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「Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.10.1」が登場。「Watch Dogs: Legion」など複数のゲームに対応
2020年10月初回のリリースとなる本バージョンは,WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,最新のゲームタイトルに対応したドライバだ。AMDのリリースノートによると,「DOOM Eternal」の最新DLC「The Ancient Gods, Part One」や,10月29日発売予定の「Watch Dogs: Legion」,11月3日にサービス開始予定のレースゲーム「Dirt 5」早期アクセス版,そして10月14日に公開されたWorld of Warcraftの拡張パック「World of Warcraft: Shadowlands」のPre-Expansion Patch(早期アクセス版)に対応しているという。
いずれのタイトルでも性能が向上したとは謳っていないため,AMDが動作を確認したという理解でいいと思われる。
そのほかには,複数の不具合が修正されて,結果として既知の不具合がわずか3つを残すのみとなったのもAdrenalin 2020 20.10.1の目立つ点だ。とくにRadeon RX 5000シリーズに多数あった不具合がほぼなくなっているのが目を引く。Radeon RX 5000シリーズのユーザーにとっては喜ばしいことだろう。
AMDはゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであればAdrenalin 2020 20.10.1を導入してみるといいだろう。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
いつもどおり,英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 2020 20.10.1の対応GPU
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 2020 20.10.1の対応APU
- Ryzen 4000Gシリーズ
- Ryzen 3000Gシリーズ
- Ryzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ
- Ryzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 2020 20.10.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 2020 20.9.2)
- Display Driver Package:20.20.33.01-201016a-360073E
-Rad eon Soft ware Adre nalin 2020 (←20 .20 .31 .01 -200 923a -359 518E -Rad eon Soft ware Adre nalin 2020) - Radeon Settings:2020.1016.1320.24008(←2020.0923.0410.7508)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01451
- OpenGL:26.20.11000.14736
- OpenCL:記載なし
- Mantle:記載なし
- Mantle API:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.16
- Vulkan Driver:2.0.158
- Vulkan API:1.2.152
●Adrenalin 2020 20.10.1おける最適化
記載なし
●Adrenalin 2020 20.10.1における新要素
以下のタイトルに対応
・「DOOM Eternal: The Ancient Gods, Part One」
・「Watch Dogs: Legion」
・「DIRT 5」早期アクセス版
・「World of Warcraft: Shadowlands」Pre-Expansion Patch
●Adrenalin 2020 20.10.1で解決した問題
- Radeon RX 5000シリーズをHDMI接続でオーディオ・ビデオレシーバー(※トランスミッタ)に接続すると,サウンドが不安定になることがあった問題
- 2画面以上のマルチディスプレイ環境でFreeSyncを有効にして,Vulkan API対応タイトルをプレイして終了させたあと,Windowsデスクトップのリフレッシュレートが不安定になることのあった問題
- (Radeon ReLiveにおいて?)YouTubeへのコンテンツのアップロードやストリーミングが利用できないか,正しく機能しない可能性があった問題
- 「原神」がRadeon Softwareのゲームタブに表示されないことがあった問題
- Radeon RX 5000シリーズで「Bubbles」など一部のスクリーンセーバーを利用すると,クラッシュする可能性があった問題
- Radeon RX 5000シリーズで2台以上の高リフレッシュレートディスプレイを接続しているとき,FreeSyncを有効にすると,GPUアイドル時やWindowsデスクトップにおいてグラフィックス表示が破綻することのあった問題
- Radeon Software 2019 EditionからRadeon Software Adrenalin 2020 EditionへRadeon Settingsを使ってアップグレードを行うと,エラーメッセージが表示されて失敗することのあった問題
●Adrenalin 2020 20.10.1における既知の問題
- 一部のゲームやシステム構成で「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
- Radeon RX 5700シリーズでは,「Performance Metric Overlay」やパフォーマンスチューニングタブでアイドル時に実際より高いクロックが表示されることがある。しかし,表示が誤っているだけで,実際の消費電力や性能に影響はない 「HDMI Scaling」のスライダーを変更すると,フレームレートが30fpsに固定されることがある
- 関連タイトル:
AMD Software
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