NVIDIA製GPU向けのOpenGL 3.1対応ドライバがバージョンアップされる

　北米時間2009年5月5日，NVIDIAは，OpenGL 3.1をサポートする開発者向け公式β版グラフィックスドライバをアップデートした。これは，OpenGL 3.1の公開に合わせる形でリリースされていたバージョンを置き換えるもので，32/64bit版Windows用となる「182.52 Beta」と，Linux，FreeBSD，Solaris向けの「180.37.05 Beta」が，同社公式Webサイト内の開発者向けWebページ「Developer Zone」で公開されている。すぐに入手したい人は下のリンクを利用してほしい。
　対応GPUはその下に列挙したとおりで，GeForce 8/8M以降のデスクトップPCおよびノートPC向けGPUの両方がサポートされている。

→OpenGL 3.1対応公式β版グラフィックスドライバ（182.52/180.37.05 Beta）

●公式最新β版グラフィックスドライバの対応GPU（リリースノートより）

• Quadro FX 370, 570, 1700, 3700, 4600, 4700x2, 4800, 5600, 5800, Quadro VX200, Quadro CX
• GeForce 200シリーズ
• GeForce 8/9シリーズ
• GeForce 100シリーズ
• IONプラットフォーム
• Quadro FX 360M, 370M, 570M, 770M, 1600M, 1700M, 2700M, 3600M, 3700M
• GeForce 8M以上のノートPC向けGPU

　OpenGL 3.1の概要，そしてNVIDIAのOpenGL 3.1対応ドライバの位置付けに関しては，3月26日の記事を参照してもらえればと思うが，今回リリースされたバージョンは，あくまでも開発者向けである。いつもの「GeForce Driver」と別物である点には，くれぐれも注意が必要だ。PCゲームをプレイするに当たって，予期しないトラブルが発生する可能性は捨てきれないため，OpenGL 3.1環境での開発を行いたい人以外は，安易に手を出すべきではない。
　Release 182世代の最新版を使いたい，ノートPCにインストールしたいという人は，くれぐれも自己責任で。