本日(2023年2月28日)配信が始まったMOAI GAMESの
「TRAHA Infinity」(
iOS /
Android)。本作は「TRAHA」の200年前の物語を描く新作MMOPRGだ。快適すぎるオートプレイや時間を選ばないで遊べる非同期パーティーなど,スマホ向けに最適化されたさまざまなシステムが用意されている。
時間が取れない人でも気楽に付き合える手軽さが本作の魅力であるが,やり込みがいのある骨太なコンテンツや多種多様な強化システムなど,MMORPGの醍醐味と言える要素も満載で,プレイヤーを飽きさせない。本稿では,事前にプレイした
テスト版を使用したプレイガイドをお届けする。超越者を目指し,今日から冒険に赴くプレイヤーはぜひ目を通してほしい。
個性的な5つのクラス。キャラクリエイトで自分好みのキャラクターに
本作では,
ウォリアー,
アサシン,
ソーサレス,
アーチャー,
リーパーの5つのクラスからいずれかを選択する。近接戦闘に特化したウォリアーや,遠距離での戦闘を得意とするアーチャーなど,クラスによって個性はあるが,プレイした範囲では優劣などは感じられなかった。
人間を超越した強靭な肉体を持つウォリアー。大剣を使った近接戦闘を得意とする
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ウォリアーと同じく近接戦闘型のアサシン。双剣と暗技を使い敵を追い詰める
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遠距離から魔法で攻撃を仕掛けるソーサレス。スキルはどれも遠距離特化のもの
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弓を使った遠距離攻撃を得意とするアーチャー。ソーサレスと同じくスキルはすべて遠距離特化
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巨大な鎌と亡霊の力を操るリーパー。相手の行動を阻害するスキルを持つ
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クラスは選ぶと変更できないが,1端末で5キャラまで作成できる。とりあえず全クラスを触ってみて,一番気に入ったクラスを使うのも悪くなさそうだ。また,クラス選択後のキャラクリエイトでは,輪郭や髪型,肌の色,キャラクターボイス,衣装などを
自分好みにカスタマイズできる。髪型ひとつで印象もガラリと変わるので,慎重に調整したいところだ。
カスタマイズには眼鏡などのアクセサリも
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プレイヤーキャラクターはトラハと呼ばれる超越した力を持つ人間。その力を持って,蛮族を打ち倒し,王国の復興を目指す
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基本的な操作はすべてオートプレイでOK。ログアウト状態で狩りをするAIモードも超オススメ
続いて操作方法とUIについて紹介しよう。キャラクターは,画面左下の仮想レバーを操作することで移動し,画面右下に配置された攻撃ボタンやスキルボタンを押すと攻撃を繰り出す。一定距離を移動する回避ボタンもあり,これは緊急避難として使いやすい。
パッと見るとボタンが多くてややこしそうだが,実際に使うのは左下の仮想レバーと,右下の7個のボタン。とくに難しい操作もなく,直感的に操作できる
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そのほか,画面の上下左右にさまざまなアイコンが並んでいるが,ひとまず
一番右上のアイコンがメニューだということを覚えておけば大丈夫だ。メニューを開くとさまざまなアイコンが画面に広がるので,手が空いた時に内容を確認しておこう。
メニューには,その日のデイリーミッションやクエスト,アイテム強化,ショップなど,大量のアイコンが格納されている。最初は多すぎて戸惑うと思うが,よく使うものはすぐ覚えられるはず
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なお,操作方法について紹介してきたが,
正直,ゲーム開始直後は操作をする必要は一切ない。チュートリアルを兼ねたストーリーイベントがお使いのように進行するのだが,オートプレイで目的地までの移動,会話,戦闘を行ってくれるので,ほとんど何もせずにいつの間にかクリアしてくれている。オマケにクリア後は次のイベントも自動で受注してくれるので,プレイヤーが介入することはほとんどない。
受注のクエストは画面左上に表示される。タップすれば自動で指定の場所まで進み,クエストをクリアしてくれる
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全部をオートプレイでやってくれるのであればもはやプレイヤーはいらないのでは? と思うが,本作のストーリーやクエストは一定の戦闘力がないと次のものが開放されず,まったく手を付けなければすぐに停滞してしまう。
キャラクターを強化すると上がる戦闘力でクエストが解放されていく
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筆者が「なるほど,面白い」と感じたのがこの部分で,行き詰まるまではオートプレイで進め,詰まったところで育成を楽しむ。ジャンルはMMORPGだが,
ストラテジーやシミュレーションに近い感覚を本作では楽しめるのだ。
狩りやレベリング要素を否定するタイプでもないが,何十時間も張り付いてそれらを行うプレイが,今の時代にそぐわないのは確かだろう。手間が掛かる部分はオートで行い,強敵との戦闘やエンドコンテンツへの挑戦といったおいしい部分だけ自分で楽しむ。
新しい形のMMORPGが本作では提示されているわけだ。
オートプレイはいいんだけど,スマホが占有されちゃう……と考えるかもしれないがそこはご安心。本作にはログアウト中に自動で経験値やお金を獲得する
「瞑想」システム,狩りクエストをオフラインで自動周回してくれる
「AIモード」があり,本作がアクティブ状態でなくとも狩りやレベリングを行える。
あまりにも便利すぎるシステムに驚きを隠せないが,コンテンツの溢れる現代においては,これが正解かもしれないとも思う。ゲームは面白いけど,プレイ時間が確保できないからやめてしまった……といった話は過去にいくらでも聞いたことがある。時間がない人でもすべてのコンテンツを楽しめる本作は,
プレイヤーを選ばないMMORPGと言っても過言ではない。
瞑想は1日最大10時間まで報酬を獲得できる。序盤であれば瞑想していたほうがもらえる経験値が多いほどなので,うまく活用したい
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オフライン状態で自動で狩りを周回してくれるAIモード。こちらは最大で1日8時間まで実行できる
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さらに本作はマルチプレイにも対応しており,フレンドを招待してクエストや高難度コンテンツに挑むことができる。ただ,マルチプレイがMMORPGの醍醐味のひとつであるとは思うが,そもそもソロで遊びたい,友人と遊びたいが時間が合わない,といった人も多いはず。
そんな人のために用意されたのが,オフライン状態のフレンドやキャラクターを召喚してパーティを組める
「ソウルメイト」システムだ。プレイヤーキャラと同レベル帯のNPCを3人まで召喚できるので,いつでも疑似的なマルチプレイを楽しめる。ソウルメイトを召喚している間は,ソウルポイントが一定時間ごとに減少していくが,このポイントは毎日ある程度補充されるので,消費して問題ないだろう。
ソウルポイントは毎日700ポイント補充され,最大9999までプールできる
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ストーリー序盤でも役立つ「ソウルメイト」システム。よりサクサク進めるのでとにかく召喚はしておこう
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用意された育成要素は多種多様
本作に用意されている代表的な育成要素は,
キャラクターレベル,
アイテム強化,
コア強化,
カードなど。オートプレイで行き詰まったら,これらのシステムでキャラクターを強化し,さらにクエストを進めていくといい。そのほかにキャラクターを強化できるペットや乗り物なども存在するが,それらは召喚ショップの
「仲間召喚」で獲得できる。
ペットや乗り物は設定するだけでステータスにボーナスが掛かる
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武器や防具などを獲得できる「装備召喚」も。ゲーム内アイテムで回せるものと,有償で回せるものでカテゴリ分けされている
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キャラクターレベルは,モンスターを狩ったり,クエストをクリアしたり,瞑想したりすると獲得できる経験値を溜めることで上がっていく。本作にはキャップが用意されており,スタート時点での等級である冒険者は100レベルまで,修練者は101〜300レベル,覚醒者は301〜600レベル,征服者は601から1000レベル,
超越者は1001レベル以降と設定されている。等級は,キャップまでレベルを上げると挑める特定のクエストをクリアすることで上がっていく。
アイテム強化は,所持する武器や防具などを強化するシステムで,強化石と呼ばれるアイテムや同一カテゴリの装備を消費することで強化されていく。本作では強化時に失敗判定が出ることがなく,装備を失うことはない。ただし,最大レベルは確認できているだけでも3000レベルまであり,極限まで強化しようとするならかなりの時間や苦労が掛かりそうだ。
コア強化は,魔力の根源と呼ばれるアイテムを消費して,プレイヤーキャラのステータスを底上げするシステム。魔力の根源は狩りやクエストをクリアで集まっていくので,レベル上げしつつ,並行して強化していこう。
カードは,所持するだけで基礎ステータスが上がるアイテム「カード」を収集するコンテンツで,こちらも狩りやクエストをクリアすると手に入るカード箱から獲得できる。同じカードを重ねてレベルを上げたり,違うカードを合成することで,新しいカードを獲得できたりもする。
ライフスタイルに合わせて楽しめる本作。さまざまなコンテンツを遊び尽くそう
日々の目標となるデイリーミッションやコンテンツにも触れておこう。まずメニューを開いて左側の一番上に配置された
「今日の活動」を見ると,デイリーミッションの活動状況を確認できる。ポイントを溜めると装備召喚券や仲間召喚券をもらえるので,取り逃さないよう毎日まめに確認しよう。
今日の活動。活動の指針にもなるため確認しておこう
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デイリーミッション的要素はほかにも,ログイン時間に応じてアイテムがもらえる「デイリーログインイベント」が用意されている。こちらは180分ゲームを遊ぶと最後の報酬まで獲得できる
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ショップでは,ゲーム内マネーで買える各種召喚券も。こちらは毎日在庫が更新されるので,お金に余裕があれば毎日買っておきたい
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ショップには回復薬も並んでいる。キャラクターを強化すると上がる戦闘力に応じて強力な回復薬を買えるようになるので,こまめにチェックしておこう
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クエスト系のコンテンツは,
メインストーリークエスト,1日10回受注できる
地域クエスト,レベリングなどに役立つ
狩りクエスト,レベルキャップを開放する
昇級クエストが用意されている。
クエストタブで進行状況を確認できる
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そのほか,力試しができる
無限の塔のほか,1日に挑戦できる回数が決まっている
ソロダンジョンと
パーティーダンジョン,ほかのプレイヤーとランキングを競い合う
闘技場,さらに出現時間が決まっている
フィールドボスなど,プレイヤーの目的に合わせて楽しめるコンテンツが多数用意されている。
無限の塔はクリアするごとに上の階へ進める。現在100階まで確認できるが,それ以上があるのだろうか
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ソロダンジョンとパーティーダンジョンは1日に挑戦できる回数が決まっている。日課的にこなすのも悪くなさそう
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今回は遊べなかった闘技場。非同期ではあるが対人戦を楽しみたい人にとってやり込みがいがありそうだ
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報酬がおいしいフィールドボス。推奨人数が30人のため,マルチプレイで楽しむコンテンツになっていそうだ
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本作の目的は何か? と考えたとき,それはプレイヤーの数だけあるように思える。ハードにやり込むプレイヤーでも,無限の塔でより上層階を目指すもよし,闘技場をやり込むもよし,1001レベルの超越者を目指すもよしと目的はさまざま。逆に時間を掛けずに遊びたいプレイヤーは,じっくりとキャラクターを成長させていき,ストーリーを読み込んでいくのも面白い。もちろん,大きな目標も用意して,そこに少しずつ向かっていくのも悪くない。
今にして思うと,黎明期のMMORPGを本気で遊べたプレイヤーはおそらくほんの一握りだったろう。何時間も狩りをして経験値を稼ぐも,ちょっとしたミスでデスペナルティを食らい,稼いだ経験値以上のものを失う。シビアなゲームであり,やり込みがいもあったが,それはライトに楽しめるものではなかった。
「TRAHA Infinity」は,MMORPGにおけるストレスや作業につながる部分をできるだけ排除し,楽しい部分だけを抽出した令和のスマホ向けMMORPGだ。もちろん,オートプレイで遊びたくない人は自分で動かして,美しい世界を散策してもいいし,状況によって使い分けるのもいいだろう。誰もが遊びやすいと思える本作,気になった人はぜひ1度プレイしてみてほしい。