紹介記事
[プレイレポ]Bungieの最新作「Marathon」は,クセがありながら手探りで開拓していく面白さを味わえるPvPvE脱出シューターだ
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本イベントは全プラットフォームが対象で,製品版購入の有無にかかわらず参加可能だったものだ。ゲーム的には,リリース前の最終テストを兼ねているのだろう。今回,このサーバースラムに参加したので,本作のファーストインプレッションをお届けしよう。紆余曲折を経て,いよいよリリースを迎える作品のプレイフィールに迫りたい。
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そもそも「Marathon」とは?
ダークかつアヴァンギャルドな独特のビジュアルが目を引く本作だが,内容的には「PvPvE脱出シューター」に分類される。
装備を持ってフィールドに出撃し,戦利品を獲得して帰還する。帰還できればすべてのアイテムを持ち帰れるが,できなければ持ち込んだものも含めてすべてを失う。本作の根幹もまさにこれだ。「Escape from Tarkov」「Arc Raiders」といったタイトルの経験者であれば,すんなりプレイできると思う。
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世界観をあらためて説明しておこう。舞台となるのは,複数の勢力が争うタウ・セティIV。プレイヤーは「ランナー」と呼ばれるバイオサイバネティック傭兵となり,敵対的な保安部隊やライバルの攻撃を凌ぎながら,貴重な資源や情報を収集して生き延びることを目指すというものだ。
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また,サーバースラムで体験できるのは序盤なのでそこまで幅広くはないが,ビルドの概念を取り入れているのも特徴となる。
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出撃前には戦闘スタイルを決定づける「シェル」を選択し,さらに特殊効果を付与する「コア」や「インプラント」を組み合わせることで,プレイスタイルに応じたカスタマイズが可能だ。
まずは,戦闘に大きな影響を及ぼすシェルから紹介していこう。
・Destroyer(デストロイヤー)
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正面切っての戦闘に最適だ。個人用バリケード,ミサイルなどのスキルを持つ。ソロでもチームでも,無難で扱いやすいシェルの代表格だろう。
・Vandal(ヴァンダル)
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攻撃性と機動力に特化したシェル。全体的に機動力が強化されるほか,チャージ式アームキャノンで敵をかき乱せる。トリッキーな戦法に向くだろう。
・Recon(リコン)
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探知,偵察に特化したシェル。ドローン・パルスを駆使して敵を追跡し,チームの情報戦の要を担う。とくにチームを組む場合,ぜひ1人は欲しいシェルだ。
・Assassin(アサシン)
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奇襲,離脱に特化したシェル。スモークやクロークを駆使して敵を翻弄する。スモークは味方の視界も阻害してしまうので,扱いは少々難しい。
・Triage(トリアージ)
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支援,回復に特化したシェル。回復ドローン,離れた位置からの味方の蘇生など,チームの生命線となるスキルを持つ。チームの厚みがぐっと増すシェルだ。
・Rook(ルーク)
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○特殊なシェル。ソロ出撃限定で武器がランダムになるなど制約が多いものの,装備の持ち込みが不要で,進行中のマッチに途中参加するという特徴がある。戦利品の収奪(スカベンジャー)に特化している。
各シェルはそれぞれ,強力だがクールダウンに大きな時間がかかる「プライムスキル」,短めのクールダウンで扱いやすい「タクティカルスキル」,プレイスタイルを強化する「特性」2つを持っている。
※Rookのみ特性はない
基礎能力値も若干異なり,各ステータスにボーナスが付与される。先述した「コア」「インプラント」で底上げするのもいいし,長所を伸ばすのも良さそうだ。
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武器を装備できるスロットは2つ。武器の種類自体はハンドガンからSMG,アサルトライフル,ショットガン,スナイパーライフルなど,FPSでおなじみのラインナップが揃っており,パーツを装着することで性能を向上させられる。
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ちなみに,マガジンやリグの概念はない。バックパックに弾薬や回復アイテムを入れておけばそこから消費されるシステムなので,その点はとっつきやすい。
とはいえ,強力なロードアウトを作成しても,脱出に失敗すればすべて失ってしまうのがタウ・セティIVの理だ。
アイテムが奪われなかった場合でも,手元に戻ってくる保険システムはなく,とくにゲームが進行していない序盤では,強力な装備を再入手できる見込みも少ない。
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とはいえ,やはり強力な装備を持ち込んでの戦闘は,アドバンテージが生まれやすい。準備段階とマップ内,双方の駆け引きをいかに捌くかは,プレイヤーに委ねられている。
ランナーとして駆け抜けるためには「契約」だ
ここからは,実際のゲームを通してプレイの流れを紹介しよう。
基本的に行うのはファクション(勢力)の契約受注だ。各ファクションとの関係を深めると,能力を強化するアップグレードが開放されたり,新たなアイテムが購入可能になったりと,プレイを快適に進めるうえで欠かせない要素となる。
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そんな彼らが提示する契約を進めることで,ランナー生活は少しずつ快適になっていく。契約は「スタンダード」「優先」の2種類があるが,基本的には「優先」とタグがついたものを進めていけばOKだ。
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次に,先に紹介したマップに飛び込む前の準備を整える。「ロードアウト」は持ち込む装備であり,「保管庫」はアイテムの収納スペース,「武器庫」はアイテムの購入だ。
とくに弾薬は多めに持っていくと安定する。というのも全体的に敵NPCが硬めなので,下手なPvP戦闘よりも弾薬を消費するからだ。もちろん回復アイテムも忘れずに持ち込みたい。
自前で装備を組むのももちろんだが,「スポンサーキット」も有効に活用しよう。これはロードアウトがすべてプリセットで用意されるものだ。
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スポンサーキットには,筆者がプレイした限り3種類が存在した。最低限の装備だが無償のもの,それなりの装備が揃う有償のもの,装備がランダムで出撃するまで内容が分からない有償のものだ。
とくに無償のものは回数制限もなかったので,実質ノーリスクでマップに飛び込める非常にありがたい存在だ。
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タウ・セティIVで生き残れ!
そうして準備が整ったら,マップへ飛び込むことになる。今回のイベントでプレイできたのは,「外周」「ダイア・マーシュ」2つのマップだ。
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外周は比較的に接敵率が低く,ダイア・マーシュは交戦がよく起こっていた印象がある。マップによってドロップするアイテムの種類や,品質も異なるようだ。
そうして出撃すると,マップ内はプレイヤーのほか,保安部隊「UESC」を筆頭とする敵性NPCが跋扈している。NPCたちはなかなか手強く,場合によっては簡単にプレイヤーを圧倒するほどの戦闘力を持つ個体もいる。
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基本的にこれらは戦ってみるまでノーヒントだが,強そうに見えるやつはだいたい強いし,硬そうなやつは硬い。アサシンシェルさながらクロークを使いながら奇襲してくる物騒なのもいて,思わず「光学迷彩……!」と叫んでしまった。
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マップそのものも,ときにプレイヤーに牙をむく。マップの各所に充満する毒ガスなどはその一例だ。そうしたデバフへの対策アイテムも持ち込めば,脱出への道筋はより安定する。
直接的なダメージなどの害があるわけではないが,天候不良により視界が悪化することもあるし,雷雨で敵の足音が聞こえづらくなることもある。マップの環境を活用して立ち回ることが重要になるだろう。
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本作がPvPvE形式である以上,ほかのプレイヤーとの交戦はいずれにせよ避けられない。交戦中を狙いに行ったこともあったし,その逆もしかりだ。マップから脱出する際に狙われることもあるし,お互いに存在を認知しないまま突発的に交戦が始まることもある。
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筆者の体感と断っておくが,キルタイムはかなり短めだ。本作の体力は「シールド+HP」形式を取っているが,シールドは頼れる存在というより,「よーいドンで撃ち合って負けないための保険」といった感触だった(ゲーム序盤で入手できるレベルの装備というのもあるだろう)。
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全シェル共通で,走る,スライディング,一部シェルが持つスラスターや2段ジャンプといったアクションは,シェルの熱量を増加させる。熱は時間経過で収まるが,一定時間内に熱量を蓄積しすぎてしまった場合,シェルがオーバーヒートを起こす。
この状態では先述したアクションが行えなくなり,機動性が著しく低下してしまうため,計画的に使用することが求められる。そのため,機動性に優れたシェルであっても,延々と敵を翻弄し続けることはできない。
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マップ内に放り込まれれば,基本的に行動は自由だ。マップの各所を漁ってもいいし,銃声に飛び込んでいってもいい。時間が経つとイベントが発生することもあり,プレイ中にも異なる形での刺激を与えてくれる。
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ただ多くの場合,先に述べた契約の目標を遂行することが多いはずだ。そこで筆者が感心したのが,パーティ(野良マッチングを含む)でプレイした場合,パーティ内のプレイヤーが受注している契約も表示されることである。
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このシステムにより,ボイスチャットを使わなくても「この人は〇〇がしたいんだな」と分かる。同じ行き先のこともあるし,手伝いに行ったり,逆に率先して手伝ってくれたりと,「何がやりたいか分かる」だけでも連携意識が生まれるのだ。システムとしては非常に単純だが,これには感心した。
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ちなみに,周囲のプレイヤーに聞こえる近接ボイスチャットも導入されている。しかし筆者は「ドンシュー!」と叫んだ直後,グレネードを投げてきた物騒なランナーに遭遇した。いつかは,共闘できたりするのだろうか。
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脱出地点は時間経過とともに増えていくが,ほかのランナーが使用した地点は消滅する仕組みのようだ。なお,脱出には時間がかかり,脱出地点に備え付けられている装置を起動してから,しばらく待つ必要がある。
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なかには「警戒脱出」と表記される地点もあり,ここでは装置の起動中にUESCの増援部隊が送り込まれる。デンジャラス上乗せな脱出だ。
そうして脱出すれば,獲得した戦利品はすべて手に入れられる。失敗すればすべてを失う。このサイクルを繰り返し,ランナーとしての物語を体験していくのだ。
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市場に生まれる新たな脱出シューターとして,期待できる仕上がり
筆者が面白いと思ったのは,「手探りでやれ」という開発側からの強いメッセージを感じたことだ。ユーザーフレンドリーなタイトルが多い昨今だが,本作は,わりと明確な答えを示さず,ヒント程度でプレイヤーを立ち回らせることも多い。
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また,謎に満ちた世界観とストーリー,作りこまれている設定が垣間見える瞬間など,RPG的な要素を意識した作りなのも好感触だ。単に脱出シューターとしてのプレイを楽しむだけでなく,SFモノとしても楽しめそうな点に期待が高まる。
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ただ,世界観を押し出しすぎたUIは,視認性,操作性の悪さを感じる場面もあった。この点は改善の余地があると感じたが,脱出シューターとしては後発だけに,他タイトルで評価されてきたポイントや改善点をうまく取り込んだ印象だ。
正式リリース以降はエンドゲームコンテンツの拡充も予定されており,本作が持つビルド要素とどのように絡めてくるのかも気になるところ。製品版ではもっと多様なアイテムが入手できると思うので,それらを活用するのも面白そうだ。
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総じて,ビジュアル,UIなど,少々クセが強い点は否めないが,本作は,意外なとっつきやすさと奥深さを兼ね備えたPvPvE脱出シューターだとして締めたい。
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