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夢にまで見た“画面の中”へ。2次元アイドルと出会える「ラピスリライツ」の“VR魔法ライブ”体験レポート
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印刷2019/10/30 13:51

イベント

夢にまで見た“画面の中”へ。2次元アイドルと出会える「ラピスリライツ」の“VR魔法ライブ”体験レポート

 KLabとKADOKAWAが展開するメディアミックスプロジェクト「ラピスリライツ 〜この世界のアイドルは魔法が使える〜」は現在,VR空間上で開催されるライブイベント“VR魔法ライブ”を,バーチャルイベントサービス「cluster」にて実施している。これまで4組のライブが行われており,今回筆者は,2019年10月22日に行われた「IV KLORE(フォークロア)」のライブに参加してきた。本稿では,ぜひその魅力をお伝えしたいと思う。

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 ちなみに“VR魔法ライブ”と銘打っているが,VR機器を持っていなくてもPCがあればデスクトップモードで参加できる。また,スマホから生配信を視聴することも可能だ。すべて無料となっているので,本稿を読んで興味を持った人は,これまでのライブのアーカイブや,11月2日・24日に行われる今後のライブを楽しんでみてほしい。

「ラピスリライツ 〜この世界のアイドルは魔法が使える〜」公式サイト

IV KLOREの「ラピスリライツ VR魔法ライブ」ページ



ラピスリライツとは


 まず,ラピスリライツを知らない人向けに簡単に説明しておこう。本作は,魔法×アイドルをテーマとしたメディアミックスプロジェクトだ。魔法学校「フローラ女学院」に通う魔女たちは,「オルケストラ」というステージを開き,人々のプラスの感情を集めることで,魔女としての成長を目指している。25名のキャラクターが7つのユニットで登場しており,そのうちの6ユニットが現在“VR魔法ライブ”を行っている。スタンダードなユニットからポップ・クール・和風などさまざまなユニットがあり,今回出演したIV KLORE(フォークロア)は,魔律人形・サキュバス・幽霊・人狼の4人で構成された,亜人ユニットだ。

左から魔律人形の「あるふぁ(CV:嶺内ともみ)」,サキュバスの「エミリア(CV:星乃葉月)」,幽霊の「ガーネット(CV:中山瑶子)」,人狼の「サルサ(CV:篠原 侑)」
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現実のライブでは味わえない,キャラクターが目の前にいる“存在感”


 筆者が開演前の会場に入ると,すでに観客がたくさん集まっていた。バーチャル空間でのライブには馴染みが無い人が多いと思うが,基本的にはいわゆる“ライブ”のイメージで問題ない。ステージに演者が立ち,観客席からそれを見るといった構図だ。また,VR空間内で開催されるが,観客は自分1人だけではなく,周囲には他の観客がアバターとして存在し,一緒にライブを楽しむことができる。

 ライブが開演し,IV KLORE(フォークロア)のメンバーが登場する。そこでまず感じたのは,VRならではの“キャラクターの存在感”だ。ムービーやイラストでしか見たことのなかったキャラクターが,リアルタイムに動き,話し,観客のリアクションに反応している。それが数歩進めば手が届きそうな距離にいるのだ。

 これまで「アイドルが登場するアニメ・ゲーム作品のライブイベント」というものは数多く開催されてきた。それらはおおむね「声優が出演するイベント」なので,まるでキャラクターがそこにいるかのような雰囲気は味わえるが,出演しているのはあくまで声優さんとなる。
 一方で“VR魔法ライブ”を見て,これは「キャラクターが出演するイベント」だと感じた。声優さんたちは,それぞれが演じるキャラクターの3Dモデルをアバターとして纏って出演し,ずっとそのキャラクターを演じ続けてくれる。加えて,MCや握手会の際には,キャラクターモデルが中の人の動きに合わせて動くので,身振り手振りが非常に人間らしい。

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 この“人の動き”という部分は,キャラクターの存在感にかなり大きなブーストをかけてくれる。VRでキャラクターに会えるコンテンツはこれまでにもいくつか存在しているが,基本的には,ある程度決められた動きやセリフで応じてくれるというものだ。リアルタイムで,状況に合わせたリアクションを返してくれるバーチャルライブは,より強くキャラクターの存在感を感じられるコンテンツと言える。
 作品のキャラクターが,作品通りの姿・声・性格で,意思を持って動いている。これはもう,キャラクターが実在しているのとなんら変わりない。まさに“バーチャルリアリティ(実質的な現実)”というわけだ。

 これにより,現実でのライブとVR空間でのライブは,方向性がまるで違う,それぞれで大きく異なった雰囲気を味わえるものになっていると感じた。言うなれば,現実のライブは「キャラクターが画面の中から出てくる」イベントで,VRライブは「画面の中へ入ってキャラクターに会う」イベントといったところだろう。

ライブはエフェクト増し増しでとても美しい
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バーチャル空間ならではのライブの楽しみ方


 「ラピスリライツ」のライブはバーチャル空間で開催されているので,現実世界ではできないような,さまざまな楽しみ方がある。まず,席が決まっていないので,会場のどの位置でも,自分が見たいと思った位置で好きに鑑賞できる。さすがにステージ上に入ることはできないが,アイドルまでほんの1〜2メートルといった距離まで近づくことも可能だ。そうなると,必然的にステージ前に人が集まりがちになるのだが,オプション設定で他人のアバターを表示する距離が設定できるので,視界が塞がれることはない。

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パーソナルエリアを最大にすれば,他人が視界の邪魔になるようなことはほとんどない
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客席も用意されているので,少し離れた場所から眺めることも

 また,メニューからカメラを取り出して,好きなだけ写真を撮ることも可能だ。アニメやゲームのシーンはスクリーンショットを撮影できるが,バーチャル空間では自分の好きな構図で,好きなアングルから写真を撮ることができる。clusterは撮った写真がマイページに自動でアップされるので管理もしやすい。
 ほかにも,ライブを盛り上げる要素として,さまざまなエモーションが用意されていたり,生放送のコメント欄を表示し,自分もコメントできたりと,ただアイドルを眺めるだけでなく,いろんな楽しみ方が用意されている。

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カメラにはズーム機能があるのでそれぞれのアップを撮ることも可能
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エモーションはサイリウムを振ったり拍手をしたりするほか,笑顔やビックリマークといったリアクションなどもある
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コメント欄はウィンドウとして出せるほか,会場に大きく設置されたものもあった

 そして,これぞバーチャルならではの楽しみと言えるのが「握手会」だ。観客の希望者の中からランダムに選ばれた人が,メンバーそれぞれと握手し,軽い挨拶ができる。2次元のキャラクターと(擬似的ではあるが)握手をし,しかも会話を交わせるというのは,そうそうできる体験ではないだろう。
 ちなみに握手会への参加は,VR・デスクトップ関係なく選出されていたが,手を動かせるのはVRだけなので,ちゃんと握手したいという人はVRで参加することをオススメする。さすがに希望者全員というわけにはいかないが,こういったチャンスがあるのはありがたいものだ。

サルサは力が強すぎるので握手ができないらしい。代わりに観客をなでていた
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演者はもちろん観客まで,ライブ当日を再演するアーカイブ機能


 “VR魔法ライブ”について筆者が一番驚いたのは,clusterのアーカイブ機能により,すでに終わったライブを再び見られることだ。これは定点カメラによる録画などではなく,リアルタイムで参加するのと同じように,実際に自分で操作して,自分の好きな位置でライブを楽しめる。このアーカイブには,演者の動きや声の情報はもちろん,観客の情報まで保存されており,過去のライブが,まるで今そこで行われているかのように忠実に再現される。

 さらに,映像のアーカイブを見る時のように,シークバーで自由に時間を移動できるので,見逃してしまったシーンや,もう一度見たいシーンの確認,お気に入りのシーンを繰り返し見る,といった楽しみ方もできるようになっている。もちろん生放送のアーカイブも残っているので,スマートフォンしか持っていないという人は,そちらで当日の様子を視聴可能だ。

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デスクトップモードで前回の「シュガーポケッツ」のライブに参加してみた
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写真撮影も可能。「あのシーンをもっと綺麗に撮りたい」といった場合にも助かる機能だ

 今回行われた「IV KLORE(フォークロア)」を始め,現在は「シュガーポケッツ」「Sadistic★Candy」「supernova」のアーカイブを体験可能だ。clusterの公式サイトにて「イベントを探す→アーカイブ・終了」と選択することで見つけられる。
 11月2日・24日には残りの2ユニット「この花は乙女」「LiGHTs」のライブも控えているので,これらに備えてclusterを準備しつつ,過去のライブを楽しんでみるのも良いだろう。

 現在ラピスリライツは,VR魔法ライブ以外にも,電撃大王でのコミカライズ連載をしたり,8月には現実でのライブイベントを行ったりと,じっくりと活動の幅を広げている。いずれはアニメやゲームも登場するようなので,今後の活動が楽しみなタイトルだ。

「ラピスリライツ 〜この世界のアイドルは魔法が使える〜」公式サイト

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    ラピスリライツ 〜この世界のアイドルは魔法が使える〜

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