連載
最強の杖を作ってカエルの大軍を蹴散らすローグライトアクション「Machick 2」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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終末の危機に瀕したニワトリたちは,最後の希望として一羽の「魔法チキン」を召喚する。プレイヤーはその選ばれし鶏となり,四方八方から押し寄せる緑の軍勢にたった一人で立ち向かうことになる。
世界を飲み込む絶望的な数の暴力に対し,知恵と魔法,そして少しの狂気を武器に戦場へ降り立つのだ。
本日は,Deadpixelが手掛ける「Machick 2」を紹介しよう。本作は魔法とカオスをテーマにしたローグライクアクションゲームだ。プレイヤーは魔法チキンとなり,迫りくるカエルの大群を魔法で薙ぎ払いながら生き残ることを目指していく。
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このゲームの特徴は,なんといっても「ワンドクラフト」にある。プレイヤーは拠点の杖ショップでパーツを自由に選択し,自分だけの杖を組み上げることができるのだ。弾の飛び方や属性を決められるうえ,愛着が湧くように名前まで付けられる。序盤こそ選べるパーツは少ないが,コインを集めて新たな部品をアンロックしていけば,作成可能な杖のパターンは爆発的に広がるだろう。
とはいえ,緻密な計算が必要なわけではない。適当に組んだ杖でも十分に戦えるバランスになっており,直感的な「強そうな杖」を作る楽しさが優先されている。
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戦闘は,自動で発射される杖の魔法と,レベルアップで習得するスキルを駆使して行う。敵を倒して経験値を稼ぎ,スキルレベルを最大まで上げると,3つの強力な進化先が提示される。どの進化を選ぶかで攻撃の性質がガラリと変わるため,毎回異なる展開が楽しめるはずだ。画面を埋め尽くす敵の波を,自作の杖と進化したスキルで押し返す。その圧倒的な物量と火力のぶつかり合いこそが,本作の醍醐味である。
自由奔放な杖作り
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自分で名付けた杖が火を噴く瞬間は,何物にも代えがたい満足感がある。最初はお粗末な杖しか作れなくとも,遊ぶほどにアンロックが進み,より奇抜で強力な杖を生み出せるようになる。難しい理屈をこねる必要はなく,「なんとなく強そう」で組んだ杖が意外な活躍を見せることもある。この懐の深さが,プレイヤーを試行錯誤の沼へと誘うのだ。
派手な魔法で画面がカオスに
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敵の数も放たれる魔法も,後半になるにつれて常軌を逸した量へと膨れ上がる。自分の放ったエフェクトで敵が見えなくなり,自キャラの位置すら見失うこともしばしばだ。しかし,その「わけのわからなさ」こそが本作の面白さである。視認性の悪さにイラつくよりも先に,画面を埋め尽くす光とカエルの洪水に笑いがこみ上げてくる。このバカバカしいまでのカオスを,ノリノリのBGMと共に楽しむのが正解だ。
緻密で滑らかなドット絵
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グラフィックスは昔ながらのドット絵を現代風にアップデートしたようなリッチな仕上がりだ。キャラクターたちはドット特有の愛嬌を持ちながらも滑らかに,そしてコミカルに動き回る。とくに敵であるカエルのバリエーションは豊富で,その一種一種が丁寧に描き込まれている点も見逃せない。この「動いているだけで楽しい」丁寧な画作りが,単調になりがちな周回プレイを飽きさせないスパイスになっている。
「Machick 2」は細かいことを気にせず,派手な魔法で画面を埋め尽くす快感を追求した作品だ。緻密なドット絵とご機嫌な音楽に彩られた戦場は,見る者を飽きさせない。難しいことを考えずに爽快感を味わいたい人や,自分だけの武器作りを楽しみたい人に,ぜひ手に取ってほしい一本である。
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