連載
インディーズゲームの小部屋:Room#265「ハートオブクラウンPC」

最近はもっぱら,モンスター娘を撫でさするのに余念がない筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第265回は,ハトクラPC製作委員会の「ハートオブクラウンPC」を紹介する。本作はその名のとおり,FLIPFLOPsのデッキ構築型カードゲーム「ハートオブクラウン」をPCゲーム化したもの。電車の中で黒くて硬いものを夢中になってこすってる人を見かけても,そっとしておいてあげてください。
![]() |
本作の舞台となるのは,剣と魔法が支配するファンタジー世界。一人の皇帝が大陸全土を統一し,長い戦乱の時代を終わらせたのもつかの間,自身の後継者を決めないうちに病に倒れてしまった。このままでは国が乱れ,再び戦乱の世に逆戻りしかねない。帝国の有力者の一人であるプレイヤーはそれを防ぐため,7人(というか8人?)の後継者候補から意中の姫君を選び,ライバルに先んじて皇帝に即位させるために尽力することになる。
![]() |
![]() |
![]() クラムクラム |
![]() オウカ |
![]() フラマリア |
![]() ベルガモット |
![]() ラオリリ |
![]() ルルナサイカ |
![]() レイン&シオン |
本作は,プレイヤー全員が同じデッキからスタートする「ドミニオン」ライクなデッキ構築型カードゲームで,最大4人でのオンライン対戦やCPU対戦が楽しめる。カードには,後継者候補である「プリンセス」を始め,「領地」「行動」「攻撃」「防衛」「継承権」「呪い」という7種のメインタイプがあるが,ゲーム開始時には,一番効果の低い領地カードである「農村」と,これまた最も頼りない継承権カードである「見習い侍女」しか持っていない。ここから,いかにして姫を擁立して即位させるかが,プレイヤーの腕の見せどころだ。
![]() |
大まかなゲームの流れは,まず領地カードや行動カードで獲得したコインを使ってデッキを強化し,姫を擁立。さらにその後は,継承権カードで“継承点”を集め,いち早く戴冠式を行うことで勝利を狙うというもの。姫の擁立には1ターンでコイン6枚が必要なので,それだけのコインを一度に稼げるようにデッキを強化するのが最初の目標だ。それぞれの姫には擁立した際に得られる特殊効果が設定されているので,自分の戦略に合った姫を推したいところだが,もちろん見た目で選んでも構わない。
![]() |
![]() |
ただし,相手も当然,自陣営の勝利を目指して姫を擁立し,さまざまなカードを駆使してこちらを妨害してくるので油断は禁物。原作であるハートオブクラウンには,基本セットのほかに「極東辺境領」と「北限の魔女」という2つの拡張セットがあるが,本作には「極東辺境領」までの全59種類のカードが収録されており,カードの組み合わせによって多彩な戦略が編み出せるのが大きな魅力だ。
実際のゲームではすべてのカードを一度に使うわけではなく,使用するカードの組み合わせが“サプライセット”として用意されているので,まずは入門用のサプライでカードの効果を覚えていこう。
![]() |
洗練されたユーザーインタフェースや,「世界樹の迷宮」シリーズでおなじみの日向悠二氏らが参加しているカードイラストも魅力的な一本なので,興味を持った人はまずは公式サイトで公開中の体験版をお試しあれ。また製品版は,3150円(税込)にて発売中だ。
■「ハートオブクラウンPC」公式サイト
http://pc.heartofcrown.com/![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
- この記事のURL:











































