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2022年のアジア大会の正式種目としてeスポーツが採用されるのか,状況は不透明に
現在,ジャカルタ/パレンバンで開催中の第18回アジア大会では,公開競技としてeスポーツの試合が行われている。The Esports Observerの報道によれば,大会に先立つ8月初めにアジアオリンピック評議会(Olympic Council of Asia=OCA)の役員らがジャカルタに集まり,杭州大会で採用される約40種目の競技を承認したものの,eスポーツについては,「公式種目になるためには,国際的な競技団体が必要」という認識を示したとのこと。
ご存じのように,現在のeスポーツは,ファンが独自に開催するものからメーカーが主催するものまで,さまざまなタイトルで幅広く大会が行われている。OCAのディレクターは「eスポーツをメダルの授与が伴う公式種目とするためには,彼らが1つに集まらなくてはならない」と述べた。
2017年には,国際オリンピック委員会(IOC)がeスポーツを「スポーツとして認められる」と宣言し競技化に前向きの姿勢を見せている。さらに今年7月には,eスポーツを議題とする公開討論会をスイスのローザンヌで開催し,IOCとeスポーツ界が相互の連絡を強めることが発表された。
このように,まずアジア大会,そしてオリンピックと,急速に歩みを進めているように見えたeスポーツだったが,やはり簡単な話ではなかったのかもしれない。「国際的な統一組織」を作るには,いくつものハードルを超える必要がありそうだ。
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