連載
初期手札で敵を全滅させるワンターンキル特化のローグライトカードゲーム「リーサルダンジョン」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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持久戦は許されない。防御も,回復も,次のターンすらない。この手札だけで,目の前の敵をすべて屠れ。
一瞬の閃きを頼りにコンボを紡ぎ,また次の闘いへ踏み出す。深淵の底に待つものを目指して。
本日は,Nihohe Softが手掛ける「リーサルダンジョン」を紹介しよう。
本作はファンタジー世界のダンジョン探索を舞台にしたローグライトカードゲームだ。プレイヤーは冒険者となり,カードでモンスターを倒しながらダンジョン最深部のボス撃破を目指す。
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このゲームの特徴は,すべての戦闘が「配られた手札だけで敵を全滅させるワンターンキル」で成り立っている点にある。
防御カードや回復カードは存在せず,手元の攻撃カードだけでコンボルートを組み立て,1ターンで敵を倒し切らなければならない。
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使ったカードの枚数が少ないほど報酬のゴールドが増えるため,無駄を省いた手順を探すことが大きな意味を持つ。
どうしても手札だけでは解けない場面では,ゴールドを払ってマリガン(手札の引き直し)や追加ドローが可能だが,使いすぎればデッキ強化に回す資金が減ってしまう。
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戦闘後はカードの追加やアップグレード,レリックの入手でデッキを強くし,次のフロアへ進んでいく。デッキは6種類あり,それぞれ固有のパッシブ効果と初期カードを持つため,選ぶデッキでプレイの感触が大きく変わる。
詰将棋的な手触りと効率を追う報酬設計
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本作の根幹を成すのが,毎戦ワンターンキル必須というルールである。ターンを跨いで体勢を立て直す選択肢はなく,配られた手札の中だけで正解を見つけなければならない。
カードを出す順番,攻撃対象の選び方,効果の連鎖をどうつなげるか。さらに使用枚数が少ないほどゴールド報酬が増えるため,「倒せればいい」ではなく「最短手順で倒す」ことに意味が出てくる。
逆に詰め切れなければゴールドを払ってマリガンや追加ドローに頼ることになり,デッキ強化に回す資金が減る。「ここでお金を切って解くか,温存するか」という判断が,パズルの外側にもう一層の駆け引きを生んでいる。
鍛えられるリーサル発見力
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毎戦ワンターンキルを要求される本作を繰り返し遊んでいると,手札を見た瞬間に「この組み合わせで倒し切れるか」を判断する目が自然と養われる。
この感覚はいわゆるリーサル発見力とも呼べるもので,本作だけに閉じた話ではない。ほかのローグライクカードゲームでも「あと一手で削り切れる場面」は頻繁に現れるため,ここで身につけた思考の回路がそのまま通用する。
1ラン15分で回せるテンポ感
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カードの攻撃力やテキストが簡潔にまとまっており,盤面の情報量が絞られている。そのぶん「覚えることは少ないが,手順の組み方で差がつく」という方向にゲーム体験が寄っており,1戦が数十秒から数分で決着する。
1ランも10〜15分と短く,ローグライクに慣れていないプレイヤーでも気軽に周回を始めやすい。短いからこそ「もう1回」の誘惑が強く,別のデッキを試す敷居も低い。
「リーサルダンジョン」は,ローグライクカードゲームから防御と持久戦を取り払い,ワンターンキルのコンボパズルとデッキ作りだけを凝縮した一本である。
1戦ごとに「この手札でどう全滅させるか」を問われ,最短手順を絞り込む過程がそのまま遊びの中心になっている。6種のデッキによるプレイ感の違いや,少ない枚数で解くほど報酬が増えるしくみも相まって,繰り返し遊ぶほどに手応えが増していく。ローグライトカードゲームをよく遊ぶ人にとっては,リーサル発見力を磨く練習場としても機能する一作だ。
- 関連タイトル:
Lethal Dungeon - この記事のURL:


























