Tycoon Gamesが2009年内のリリースを予定しているSFアドベンチャー「Bionic Heart」のデモ版を4GamerにUpした。
　西暦2099年，地球規模の環境破壊は天候を狂わせ，地球上には一年中雨が降り続けている。そんな未来のロンドンで，世界的規模のナノテク企業に勤めるLuke Blackは，従来の技術では考えられないほど精巧な美人ロボットに遭遇する。何者かに追われているロボットをかくまうこととなったLukeに，陰謀の影が迫るというお話だ。


　本作は一枚絵のグラフィックスをバックに登場人物と会話をしながらゲームを進めていくという，国産のアドベンチャーではおなじみのスタイルが採用されている。会話シーンにはときおり複数の選択肢が現れ，どれを選んで会話を続けていくかでストーリーの流れが変化したり，あるいは登場人物のプレイヤーに対する感情が良くなったり悪くなったりする。

　ゲームを始めると，ナノテク企業に勤めるLukeのもとに謎の美人ロボット，「Prototype 9」ことTanyaが現れ，かくまってほしいと頼んでくる。成り行きから彼女をかくまうことになるのだが，まるで人間と見間違えそうなTanyaは，なぜ追われているのかを黙して語ろうとしない。


　Lukeには婚約者のHelenがいるのだが，彼女とはうまくいっておらず，さらには親友と思っていたTomと彼女の間には何かがありそうだ。殺人ロボットが逃げだし市内に潜伏していると告げるニュースも流れるなど，すべてが謎のまま進行していくが，そろそろ何かが起きそうだなというあたりで残念ながらデモ版は終了となる。

　ゲームのほとんどが会話シーンだが，テキストが表示されるうえ簡単な会話がほとんどなのでとくに問題とはならないだろう。フル3Dのアドベンチャーゲームに慣れた人には，古く見えそうだが，グラフィックスもアニメ調で，日本のアドベンチャーを強く意識しているのは間違いなさそうだ。話が盛り上がってきたあたりで終わってしまうのが残念だが，デモ版なので仕方ないところか。

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