ニュース
AMD,「Catalyst 11.4」におけるCCCのアップデートを予告。早期プレビュー版も公開される
![]() |
なお,「Display Driver」のバージョンは「8.843」(8.84.3-110226a-114256E-ATI)だったが,これは「Radeon HD 6990」のレビュワー向けに配布されたものとまったく同じである。
→Catalyst 11.4 early preview for Windows 7
※2011年4月1日追記
北米時間3月29日のタイムスタンプで,ドライバが差し替えられているのを確認した。DirectX 11モードの「Total War: Shogun 2」でアンチエイリアシング適用時におけるパフォーマンスが引き上げられたほか,「Bulletstorm」で画面表示がおかしくなる問題,Catalystのインストール後にCCCを起動できない問題,テッセレーションレベルのスライダーを正常に設定できない問題などが解決しているという。ちなみにDisplay Driverのバージョンは8.842(8.84.2-110322a-115845E)で,なぜか0.001戻っている。
さて,AMDによると,Catalyst 11.4におけるCCCの仕様変更というのは,使い勝手やブランディングに関わるものだという。以下,入手したスライドとともに,要点を押さえてみたい。
1.「何を設定するか」ベースのメニュー採用
「Standard View」(標準表示)のメニュー構造を,「Task-based」(何を設定するか)ベースに改めた。これにより,項目を選び,階層を掘っていくだけで,目的の設定項目へ辿り着けるようになるという。
![]() |
ちなみに筆者が確認した限り,「Advanced View」(詳細表示)のUIはこれまでと変わっていないようだった。
![]() |
![]() |
![]() |
2.ドライバの更新確認機能搭載
ユーザーが導入しているCatalystよりも新しいバージョンが公開されているかどうか,CCC上で確認できるようになる。2週間に一度,CCCが自動で確認しに行く設定を行えるほか,CCCからその場で確認できる機能も搭載するという。
ただし,今回のプレビュー版に本機能は実装されていない。「将来のリリースで対応する」と断られているので,その点はご注意を。
![]() |
3.CCCのブランディング変更
長らく「Catalyst Control Center」と呼ばれてきたCCCを,以下のとおり3つのブランドに分ける。
- VISION Engine Control Center:Fusion APU搭載環境やPhenom II+Radeon搭載環境など,「AMD製CPU+AMD製GPU」のシステムが対象
- Catalyst Pro Control Center:FireProやFireStream搭載システムが対象
- Catalyst Contol Center:「他社製CPU+AMD製GPU」の環境が対象
![]() |
4.Eyefinity設定周りの改善
AMD独自のマルチディスプレイ技術「Eyefinity」の設定を,CCC上で「実際どんな感じになるか」目視で確認しながら行えるようになる。次に何を設定すべきかのヒントも表示され,ぐっと分かりやすくなるとのことだ。
![]() |
5.AMD Homeの導入
従来のCCCに「Welcome」(ようこそ)ページとして存在した「AMDからのお知らせ表示ページ」を「AMD Home」に変更。AMD Homeは「新しい情報が来たらユーザーに知らせるホームページ」と明確に位置づけられる。
![]() |
このほか,ついで……というわけではないのだろうが,今回のCatalyst 11.4 early preview for Windows 7では,ATI Radeon HD 5000シリーズ搭載環境で「Dragon Age 2」のDirectX 11モードをプレイしたときハングする問題も修正されているという。
注意してほしいのは,Catalyst 11.4はあくまでも「予告」されただけであり,今回公開されたものも,早期プレビュー版という位置づけになっていること。現状渡しの無保証版でもあるため,新しいCCCを試してみたいという場合は,システムのバックアップを取ってから,くれぐれも自己責任で行ってほしい。
- 関連タイトル:
AMD Software
- この記事のURL:
(C)2019 Advanced Micro Devices Inc.




























