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音楽の魔法に包まれた「魔法使いと黒猫のウィズ Live Concert 2019」をレポート。生演奏と人気精霊達の歌声に会場もうっとり
本作の楽曲をオーケストラやバンドの生演奏で堪能できる公演「魔法使いと黒猫のウィズ Live Concert 2019」が,2都市で開催される(※)。
※魔法使いと黒猫のウィズ Live Concert 2019は2019年8月31日,9月1日に東京都で開催され,今後は9月28日に兵庫県で開催される予定だ。
「魔法使いと黒猫のウィズ Live Concert 2019」特設サイト
昨年に引き続き2回目の開催となる今回は,ゲーム内に登場する精霊のCVを演じる大田和仁美さん(リルム役),吉岡麻耶さん(ガトリン役),野口瑠璃子さん(リレイ役)らが豪華ゲストパフォーマーとして参加するなど,内容がさらに強化されている。
また会場では,スパンコールクッション,B2タペストリー,嘘猫のウィズ ご当地木製ストラップ(東京,兵庫で1種ずつを用意)などオリジナルグッズが販売され,多くの来場者で賑わいを見せていた。
本稿では,8月31日にTOKYO DOME CITY HALLで行われた東京公演(夜の部)と,公演終了後に実施された合同インタビューの模様をお届けしよう。
「魔法使いと黒猫のウィズ Live Concert 2019」開催概要
■公演期間
【東京】
2019年8月31日(夜公演),9月1日(昼夜2公演)
会場:TOKYO DOME CITY HALL
【神戸】
2019年9月28日(昼夜2公演)
会場:神戸文化ホール 大ホール
■出演
指揮者:志村健一氏
ヴァイオリン/コンサートマスター:吉田篤貴氏
津軽三味線:匹田大智氏(from 桜men)
箏:大川義秋氏(from 桜men)
尺八:中村仁樹氏(from 桜men)
コーラス:Barzz〜鳥の吟遊詩人たち〜
志村健一氏 吉田篤貴氏
匹田大智氏(from 桜men) 大川義秋氏(from 桜men) 中村仁樹氏(from 桜men)
■ゲストパフォーマー
・大和田仁美さん(リルム役)
・吉岡麻耶さん(ガトリン役)
・野口瑠璃子さん(リレイ役/ナナ役)
・(K)NoW_NAME:NIKIIEさん
大和田仁美さん 吉岡麻耶さん 野口瑠璃子さん
NIKIIEさん
■MC
・百花繚乱さん
・沖 佳苗さん(ヤチヨ役)
・大井麻利衣さん(トリエテリス役/サフィナ役/ミーテ役)
百花繚乱さん 沖 佳苗さん 大井麻利衣さん
■スタッフ
Arranger:穴沢弘慶氏
音楽監督:斉藤健二氏
穴沢弘慶氏 斉藤健二氏
目と耳で体感する「黒猫のウィズ」の世界
本イベントは,オーケストラやバンドの生演奏と,スクリーンに映し出された美麗な「黒猫のウィズ」の映像を一度に堪能できるファンにはたまらないコンサートだ。
今回の公演では,主題歌などゲームでおなじみの曲をはじめ,「双翼のロストエデン」「黄昏メアレス」など人気イベントの楽曲が多数演奏された。
・6th Anniversary
・魔法使いと黒猫のウィズ
コンサートは,「黒猫のウィズ」のサービス開始6周年を記念したアニメーションPVの楽曲,「6th Anniversary」からスタート。人気の高い楽曲「勝利が全てを与えてくれる」がモチーフとなった曲で,スクリーンに映し出されるアニメーションと相まって6年間のさまざまな思い出が蘇ってくる。
続く「魔法使いと黒猫のウィズ」は,ゲームで何度となく耳にしているおなじみの楽曲だが,オーケストラによる厚みのある演奏で聴くとまた違った印象を受けた。
オーケストラによるコンサートということで最初は客席もかしこまった雰囲気に包まれていたが,MCを務める百花繚乱さん,沖 佳苗さん,大井麻利衣さんの軽快なトークで和やかな空気に変化。
「黒猫のウィズ」をやり込んでいる沖さんの作品愛や,音楽を学んでいた大井さんの詳しい解説は,聴いていて面白く勉強になった。
来場者には,魔力に反応して点灯するシンクロライトバンドが配布されており,沖さんの魔法でライトが一斉につくという遊び心のあるやり取りもあった。さらに演奏中は,曲に合わせて色を変えたり,点滅したり,シンクロライトバンドによって光の幻想的な空間が生まれ,曲がさらに盛り上がった。
「SUGARLESS BAMBINA」
・SUGARLESS NIGHT
・闇を駆ける少女
・RECKLESS BAMBINA
「時詠みのエターナル・クロノス」
・時計塔エターナルクロノス
・運命の時が刻まれる
・夏のラストダンス
「響命クロスディライブ」
・HAND to HAND!
・Take that you fiend!
・響命クロスディライブ
夜の部では,子どもであり続けるために心にカギをかけた少女たち“バンビーナファミリー”の物語「SUGARLESS BAMBINA」,時詠み師のアリス・スチュアートの冒険を描く「時詠みのエターナル・クロノス」,謎の結晶におおわれた世界で生き残った人類の奮闘が語られる「響命クロスディライブ」の楽曲が演奏された。
「SUGARLESS BAMBINA」はオーケストラとバンドの融合が最高にクールで,夜の世界を連想させるようなセクシーなサウンドに聞き惚れた。
続く「時詠みのエターナル・クロノス」では,ラテンのリズムに自然と体が動き出してしまう「夏のラストダンス」など楽しい曲が揃う。
「響命クロスディライブ」は昨年の公演でも演奏された人気曲。今回の公演では新たなアレンジとなっており,ピアノやヴァイオリンによるソロ演奏は,音色が美しいだけでなく見ていても圧巻だった。
「双翼のロストエデン」
・繰り返される涙
・アンダーワールド
・悲劇の螺旋
・翼が伝える物語
天使らしくない天使ルシエラと,魔王らしくないアルドベリクの複雑な因縁の物語「双翼のロストエデン」は,バンドを交えないオーケストラのみによる演奏。どこか暗く物々しい楽曲が続くが,最後にゆったりと美しい「翼が伝える物語」が流れることで,救われたり,浄化されりしたような気持ちになった。
「アイドルωキャッツ!」
・グレェェーートゾッパー feat.リルム・ロロット&ガトリン・G・U
歌唱:リルム・ロロット(大和田仁美)&ガトリン・G・U(吉岡麻耶)
・キラリ☆ω★NyanRISE! feat.リルム・ロロット&ガトリン・G・U
歌唱:リルム・ロロット(大和田仁美)&ガトリン・G・U(吉岡麻耶)
ピュアマニアの悪魔ペオルタンに集められた6人の少女が,世界に夢と希望をピュアを広げるためにアイドル活動する「アイドルωキャッツ!」。
リルム役の大和田さんとガトリン役の吉岡さんが客席の後方から登場して,手拍子を促したり,ファンを煽ったりして盛り上げ,会場をアイドルのライブ会場に変えてしまう。
最初は雰囲気の変化に戸惑っていた観客もみんな立ち上がり,印象的な「ぞっぱ〜☆」の掛け声で会場がひとつになる。大和田さんと吉岡さんも息の合ったダンスを披露し,指揮者の志村氏も一緒にノリノリで踊っていた姿が印象的だった。
「八百八町あやかし捕物帳」
・悠久之調
・大捕物
・八百八町あやかし捕物帳
休憩を挟んだところで公演は後半戦に突入。和ノ国を舞台にした「八百八町あやかし捕物帳」の楽曲でスタートした。優美な「悠久之調」,猛々しく疾走感のある「大捕物」と「八百八町あやかし捕物帳」が演奏され,和楽器とオーケストラが持つ表現の幅の広さに驚かされた。
「Birth Of New Order」
・ギガント・マキア
・彷徨う導き
・悪罪
・New Order
歌唱:NIKIIE
善とみなされた人の住む聖域を守る執行騎士リュオンと,聖域を追い出された者が暮らすインフェルナの戦士イスカ。対立する立場にありながらも,運命に導かれて出会ってしまった2人の物語が展開する「Birth Of New Order」の楽曲は,どれも涙腺を刺激するものばかりだ。コーラスが加わることで,より壮大なドラマチック印象を受けた。
NIKIIEさんの歌う「New Order」はどこまでも伸びやかで美しく,リュオンとイスカを思わせる歌詞が切ないがスッと心に入り込んでくるようだった。
「黄昏メアレス」
・残響dearless
・夢咎fearless
・絡園loreless
・〈絡園〉
「黄昏メアレス」では,夢と現実の狭間にある不思議な都市で,捨てられた夢から生まれた怪物“ロストメア”と夢を見ざる者“メアレス”達の戦いが語られる。
ピアノの高音部がメアレス,ピアノの低音部がロストメアなど,楽曲ではそれぞれのパートにイメージが割り振られており,それがひとつになることで「黄昏メアレス」の世界が作り上げられているという。
「FairyChord」
・NightSider
・Soul Executor
・Tit for Tat!
・Crane's Yell
・Faoiltach
・BreakNight
歌唱:野口瑠璃子
・end all
歌唱:野口瑠璃子
人の心の音が聞こえるという不思議な体質の女子高生リレイは,音の外れた世界に迷い込んで妖精に襲われてしまう。そこで彼女は,暴走した妖精と戦う妖精ミスフィレスに救われて……。人と妖精の物語を描く「FairyChord」の舞台は,なんと東京。東京公演でその楽曲が聴けたことが感慨深かった。
野口さんは演じるリレイそのもので,生き生きと「BreakNight」「end all」の2曲を歌い上げた。
全曲を演奏し終えた後も観客の拍手とアンコールは鳴りやまず,それに応えて人気曲がさらに演奏された。都合によりアンコールの曲目は伏せさせていただくが,そのどれもが素晴らしく,あらためてゲーム内でイベントを見たり,サウンドトラックを聴き返したりと,「黒猫のウィズ」の音楽を楽しもうという気持ちが強くなる素敵なコンサートだった。
出演者への合同インタビューをお届け
ここからは,公演終了後,出演者に実施された合同インタビューの模様をお届けしよう。
――本日の感想を教えてください。
大和田仁美さん:最高でした。まさかオーケストラの演奏で歌って踊れるとは思っていなかったので驚いたし,嬉しかったです。
吉岡麻耶さん:大和田さんが言ったそのままなんですが(笑),オーケストラの生演奏で歌うと聞いて衝撃を受けました。またお客様の前で歌うと楽しいことがよく分かりました。
野口瑠璃子さん:あんなに熱い生バンドと生オーケストラで歌うのが初めてだったので,とにかく楽しかったです。リレイ役としてお客様の前で歌うのも初めてで緊張しましたが,「FairyChord」を愛してくださっているのを感じることができて楽しく歌うことができました。
NIKIIEさん:去年のコンサートでは緊張をぬぐえないままステージに立ったのですが,今回は背中で感じる志村さん(本公演で指揮者を務めた志村健一氏)達の想いにレスポンスしていく感じでできたらいいなと思っていました。演奏の抑揚に応えるように歌えたので,楽しかったです。
――沖さんと大井さんは去年も司会を担当されましたが,去年と比べていかがでしたか。また百花繚乱さんは,今年参加されてみていかがですか。
沖 佳苗さん:去年はカチッとしたコンサートでしたが,今年は大爆発してよかったなと思います(笑)。アレンジが違うので,私達も新鮮な気持ちで楽しめるなと感じました。
大井麻利衣さん:去年が素晴らしかったので今年はどうなるだろうと思っていたら,それ以上のものを出してくださって。もともと音楽をやっていたので制作の方に感想などを話したら,お客様に楽しんでいただくためにセットリストなどを頑張ったと教えていただいたんです。こんなにいいものに進化できたのは,「黒猫のウィズ」への愛があるからこそだなと胸がいっぱいになりました。
百花繚乱さん:コンサートは普段触れる機会が少ない文化なので,こういう経験をさせていただけてよかったです。また遊んでいる作品がコンサート,ライブで生音を耳で聞き,身体で感じるという経験を,ファンの皆さんと共有できる人生の楽しみを味わうことができて,いい時間でした。
なお,9月28日に兵庫県神戸市にて開催される「魔法使いと黒猫のウィズ Live Concert 2019」のチケットは,一般発売が受け付けられている。「黒猫のウィズ」の楽曲をバンドとオーケストラの生演奏で楽しめる貴重な機会となるので,ファンはこの機会をお見逃しなく。なお,本公演が収録されたBlu-rayとDVDの発売も予定されているので,会場に足を運べない人はそちらをチェックしよう。
「魔法使いと黒猫のウィズ Live Concert 2019」特設サイト
「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」公式サイト
「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」ダウンロードページ
「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」ダウンロードページ
公演中の写真:中田智章
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クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ
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