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AMD,「Enduro」対応の「Catalyst 12.9 Beta」を公開。ゲーム関連のバグ潰しも進む
対応製品は下にまとめたとおりで,対応OSはWindows XP〜8だ。
●Catalyst 12.9 Betaの対応製品
- デスクトップPC向けRadeon HD 7900・7800・7700シリーズ
- デスクトップPC向けRadeon HD 6000シリーズ(※Radeon HD 6450は除く)
- デスクトップPC向けATI Radeon HD 5000シリーズ
- ノートPC向けRadeon HD 7000M&6000Mシリーズ
- ノートPC向けATI Mobility Radeon HD 5000シリーズ
- APU A・E&Cシリーズ
すぐに入手したい人は,下に示したリンクを利用してほしい。
→Catalyst 12.9 Beta
※リンク先にはWindows 8・7・Vistaに対応したパッケージと,Windows XPに対応したパッケージが用意されています。また,Windows 8・7・Vista環境では.NET Framework 4.0が必須とされているので,まだ導入していない人は「with .NET 4.0」と書かれたパッケージをダウンロードするのがお勧めです。
Display Driverのバージョンは9.001(1209201304-9.001-120913a-146933E-ATI.2)で,長らく続いた「8」世代から「9」世代入りを果たしたことになるが,そんなCatalyst 12.9 Betaにおける最大のポイントは,ノートPC向けのスイッチャブルグラフィックス(+α)技術「AMD Enduro Technology」(以下,Enduro)のアップデートにより,Catalystからスイッチャブルグラフィックス設定が可能になったことだ。
Enduroについては9月13日の記事が詳しいので,ぜひそちらをチェックしてもらえればと思うが,Radeon搭載ノートPCを持っている人が,PCメーカーによる「スイッチャブルグラフィックス対応ドライバ」のリリースを待つことなく,AMDの最新リファレンスドライバを利用できるようになるというのは,ゲームをプレイする前提だとメリットが大きい。Radeonを搭載するゲーマー向けノートPCというのは日本市場だとあまり見かけないが,これを機に増えてくるのを期待したいところである。
なお,今回も例によって英文リリースノートの和訳を試みて本稿の最後にまとめてあるが,Enduroへの対応以外にも,Windows 7環境におけるゲーム関連のバグ修正が目立つ点は注目しておきたい。
AMDはβ版ドライバを「現状渡しの無保証版」と位置づけているので,あくまでも導入は自己責任でお願いしたいが,ノートPCユーザーはもちろん,デスクトップPCユーザーも,導入を検討する価値はあるように思われる。
ところでAMDは,Catalyst 12.9とは別に,ATI Radeon HD 4000〜2000シリーズのユーザーに向けた,WDDM 1.1ベースのWindows 8用ドライバ「Catalyst 12.6 Legacy Driver for Windows 8」も北米時間25日付けで公開している。旧世代のGPUでWindows 8を利用したい人は,下に示したリンクから入手してみるといいかもしれない。
→Catalyst 12.6 Legacy Driver for Windows 8
ただし,ドライバ名に「β版」という表記はないものの,「現状渡し」とはされているので,自己責任で導入しようという人はその点ご注意のほどを。
●ノートPC向けCatalyst 12.9 Betaの新要素
・AMD Enduro Technologyのアップデート
- Catalyst Control CenterからEnduroのスイッチャブルグラフィックス設定が可能に(※AMD Enduro TechnologyはノートPCでのみ利用可能。詳細は9月13日掲載の記事を参照してほしい)
・Catalyst Control Centerのユーザーインタフェース刷新
- スイッチャブルグラフィックス設定やプロファイル設定を,Enduroのアップデートに合わせて最適化。「バッテリー駆動時はCPU統合型グラフィックス機能,ACアダプター駆動時は単体GPUをそれぞれ使う」といった設定が行えるようになった
●Catalyst 12.9 Betaにおける性能向上
- シングルGPU構成時に「ロスト プラネット2」で最大10%
●Catalyst 12.9 Betaで解決した問題(Windows 7)
- Radeon HD 7000シリーズ搭載環境で「Krater」を実行するとアプリケーションがクラッシュする問題
- CrossFireXを有効化していると「DiRT Showdown」の「8-Ball」モードでクラッシュする問題
- 「The Amazing Spider-Man」のプレイ中,特定の場面でゲームの動きがぎこちなくなる問題
- 「Deus Ex: Human Revolution」でオープニングにおけるゲームの動きがぎこちなくなる問題
- 「F1 2011」を低いグラフィックス設定でプレイすると,クルマのテクスチャがちらついて見える問題
- 「DiRT Showdown」をDirectX 11モードで起動すると,ベンチマークモード実行時に画面がちらつく問題
- 3x1 Eyefinity環境において,「Alan Wake」をDirectX 9モードで実行するとフリーズする問題
- 3x1 Eyefinity環境において,「Portal 2」をDirectX 9モードで実行するとフリーズする問題
- システムを再起動すると,Catalyst Control Centerから設定したオーバースキャン設定が保持されない問題
- 3/4-way CrossFireX構成のEyefinity環境において,特定のDirectX 10およびDirectX 11タイトルで期待どおりの性能が出ない問題
- CrossFireX構成時にMozilla Firefoxで画面表示が乱れる問題
- AMD OverDriveを有効化すると,すべての電源ステートでオーバークロックが有効になる問題
- Windows 7&Vista環境でAMD Video Converterが利用できない問題
●Catalyst 12.9 Betaで解決した問題(Windows 8)
- リリースノートに記載なし
●Catalyst 12.9 Betaで解決した問題(Windows Vista)
- Cyberlink製アプリケーション「PowerDVD 12」でBlu-ray Discの再生を行うと画面表示がおかしくなる問題
●Catalyst 12.9 Betaで解決した問題(Windows XP)
- CrossFireX構成時に「The Chronicles of Riddick: Assault on Dark Athena」を高いグラフィックス設定で実行するとティアリング(テアリング)が発生する問題
- サウンドドライバが正しくインストールされない問題
- 関連タイトル:
AMD Software
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