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[プレイレポ]ふたりのコミュニケーションで宇宙を駆けろ! 「オービタルズ」は,レトロなビジュアルが目を引く協力型アドベンチャーだ
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印刷2026/07/07 22:00

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[プレイレポ]ふたりのコミュニケーションで宇宙を駆けろ! 「オービタルズ」は,レトロなビジュアルが目を引く協力型アドベンチャーだ

 Kepler Interactiveは,Nintendo Switch 2用の協力型アドベンチャー「オービタルズ」を2026年9月3日に発売する。

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 同社は,「Sifu」「Clair Obscur: Expedition 33」「Pacific Drive」などのパブリッシングなども手掛けているパブリッシャだ。開発は,東京とニュージーランドに拠点を持ち,グローバルなスタッフを抱えるShapefarmが担当している。

 日本のアニメやゲームにも造詣が深い開発者が手掛ける本作は,ポップなレトロアニメ調のスタイルも話題を呼んでいる。プレイヤーふたりの協力が攻略のカギとなる本作の手触りは,いったいどんなものだろうか。今回Shapefarmのオフィスを訪れ,いち早く体験してきた。

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ふたりの探検家が宇宙に飛び出す,ドラマティックな物語。ふたりのコミュニケーションが攻略のカギだ


 固い絆で結ばれた探検家,マキとオムラ。彼らの住む宇宙ステーションは,宇宙嵐に巻き込まれ孤立してしまう。ステーションを救うため,ふたりは未知の世界へと足を踏み入れていく。

彼らが旅立つまでのストーリーがアニメーションで描かれている。見ごたえたっぷりだ
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 ところで,宇宙嵐とは何だろう。筆者にはあまりなじみのない言葉だったので少し調べてみたところ,太陽の活動が活発になることで磁場が激しく乱れる現象のことだそうだ。
 つまり,宇宙空間が激しく乱れるだけでなく,電子機器などあらゆるものに重大な不具合を起こすような,人間の力では防ぐことのできない大変な事態だということ。そんな緊急事態を生き抜き,問題を解決していくのが,マキとオムラなのである。

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 本作は2人プレイ専用の協力型タイトルで,お互いのプレイヤーが力を合わせて進んでいくことが,本作のコアとなっている。
 2人プレイ専用,分割された画面,互いに力を合わせて進んでいく……という内容は「It Takes Two」や「スプリット・フィクション」といった名作が思い浮かぶかもしれない。それもそのはず,本作のディレクターを務めるジェイコブ・ルンドグレン氏は,まさにそれらの作品でレベルデザインを手掛けたクリエイターなのだ。

縦割り2画面でゲームが進む。相手視点の画面が目に入ることで,現在の状況を正確に掴めることもあるし,自分がどう動くべきか判断できることもある
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マキとオムラの定住区には,スーパーファミコンで無邪気に遊ぶふたりが見られるお遊び要素も
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ボタン連打で遊べるパンチングマシーンも
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 本作がもっとも大切にしているのは,「コミュニケーションを取らなければ決して進めないパズル」だ。すべてのアクションやギミックのデザインにおいて,お互いのプレイヤーが声を掛け,助け合いながら進めていく仕掛けを徹底的に盛り込んでいる。

 たとえば,船の火災を止め,故障箇所を修理するシーンでは,それぞれが別の役割を担って任務にあたる。太いワイヤーが伸び,大きな力で対象を引っ張る「スクラップフック」「リキッドランチャー」の2つを使い,タイミングを合わせて火を消していく。

 法則に従って赤と青のボタンを押し分けていくギミックや,砲手席と操縦席に分かれて宇宙船に乗り敵と戦うシーンなど,目まぐるしく変わる状況に,ふたりのプレイヤーがタッグを組んで対応する状況が続く。テンポのよいプレイ感を保ちつつ,しっかり頭の体操もできる適度な難度で,自然とふたりの間に楽しいコミュニケーションが生まれる。

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 今回はゲームの序盤をプレイしたのだが,登場するギミックは多彩で,協力ゲームでおなじみの「ひとりがボタンを押し,もうひとりが開いた扉の先へ進む」といった単純な役割分担にとどまらなかった。
 プレイヤー同士が並行して協力し合い,ふたりで知恵を出し合い,タイミングを合わせて難関を突破していく濃密なゲームプレイは,広い宇宙空間のなかで,「頼れるのは,お互いの存在のみ」という感覚も味わわせてくれた。

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 先の展開が気になるストーリーも,大きな見どころだ。マキとオムラ,そして彼らの仲間たちはどんな運命を辿っていくのだろうか。随所に挿入されるカットシーンが物語をドラマティックに盛り上げ,プレイヤーを最後まで釘付けにしてくれることだろう。

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 なお,本作は「おすそわけ通信」に対応しており,ソフト1本で協力プレイを楽しめる仕様だ。ローカル環境はもちろん,オンラインでの協力プレイにも対応しており,ローカルとオンラインで,プレイ感覚の違いも楽しめそうだ。


レトロなアートスタイルがもたらす,ドラマティックな体験


 本作の特徴であり,ひと目でプレイヤーの心を掴む魅力が,徹底的にこだわり抜かれたレトロアニメ風のアートスタイルだ。アナログで描かれたような,かすれたセル画風のアウトラインは,独特の存在感を放っている。
 それだけでなく,演出や計算された色使い,キャラクターたちのファッション,そしてバックで流れるサウンドやSEにいたるまで,すべてが「レトロなセルアニメ時代」のテイストで統一されているのだ。

各種エモートも,懐かしい時代を感じさせる動きと表情がかわいらしい
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 デジタル全盛の現代において,あえてアナログの不完全さを再現した線画は,画面全体に温かみと独特の質感をもたらし,古くて懐かしい時代の“ノリ”を感じさせてくれる。
 こういったアナログな質感を現代のゲーム開発環境で再現し,違和感なく落とし込むには,かなりの技術的な試行錯誤があったのではないだろうか。

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 本作のビジュアルは,かつてリアルタイムでセル画アニメを観ていた世代にとっては,たまらない懐かしさを抱かせるだろう。しかし,「オービタルズ」の魅力は,単なるノスタルジーにとどまらない。過去のオマージュでありながらも,現代の技術とセンスで再構築されたデザインのなかには,本作独自のポリシーが確かに息づいており,新しさも感じさせる。
 いっぽうで,若い世代にとっては,このスタイルが新鮮な「レトロカルチャー」の魅力として映るはずだ。世代を超えて異なる魅力を届ける,完成度の高いアートワークに仕上がっているのだ。

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 そんな気合いの入ったカットシーンと,それ以外のシーンが違和感なくつながっている点も推せるポイントだ。全編を通して一貫したアートスタイルは,シーンが切り替わっても没入感が削がれない。アニメの主人公になった気持ちでのびのびとプレイを楽しめる。

プレイを進めると拠点で遊べるようになる「なわとび」のミニゲーム。徐々に速度を増すビームに当たらないよう跳び続ける,物騒な遊びだ……
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 制作スタッフが「ひとつの映画を観たような感覚になる体験を目指している」と語る通り,本作がもたらす一体感は格別だ。プレイのあとには,隣にいる相棒と,あれこれ感想を語り合いたくなる魅力が詰まっているタイトルだと感じた。

Shapefarmのオフィスには,マキとオムラの等身大ポップが!
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