連載
右腕がショットガンの船長になって暴れまわる「Captain Wayne」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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90年代の海外アニメのような極彩色の世界で,飛び散る肉片と硝煙の匂い。バカンスは終わりだ。今,理不尽で暴力的な大掃除が始まる。
本日は,Ciaran Gamesが手掛ける「Captain Wayne - Vacation Desperation」を紹介しよう。本作は90年代の海外アニメーションを題材にしたFPSだ。プレイヤーは右腕をショットガンに改造したキャプテン・ウェインを操作し,奪われた船を取り戻すため,島を占拠する傭兵団を片っ端から血祭りにあげていく。
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本作の特徴は,子供向けカートゥーンのようなコミカルな見た目と,血みどろのバイオレンスアクションが同居している点にある。ゲームプレイは極めて高速だ。立ち止まれば即座に死が待っているため,プレイヤーは常に動き続けなければならない。
回復アイテムは敵を倒すことで出現するため,生き残るためには隠れるのではなく,目前の敵を積極的に粉砕する必要がある。この「攻撃こそ最大の防御」というシステムが,プレイヤーのアドレナリンを絶えず引き出し続けるのだ。
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また,主人公の右腕そのものがショットガンであるため,武器を探す手間も,弾切れを心配する必要もない。リロードの動作こそあるものの,基本的には撃ちたい放題だ。さらに,移動や回避の挙動も独特で,単に走るだけでなく,物理法則を無視した軽快なアクションが求められる。
次々と襲い来る敵の波を,圧倒的な火力とスピードでねじ伏せていく爽快感は,往年の名作シューターを彷彿とさせるだろう。
狂気と愛の手描きアニメ
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画面を埋め尽くすのはドット絵ではなく,すべて手描きのカートゥーンアニメーションだ。「スポンジ・ボブ」や「レンとスティンピー」を思わせる毒のある絵柄が,滑らかに動き回る。
敵を撃てば目玉が飛び出し,体はバラバラになるが,その残酷描写さえもカラフルで笑える演出として昇華されている。
移動手段は「蹴り」
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本作のスピード感を支えているのは,銃撃ではなく「足技」だ。ジャンプ中にキックを繰り出すことで,空中で加速したり,壁を蹴って三角飛びをしたりできる。敵を踏み台にして高所へ跳ぶことも可能だ。このキックを駆使したパルクールのような挙動により,ステージを縦横無尽に飛び回りながら,上空から散弾の雨を降らせる立体的な戦闘が楽しめる。
指先から鉛弾を放て
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登場する武器のセンスが常軌を逸している。右腕のショットガンは序の口で,自分の指をガトリングガンのように回転させて弾丸をばら撒く「指チェーンガン」や,種をマシンガンのように連射するスイカなど,おふざけ全開の武器ばかりだ。
この世界にありきたりなピストルやライフルは存在しない。見た目は間抜けだが威力は絶大なこれらの武器を使い分ける楽しさは,本作ならではの体験と言える。
「Captain Wayne - Vacation Desperation」は,複雑な物語やリアルなグラフィックスに疲れ,ただ純粋に「敵を撃ちまくる楽しさ」を求めるゲーマーへの特効薬ともいえる。1100円という低価格ながら,その中身は開発者の情熱とブラックユーモアで満たされている。頭を空っぽにして,極彩色の暴力に身を委ねたい人には,これ以上ない一本となるだろう。
- 関連タイトル:
Captain Wayne - Vacation Desperation
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