2015年6月7日,池袋サンシャインシティ展示ホールで行われた
「スクフェス感謝祭2015」のメインステージにて,スマートフォン向けリズムアクションゲーム
「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(
iOS/
Android)(以下,スクフェス)の全国大会決勝が行われた。
初の公式全国大会となった本大会は,4月29日の名古屋予選を皮切りに全国6か所,午前・午後の部をそれぞれ勝ち抜いた精鋭12人によって,この日優勝が争われた。本稿では,この全国大会と,大盛況に終わったスクフェス感謝祭2日目のイベント模様をレポートする。
スクフェス全国大会決勝
決勝大会は,抽選によって4名ずつに振り分けられた3グループ(A,B,C)で準決勝を行い,各グループ勝者3名と,敗退者の中で最もスコアの高かった1名が敗者復活として加わり,合計4名で優勝が争われた。
準決勝,決勝ともに事務局が用意した端末とヘッドフォンを使用し,同じく用意された固定のユニットでプレイするという,全員が同条件で競う方式となっていた。この固定ユニットはスキルが発動しない設定のため,いかにミスなく,コンボを続けられるかがポイントとなる,実力のみが問われるルールだ。
課題曲は難度EXPERTで,1曲目の難度☆9,スクフェスのための書き下ろし曲である
「タカラモノズ」,続いて☆10の
「ユメノトビラ」「KiRa-KiRa Sensation!」の3曲メドレー。どの曲も難度EXPERTとなると,1曲クリアするのも難しいものばかり。それを3曲メドレーで争うというところに,本大会のレベルの高さがうかがえる。
 司会の声優,森嶋秀太さん。「見ているぼくらの方が胃が痛くなるよう」と,本大会の緊張感を語った |
 軽快な司会ぶりで良い緊張感をたもちながら大会を進行した白幡いちほさん |
準決勝
グループAを突破したのは大阪地区予選午前の部優勝の
インフィさん。音ノ木坂学院のスカート姿が目を惹くかわいい女性だが,その実力はさすが地区予選の優勝者。惜しくも1000コンボに届かなかったが,2位に3万点の差をつけての準決勝突破となった。
ちなみにこのステージまで勝ち上がった女性は各グループに1名,計3名おり,その奮闘ぶりにも注目が集まった。
グループA 結果
準決勝進出:インフィ(大阪地区予選午前の部優勝)
ぼた餅(東京地区予選午後の部優勝)
comp(名古屋地区予選午前の部優勝)
アコニー(福岡地区予選午後の部優勝)
続いて
グループBは,残り僅かでフルコンボが途絶えてしまった,東京午前の部優勝の
ぴょんさん。対戦前,「緊張のあまりステージに上がる前に2度もお手洗いに行ったが,いまも行きたい状態」と語り,場内の大きな笑いをさらっていたが,100万点超えの高得点を残し,その結果においても喝さいをうけていた。
グループB 結果
準決勝進出:ぴょん(東京地区予選午前の部優勝)
えいとぼ(札幌地区予選午前の部優勝)
サト(仙台地区予選午後の部優勝)
セク原(福岡地区予選午前の部優勝)
最後のグループCは,大阪地区予選午後の部優勝の
てるあきさん。機材トラブルにより仕切り直しもあったが,そのアクシデントをものともせず,涼やかな表情で
3曲フルコンボを達成。前述したように,1曲フルコンボどころか完走すら難しい課題曲3曲をフルコンボするという快挙に,本日の会場一番の大歓声が上がった。
グループC 結果
準決勝進出:てるあき(大阪地区予選午後の部優勝)
たんす(名古屋地区予選午後の部優勝)
くさかべ(札幌地区予選午後の部優勝)
ツキゴメ(仙台地区予選午前の部優勝)
そして各グループ突破者と,敗者復活枠のたんすさんの4名で争われた
決勝戦は,「出すもの出してきた」と意気込むぴょんさん,「あと1回フルコンボするだけ」と語るてるあきさんの,100万点超えの2人に注目が集まったが,てるあきさんが2位のインフィさんに8万点の差をつけ,初代王者の栄冠を手に入れた。
ここでもてるあきさんは,あわやフルコンボか!? というところまでいったのだが,惜しくもクリア直前,1538でコンボは途絶えてしまった。しかし,2戦フルコンボの完全優勝は逃したとはいえ,その結果は圧倒的だった。
 好青年振りが印象的な,初代王者てるあきさん。「もっともっとスクフェスが世の中に広まって,ユーザー数が増えたらいいと思います」と,司会の白幡いちほさんに「ブシモの回し者ですか」とツッコミを入れられるも,まさにファンの鏡といえる優勝コメントを残し喝さいを受けた |
決勝戦 結果
1st:てるあき(大阪地区予選午後の部優勝)
2nd:インフィ(大阪地区予選午前の部優勝)
3rd:たんす(名古屋地区予選午後の部優勝)
4th:ぴょん(東京地区予選午前の部優勝)
 ファイナリスト12名と司会の白幡いちほさん(下段左下),森嶋秀太さん(下段右下) |
ゲーム内でも4人同時プレイによるスコアマッチが頻繁に行われている本作だが,スコアは見ることができても,実際の対戦相手のプレイを見ることができないため,今回この大会で4分割されたスクリーンに映し出され,実際にその対戦を観戦できたことは実に貴重な体験だった。
また,コンボが続くごとに大きくなる歓声や,そのコンボが途絶えたときの落胆やざわめきなど,自分のことのように会場が一喜一憂する雰囲気や一体感も素晴らしいものだった。
結果はてるあきさんの圧勝となった決勝大会だが,参加者皆がほぼパーフェクトのタイミング,如何にコンボを途絶えずに続けるかの争いで,点数も90万点超え,500コンボ以上を記録する初回大会とは思えない高レベルの大会だった。
今回は抽選制のため,抽選に漏れて本大会に出られなかった「眠れる獅子」たちがまだまだいると思うと,次回以降の開催も楽しみなところだ。また,各国でのプレイヤー数を伸ばしている本作なので,世界大会開催への期待も高まる。
スクフェス感謝祭2015
さてここからは,展示ブースの様子をレポートしよう。
まずは華やかなウェディング衣装のμ'sメンバー9人が出迎えてくれるホールBの展示ブース。「ラブライブ!」のファンならお馴染みの
「アルパカ」のインパクトに目を奪われながら先に進むと,スクフェスの歴史や海外展開,投票イベント1位の描きおろしURカードのほか,原案の公野櫻子さんによる小説
「ラブライブ! School idol diary」の紹介などのパネル展示が。
本大会でも使用された,μ'sメンバー[6月編]のカードイラストである,花嫁衣裳9人のスタンディがお出迎えしてくれた
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TVアニメ「ラブライブ!」でおなじみの,同作品のマスコット的存在であるアルパカ。エイプリルフール企画をはじめ,スクフェス内でも活躍中。ちなみに人相(?)が悪い茶色の毛がメス,つぶらな瞳の白い毛がオスである
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アルパカの向かいの壁面には,スクフェスの歴史を振り返る展示「スクフェスのあゆみ」と,同作の世界展開を紹介した「世界のスクフェス紹介パネル」が。ホームやライブ画面を例に各国語版の細かな違いについて紹介していた
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「スクフェスのあゆみ」,「世界のスクフェス紹介パネル」に続いて,これまで開催された投票イベントで1位になったキャラクターの描きおろしURカードが
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原案の公野櫻子さんによる小説「ラブライブ! School idol diary」のパネル展示。裏表紙には人型のシルエットが描かれていて,撮影スポットとなっていた
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さらに奥に進むと,これまでスクフェスで配信された
全部員のカードイラストが一面に並んで展示されていた。カード数1000枚以上というだけにそのインパクトも大きく,お気に入りのカードを探したり写真を撮る参加者で,常に人だかりとなっていた。
続いてこれまた圧巻の展示,スクフェス
オリジナル部員の54人の等身大のスタンディ。
その隣にはアルターより発売予定の
スクフェス関連フィギュア,投票イベント1位のパネル展示にもあった
UR-南ことり[ことり式雪だるま]と同じく人気の高い
SR-星空凛[動物編]のデコマス(彩色見本)が,発売に先行して展示されていた。
このイベント展示で1,2を争う混雑ぶりをみせていた全部員カードイラスト展示。お目当てのカード探しや撮影で,途切れることなく観覧者が集まっていた
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オリジナル部員54名が各学校(各色)別に展示されていた
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| UR-南ことり[ことり式雪だるま] |
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| SR-星空凛[動物編]。カードのイラストそのままのポージングや色彩が見事に再現されていた |
その先には,
音ノ木坂学院アイドル研究部部室を再現した展示と,
全世界ユーザー数1000万人突破時の記念パネルの展示が。
各メンバーのカバンのアクセサリーから,「伝説のアイドル伝説」DVD-BOX,ご飯大好き小泉花陽の炊飯器,そして伝説のメイド「ミナリンスキー」のサインなど,その再現度に集まったファンから感嘆の声が
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前日(6月6日)に全国大会東京地区予選が行われたホールCでは,
「タカラモノズ」にチャレンジして,特製シールがもらえる
「ハイスコアチャレンジ」のほか,47インチの
“デカスマホ”で,ゲームセンター感覚でスクフェスをプレイできる筐体や,TCG「ヴァイスシュヴァルツ」などの体験コーナーが充実していた。
デカスマホ体験コーナー。あまりの人気ぶりで15時前には定員を迎えてしまうほど
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| ここにもパネルの展示が。大会のユニットに使用されたウエディング衣装の[6月編]カードイラスト |
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| こちらは2014年8月に登場,2015年7月にグッズ化も予定されている人気のチャイナモチーフ衣装 |
展示ホールA2には,スクフェス感謝祭2015オリジナルの
プリントシール機と,会場限定の
カプセルトイガチャが。プリントシール機はμ'sメンバーのフレームと,スクフェスのカード背景を再現したフレームがあり,実際に自分がスクフェスのカードになれるとあり常に長蛇の列が。近くの通路では,出来上がった写真やガチャで当たったアイテムを友達同士で見せ合う来場者で盛り上がっていた。
そのほか,メインステージにて行われたYouTubeのLIVE配信
「Game Week with Google Play スクフェス感謝祭2015」など,イベント盛りだくさんの2日目は,
来場者20814人を記録し大盛況のまま幕を閉じた。
最後に,終日大行列となっていた物販列。売り切れ続出のグッズの中で特に目を惹いたものは,μ'sメンバーのジャージ各種とこのコラボアイテム「nepia BOXティシュ」。あまりに気になってしまい,写真だけでも,と購入者にお願いしてパチリ
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