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AMD,「Catalyst 11.4」におけるCCCのアップデートを予告。早期プレビュー版も公開される
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印刷2011/03/09 11:51

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AMD,「Catalyst 11.4」におけるCCCのアップデートを予告。早期プレビュー版も公開される

筆者手持ちの「ATI Radeon HD 5770」搭載機に早期プレビュー版Catalyst 11.4を導入したところ。Display Driverパッケージはもちろん,Direct3Dドライバのバージョンも,レビュワー向けと同じだった
画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / AMD,「Catalyst 11.4」におけるCCCのアップデートを予告。早期プレビュー版も公開される
 AMDは,同社製GPUおよびチップセットに対応するドライバスイート「Catalyst」について,2011年4月版となる「Catalyst 11.4」で,専用コントロールパネル「Catalyst Control Center」(以下,CCC)の仕様変更を行うと予告した。合わせて同社は,Windows 7向けとされる早期プレビュー版ドライバ「Catalyst 11.4 early preview for Windows 7」も,北米時間2011年3月7日のタイムスタンプで公開している。入手したい人は,下に示したリンクを利用してほしい。
 なお,「Display Driver」のバージョンは「8.843」(8.84.3-110226a-114256E-ATI)だったが,これは「Radeon HD 6990」のレビュワー向けに配布されたものとまったく同じである。

Catalyst 11.4 early preview for Windows 7
※2011年4月1日追記
北米時間3月29日のタイムスタンプで,ドライバが差し替えられているのを確認した。DirectX 11モードの「Total War: Shogun 2」でアンチエイリアシング適用時におけるパフォーマンスが引き上げられたほか,「Bulletstorm」で画面表示がおかしくなる問題,Catalystのインストール後にCCCを起動できない問題,テッセレーションレベルのスライダーを正常に設定できない問題などが解決しているという。ちなみにDisplay Driverのバージョンは8.842(8.84.2-110322a-115845E)で,なぜか0.001戻っている。

 さて,AMDによると,Catalyst 11.4におけるCCCの仕様変更というのは,使い勝手やブランディングに関わるものだという。以下,入手したスライドとともに,要点を押さえてみたい。

1.「何を設定するか」ベースのメニュー採用

 「Standard View」(標準表示)のメニュー構造を,「Task-based」(何を設定するか)ベースに改めた。これにより,項目を選び,階層を掘っていくだけで,目的の設定項目へ辿り着けるようになるという。

画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / AMD,「Catalyst 11.4」におけるCCCのアップデートを予告。早期プレビュー版も公開される

 ちなみに筆者が確認した限り,「Advanced View」(詳細表示)のUIはこれまでと変わっていないようだった。

左がCatalyst 11.2,中央が早期プレビュー版Catalyst 11.4のStandard View。一見した印象は同じだが,よく見ると項目の並びが変わっている。右はAdvanced Viewのスクリーンショットで,こちらは後述する「AMD Home」を除き,従来とほとんど変わっていないように見えた
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2.ドライバの更新確認機能搭載

 ユーザーが導入しているCatalystよりも新しいバージョンが公開されているかどうか,CCC上で確認できるようになる。2週間に一度,CCCが自動で確認しに行く設定を行えるほか,CCCからその場で確認できる機能も搭載するという。
 ただし,今回のプレビュー版に本機能は実装されていない。「将来のリリースで対応する」と断られているので,その点はご注意を。

画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / AMD,「Catalyst 11.4」におけるCCCのアップデートを予告。早期プレビュー版も公開される

3.CCCのブランディング変更
 長らく「Catalyst Control Center」と呼ばれてきたCCCを,以下のとおり3つのブランドに分ける。

  • VISION Engine Control Center:Fusion APU搭載環境やPhenom II+Radeon搭載環境など,「AMD製CPU+AMD製GPU」のシステムが対象
  • Catalyst Pro Control Center:FireProやFireStream搭載システムが対象
  • Catalyst Contol Center:「他社製CPU+AMD製GPU」の環境が対象

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4.Eyefinity設定周りの改善

 AMD独自のマルチディスプレイ技術「Eyefinity」の設定を,CCC上で「実際どんな感じになるか」目視で確認しながら行えるようになる。次に何を設定すべきかのヒントも表示され,ぐっと分かりやすくなるとのことだ。

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5.AMD Homeの導入
 従来のCCCに「Welcome」(ようこそ)ページとして存在した「AMDからのお知らせ表示ページ」を「AMD Home」に変更。AMD Homeは「新しい情報が来たらユーザーに知らせるホームページ」と明確に位置づけられる。

画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / AMD,「Catalyst 11.4」におけるCCCのアップデートを予告。早期プレビュー版も公開される

 このほか,ついで……というわけではないのだろうが,今回のCatalyst 11.4 early preview for Windows 7では,ATI Radeon HD 5000シリーズ搭載環境で「Dragon Age 2」のDirectX 11モードをプレイしたときハングする問題も修正されているという。

 注意してほしいのは,Catalyst 11.4はあくまでも「予告」されただけであり,今回公開されたものも,早期プレビュー版という位置づけになっていること。現状渡しの無保証版でもあるため,新しいCCCを試してみたいという場合は,システムのバックアップを取ってから,くれぐれも自己責任で行ってほしい。
  • 関連タイトル:

    AMD Software

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