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タケカワユキヒデ氏も登場! TANTRA正式サービスカンファレンス
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会場となったのは,新宿は歌舞伎町にある「BUTTU TRICK-BAR 新宿」。インドモチーフの内装が凝らされ,座高(?)5mの大仏が鎮座ましましているという奇抜さで,つとに有名な店だ。大仏と"ガンダーラ"とTANTRA……取り合わせからしてベタベタな雰囲気の漂う催しではある。
カンファレンスの冒頭ではガンホー・オンライン・エンターテイメント 代表取締役社長の森下一喜氏が登壇し,「ガンホーはデベロッパでもあるけれど,基本はパブリッシャ。リリースする作品1本1本を大切にしていきたい。昨年(2004年)12月にβテストを開始し,4か月が経過したTANTRAについては,企業理念である"挑戦と創造"に基づき,新しいスキームを導入します」と,本日の発表の口火を切った。
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氏の説明によれば,TANTRAは「スタンダードでキャラクター性とコミュニケーションが特徴の「ラグナロクオンライン」,プレミアムサービスなど高級感と大人の雰囲気がウリの「A3」に続く,3本目のオンラインRPG」で,「プレミアムアイテムとオリエンタルな雰囲気,気軽・手軽でスピード感のある作品」と位置づけられる。そして,A3ともども今後は世界観を重視したイベントを展開していくという。
その具体的な手段として今回明らかにされたのが,シナリオ制作/ゲーム企画会社フラグシップとのコラボレーションにより,A3とTANTRAで展開される新機軸のシナリオイベントである。フラグシップは,カプコンが1997年に設立し,コンシューマゲームの"バイオハザードシリーズ"や"鬼武者シリーズ"でなどのシナリオを手がけてきた会社だ。
A3には,「A3ドラマティックレボリューション」と銘打って8本のシナリオが実装される。第1回イベントのタイトルは「悪魔に魅入られた子」,A3特有の"戦い"や"恐怖"をキーワードとしたシリアスな展開になるという。公開日は今のところ未定だ。
同じくTANTRAでも「TANTRA 千夜一夜」と題して,第1回「戦乱の叙事詩「マハーバラタ」(仮)」を皮切りに8本のシナリオイベントが実装される。こちらは,TANTRAの持ち味である喜怒哀楽や,舞台劇さながらの長セリフを用いた"ラディカル"な展開(要するにマサラ映画風ということ?)にしていくという。こちらも公開時期は未定だが,続報を楽しみに待ちたいところだ。
■旅人はインドから日本へ。日本風マップ"Kathana III"
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そして,全9個中5個のカーラを手にした陣営は,宙に浮かぶ「チャトランガ」に進める。チャトランガは5×5部屋で将棋盤のような構造になっており,各部屋には"神軍"や,王の居室を守る"玄武",そして見るからに強そうな"羅剛"(剛は当て字か。ラゴラ王阿修羅の意であろう)がいる。また,主神戦に敗れた陣営も,実は「数十分遅れでチャトランガに進入可能」なため,ここが「事実上,主神戦の決勝戦」(田口氏)になるという。
前出の記事でちょっとだけ触れた,「流配地」での新クエスト,新マップ「始皇帝陵」,新システム"アシュラム戦"についても,スライドとともに説明が加えられた。
まず,流配地での新クエストについては,5月に実装予定で「意外な人間関係が明らかになる,やり込み度の高い内容」(田口氏)になるとのこと。
次に新マップの始皇帝陵について。これは名前からも分かるとおり中国風のマップ。絶大な権力を振るった「北斗星君」の地下墳墓という設定で,兵馬俑を思わせる石の兵士達が登場するという。対象となるキャラクターレベルは60以上,実装時期は6〜7月ごろの予定とのことだ。
そして要塞戦だが,これはほかのゲームで言うところの"攻城戦"に該当し,アシュラム(ギルド)同士での争奪が行われる。インド,中国と来たところで,この要塞はペルシャ風のデザインになっており,独自のアイテムやそれを売る新デザインの販売NPCも登場するらしい。実装は8〜9月ごろが予定されているが,それと同時にアシュラム同士の同盟ルールも導入される。
さらに先の話として,日本風マップのコードネーム"Kathana III"の話も飛び出した。秋から冬ごろの実装が計画されているとの話だったが,この計画の発表は本家韓国でもまだなされておらず,この場での説明が世界で初めての公表機会となったようだ。
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最初に出てきたのはアイテムの価格帯についてで,今回追加される40種類のアイテムは,「最低価格帯が20円,最高価格帯が2500円ほどになる予定」とのことだった。なお,個々のアイテムの価格については「現在Hanbitsoftと調整中のため,後日あらためて発表したい」という。
その後しばし,「アシュラム紋章変更」や「スキル・チャクラ初期化」,髪型や顔を変えられる「美容室」など主要なアイテムについての説明の後に,ネットカフェでのマーケティングとして"TANTRA神社移動説"なるプランが説明された。当サイトの「こちら」の記事でも紹介したTANTRA神社(実はガチャガチャ)だが,今後は「主神戦に合わせて,TANTRA神社があなたの街にやってくる」(神崎氏)とのことで,各地を巡回する予定らしい。
さらにユニークなのがプレイチケットの形式だ。今回特別に計画されているのは,なんと「チケット付TANTRAカレー」。いや,インドだからってそこまで……という気もするが,正直これにはびっくりだ。ありきたりの表現で恐縮だが"よい意味での"ベタベタさと評すべきだろう。
そして,同社の得意技であるキャンペーンガール戦術だが,今度はゲームに登場する(というか,プロモーションでも多用されている)部族「ラクシャサ」の服装をした"ラクシャサガール"がプロデュースされるという。まあ,ここはある意味予測の範疇である。
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■ゴダイゴ最大のヒット曲が意外な形で復活
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壇上に現れるや,発表会中のプレス陣の神妙な表情を評して,「みなさん,クスリともしないんですね(笑)」と,軽妙な切り出しで語り始めるタケカワ氏。神崎氏が「開発の田口と打ち合わせたときに,イメージソングはガンダーラしかないと思いました」と水を向ければ,タケカワ氏は「僕もTANTARAしかないと思ってました」と,またも軽やかなトークで返す。
そして,「昨今,宇宙や鉄道の話題では"銀河鉄道999",子供の話では"Beautiful Name",サルが出てくるたびに"Monky Magic"が使われるのは嬉しい話ですが,最大のヒット曲ガンダーラだけは使いどころがなかった」「テレビシリーズ"西遊記"のテーマ曲としては,違う主題の曲を4本作ったのですが,ガンダーラは旅の歌でもあり,この作品にピッタリですね」と,言われてみれば確かになるほどと思わせるトークを展開した。
司会者が振った「TANTRAを実際にプレイしましたか?」という質問には,「ガンホーまで行ってやらせていただきました」「すぐ死んじゃうんだけど,面白い」との回答。どうも,ガンホー内部の人と一緒に,普通のプレイヤーとして参加したらしいのだが,裸同然のタケカワ氏のキャラを見て,ほかのプレイヤーが服をくれたり,キー操作をレクチャーしてくれたりしたのが面白かったとのこと。まあ,その人について行った先がけっこうな難所で,"すぐ死んじゃう"ことになったらしいのだが。そのプレイヤーも,まさか今話してる相手がタケカワユキヒデだとは,夢にも思わなかったに違いない。
そして本日の発表内容,とくにインドから出て日本に到る展開については,タケカワ氏も「でかいっすねー」と感心することしきりだった。
さて,「ガンダーラ 〜TANTRAバージョン」に関連して,会場でタケカワ氏の口から出た話題を。もともとのガンダーラについては「歌い方はオリエンタルだが,サウンドとしてはカリフォルニア,もしくはロス風だった」そうで,「今度はもうちょっとオリエンタルに,東洋の音程楽器一つとパーカッションを組み合わせる予定」とのことだった。そして「日本語版,英語版はもともと作る予定でしたが,T's COMPANY版として,娘がボーカルを担当するバージョンも作っちゃおうか」と,TANTRAのプレイヤーおよびタケカワ氏のファンには楽しみな発言も飛び出した。
正式サービスの日程も固まって,にわかに活気を帯びてきたTANTRAの話題だが,さすがはガンホー,相変わらず飛び道具込みのプロモーションに抜かりはない。あとはそれに見合う形で,本日発表された数々のアップグレード内容が順調に実装されていくことを願ってやまない。(text by Guevarista,Photo by kiki)
「TANTRA」
→公式サイトは「こちら」
→紹介ページは「こちら」
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