,これらColorSkinの設定を行うのに,「LED制御用ドライバソフト」のような外部ツールを一切必要としないところだ。すべて本体だけで完結するのである。
大まかな設定手順は下記のとおり。
- [ESC]キーの右隣にある[Color Control](以下[CC])キーを押す
- [PageUp]キーの右にあるLED「CIランプ」が発光して,カラーコントロールモード(以下,CCモード)に入るので,7色それぞれに割り当てられた[F1]〜[F7]キーを押して好きな色を選択する
- 続けて,「その色で光らせたいキー」を選ぶと,そのキーが選んだ色で発光する
- 一通り設定が終わったら,カーソルキーのすぐ上に4つ並んだ[P1]〜[P4]ボタンを押下。これにより,最大4パターンのColorSkinを登録できる
- 最後に[CC]キーをもう一度押すと,通常のキーボード操作モードに戻る。この後は[P1]〜[P4]ボタンで好みのColorSkinを選択可能
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1キー1キーちまちまとやるのではなく,まずベースカラーを決めておきたい場合には,[F9]が全面適用キーとして用意されている。2.で[F1]〜[F7]キーを押し,任意の色を選んだ状態から,[F9]キーを押せば,任意の色で統一されるという仕掛けだ。
一方,消しゴムアイコンが印字された[F8]は消灯キーとして機能するようになっており,2.の状態で,[F1]〜[F7]キーの代わりに使うことで,任意のキー(が内蔵するLED)を消灯させられるようになっている。
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個人的なお気に入りはスパークモード。押下した時だけ光るため,ほかのモードよりおとなしい光り方になるうえ,「beatmania」の筐体やシーケンサーのような感じで光るのはなかなかに格好いい。
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ただ,もう少し目立ってくれたほうが楽しいだろうというのも,正直な感想だ。押下したキーと隣接するキーも光るような設定があれば,また印象が変わったかもしれない。
目立つという点でいえば,レインボウモードは最も人目を引く,目立つモードだといえる。虹というよりは,歓楽街のネオン看板的な光り方というのが正しい気もするが,光り物PCが集まるLANパーティのような場所で,これ以上目立つキーボードというのはなかなか思いつかない。あるとすれば,全キーにカラーの有機ELを用いた「Optimus Maximus Keyboard」(※およそ2400ドル)とかくらいではなかろうか。
光る部分にコストを割いた分キータッチは並だが
6キーまで同時押しできるのは嬉しい
LUXEED U5のメイン機能である発光周りに関してはこれくらいにして,4Gamerとして最も注目しておく必要のある,ゲームでの使い勝手についても触れてみたい。
端的に述べると,「薄型キーだが,それによって期待される反応速度は特別によいというわけではない」といったところ。キーストロークは約2.5mmと浅く,約2.0mm押し込んだところで反応する仕様のため,連打のしやすさという観点では悪くないのだが,「とっさに押したいとき,キーのラグが減る」というアドバンテージまでは期待できそうにない。
というのも,LUXEED U5は,キーの中心から外れたところを押すと,ギシギシといった摩擦を伴った手応えがあり,押下感がけっこう固くなるのだ。押下圧を測ろうと,手元にあった錘(おもり)を載せてみたら,重さがキーの外側にかかってしまうせいか,合計88g分を載せてもビクともしないなど,実際の押下圧とはかけ離れてしまい,正確な値は測定できなかったほどである。
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FPSプレイヤー的にはどうか。テンキーレスゆえ横幅が実測約380mmと短めで,大きめのマウスパッドとLUXEED U5とがぶつかってしまうような事態を防げるのは助かる。大きめのパームレストが付いている影響で縦方向は同180mmとやや長めなものの,ゲームプレイにあたってそれほど気にする必要はなさそうだ。
![]() キーを側面から見たカット。傾斜はほとんどなく,それどころか手前(=写真右)側から奥(写真左)側に向かって,わずかに沈んでいる |
![]() チルトスタンドが内蔵されており,キーボードの高さは標準状態の実測役25mmから同35mmまで高くできる。それでも傾斜は少ないほうだが |
以上,ゲームプレイにはおおむね問題なさそうなのだが,通常のタイピング用途だと,やや固いキー,そして,キートップの角を押し込んだときにギシギシ言うのがネックで,使い勝手は正直,4桁円台前半で販売されているキーボード並といった印象。隙間なく並べられているファンクションキーが,小さいうえとくに固かったりするので,日本語変換にファンクションキーを多用する場合,タイピング速度に負の影響があるのも減点対象だ。製造コストの大部分が見た目に費やされていると考えて間違いないだろう。
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ゲーム用キーボードとして最低水準はクリア
「見た目の華やかさにいくら払えるか」がカギ
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ただこれは逆にいうと,そういった珍しモノ好きにとっては,所有欲を十分に満たせ,ゲームでもそこそこ使えるというプラスアルファも付いてくる,相応に魅力的な製品,ということでもある。少なくとも,自宅の外にデバイスを持ち出してゲームをする機会の多い筆者は,「ただ光って楽しいだけではなく,その珍しさで周囲の視線を釘付けにできそう」という点で,十分満足できている。
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