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「モンスターハンターオーケストラコンサート 〜狩猟音楽祭2022〜」レポート。サンブレイクの楽曲を中心にシリーズ人気曲を次々に披露
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「モンスターハンターオーケストラコンサート〜狩猟音楽祭2022〜」公式サイト
「モンスターハンターライズ:サンブレイク」公式サイト
「モンスターハンターオーケストラコンサート〜狩猟音楽祭2022〜」公演概要
<セットリスト>
1.とこしえなる潮風を感じて
2.電の反逆者/ライゼクス
3.妖艶なる舞/タマミツネ
4.深い森の幻影/オオナズチ
5.閃烈なる蒼光/ジンオウガ
6.悪逆無道/マガイマガド
7.銀翼の凶星/バルファルク
8.朱に染むる夜宴/メル・ゼナ〜クエスト成功:Sunbreak ver.
9.風の絆 モンスターハンターストーリーズ2 version
10.旅立ちの風
11.光蝕む外套/ゴア・マガラ
12.継がれる光
13.幽衣より解き放たれし王〜王の座興/ムフェト・ジーヴァ
14.Sunbreak
<アンコール>
15.光と闇の転生/シャガルマガラ
16.英雄の証
<出演者>※敬称略
指揮:栗田博文
オーケストラ:東京フィルハーモニー交響楽団
ゲスト:サラ・オレイン(ボーカル),HIDE×HIDE(尺八/三味線),榎本百香(琵琶),生水敬一朗(バンドネオン),宮?大介(ギター),Voces Tokyo(合唱)
トークゲスト:辻本良三
司会:宇佐美友紀
コンサートのオープニングを飾ったのは,「モンスターハンターライズ:サンブレイク」の新たな観測拠点エルガドの楽曲「とこしえなる潮風を感じて」。バンドネオンとクラシックギターをフィーチャーした,オーケストラの優美なメロディが聴く人を魅了した。
次に「モンスターハンターライズ:サンブレイク」で再登場した電竜ライゼクスの楽曲「電の反逆者/ライゼクス」が演奏された。緊迫感のあるオーケストラをバックに,鳴り響くディストーションのかかったギターサウンドがライゼクスの電荷状態を思い起こさせる。なお本公演の演奏は,ライゼクスが初登場した「モンスターハンタークロス」のバージョンをもとにしたアレンジで披露された。
最初のトークコーナーには「モンスターハンター」シリーズ プロデューサー 辻本良三氏が登壇した。辻本氏は,まず過去2年の狩猟音楽祭がオンライン配信開催のみだったことに言及し,久しぶりの有観客開催になった喜びをコメント。また来場した観客に向けて「ゲームのコンサートなので,ぜひ肩の力を抜いて楽しんでほしい」と呼びかけていた。
続いて狩猟音楽祭 2021と同様に,尺八と三味線をフィーチャーしたモンスターの楽曲3曲が披露された。「妖艶なる舞/タマミツネ」は「モンスターハンタークロス」バージョンを,「モンスターハンター」シリーズの和風曲の先駆けとなった「深い森の幻影/オオナズチ」は「モンスターハンター2(ドス)」バージョンをそれぞれアレンジ。そして「閃烈なる蒼光/ジンオウガ」は,「モンスターハンターポータブル 3rd」バージョンをベースに,エレキギターを加えた演奏でジンオウガのスピード感を表現していた。
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2回めのトークコーナーには,「モンスターハンターライズ:サンブレイク」のリードコンポーザー・堀 諭史氏が登壇。堀氏は,「モンスターハンターライズ」では和の要素を中心に楽曲を構成していたが,今回は西洋の要素を中心にしたことに触れ,オーケストラもよりクラシカルな響きになるよう構成したと説明した。
また1曲めの「とこしえなる潮風を感じて」にバンドネオンを採用したことについて堀氏は,「ほかとは違った音色で,エルガドの持つさまざまな側面を表現している」とした。似たような楽器にアコーディオンがあるが,バンドネオンのほうがシンプルで独特の響きがあるとのことで,開発中のエルガドを見て後者のほうが時代背景的にも合うと考えたと話していた。
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そのほか堀氏は,「モンスターハンターライズ:サンブレイク」のエンディング曲「Sunbreak」は,サラ・オレインさんがマルチリンガルで歌っており,プレイヤー各自が音声言語を設定することにより,日本語・英語・モンハン語を切り替えて聴けることを紹介。
またモンスターとハンターの距離に応じて楽曲の音量が変化することや,狩猟時とそうでないときの時間を計測して楽曲を再生し始めるタイミングや位置を細かく調整して,没入感を高めていることも明かした。
コンサート前半の締めには,琵琶のソロから始まり,尺八とオーケストラ,男声コーラスが加わった重厚かつ禍々しい響きが特徴の「悪逆無道/マガイマガド」,「モンスターハンターダブルクロス」バージョンをアレンジした,疾走感溢れる「銀翼の凶星/バルファルク」,そしてメドレー「朱に染むる夜宴/メル・ゼナ〜クエスト成功:Sunbreak ver.」の3曲が続けて披露された。
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また上記のトークコーナーでは,堀氏が「朱に染むる夜宴/メル・ゼナ」について,「高貴さや気高さ,モンスターの動きを彷彿とさせるすばやさを意識して制作した」とし,「さまざまな展開やメロディックな部分を作ることで,オーケストラの魅力を最大限引き出せるようにこだわった。原曲のパイプオルガンのパートは,本公演では木管楽器を使い,フルオーケストラバージョンにしている」と説明。「クエスト成功:Sunbreak ver.」についても,カプコンのコンポーザー・小倉真奈氏による渾身の1作であるとし,金管楽器がファンファーレのように歌い上げ,後半には「とこしえなる潮風を感じて」を引用していると解説を加えた。
コンサートの後半は,「モンスターハンターストーリーズ2 〜破滅の翼〜」のテーマ曲「風の絆 モンスターハンターストーリーズ2 version」からスタート。本公演では,冒頭に同タイトルのオープニングで使用した楽曲「地の緋 天に光に」のメロディが演奏されるというドラマチックなアレンジで披露された。
次に披露された「モンスターハンター4」のテーマ曲「旅立ちの風」は,力強い金管楽器と流麗な弦楽器の対比による躍動感のある演奏が特徴に。続いて恐怖感と躍動感が入り交じる「光蝕む外套/ゴア・マガラ」が「モンスターハンター4」バージョンのアレンジで披露された。
「MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE」からは,まずテーマ曲「継がれる光」が壮大かつ美しいピアノ協奏曲で披露された。続く「幽衣より解き放たれし王〜王の座興/ムフェト・ジーヴァ」は,重厚なオーケストラと荘厳な混声合唱により,独特の迫力ある演奏となった。
最後のトークコーナーでは,辻本氏が有観客開催について「今後もぜひ続けていきたい」と展望を語り,加えて本公演のアーカイブ配信が9月4日まで行われており,オンラインで視聴できることも紹介された。
また辻本氏は,「モンスターハンターライズ」が1100万本,「モンスターハンターライズ:サンブレイク」が400万本のグローバルセールスをそれぞれ記録したことをあらためて報告。後者は今後も無料タイトルアップデートを続けていくとし,また東京ゲームショウ 2022にはエスピナス亜種を狩猟できるプレイアブルバージョンを出展することを明かした。
コンサート本編の最後に披露されたのは,「モンスターハンターライズ:サンブレイク」のエンディング曲「Sunbreak」。サラ・オレインさんのモンハン語による温かく透明感のある歌声が壮大なフルオーケストラをバックに,会場に響き渡った。
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鳴り止まない拍手の中始まったアンコール1曲めは,神々しさを感じさせる「光と闇の転生/シャガルマガラ」。そしてオオトリには「モンスターハンター」シリーズのメインテーマである「英雄の証」の勇壮な演奏が披露され,再び鳴り止まない拍手の中,コンサートは幕となった。
上記のとおり,本コンサートは9月4日までアーカイブ配信を行っている。本稿を読んで興味を持った人,会場に足を運んだが再び配信ならではのカメラワークや演出を楽しみたいという人などは,ぜひ公式サイトをチェックしてほしい。
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- PC:モンスターハンターライズ:サンブレイク
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- アクション
- CERO C:15歳以上対象
- カプコン
- プレイ人数:1〜4人
- Nintendo Switch:モンスターハンターライズ:サンブレイク
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- ライター:大陸新秩序
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