イベント
ソニーが「Music Unlimited」体験会を開催。PS Vitaでのオフライン再生や,iOS対応にも言及
以前お伝えしたとおり,このサービスはクラウド上で管理された1000万を超える楽曲を,PlayStation 3やPlayStation Vita,Android OS 2.1以上を搭載したスマートフォン,およびAndroid OS 3.0以上を搭載したタブレット,Android搭載ウォークマン,PCブラウザなどで聴けるというものだ。利用料金は30日間プランで1480円(税込)となり,支払い方法は現在のところクレジットカードのみとなる。
プレゼンテーションを行った,ソニー ネットワークエンタテインメント 大澤氏 |
また2012年7月中旬には,ネットワーク対応液晶テレビやBDプレーヤーといったソニー製品,そしてiOSに順次対応するという。
「Music Unlimited」のユーザーインタフェースは,SCEがデザインを手がけているとのこと。PS3ではXMB上から利用可能で,コントローラでキビキビと快適な操作ができる |
こちらはPS Vita版。サービスの利用前に,専用アプリをPlayStation Storeからダウンロードしておく必要がある |
本サービスでは,ヒットチャートやジャンル,年代別にカテゴライズされた50以上のチャンネルを利用できる。さらにユーザーが任意のチャンネルを選択して楽曲を実際に聴き,レーティングしていくことで,同じチャンネルであってもその内容は各人の嗜好に沿ったものとなっていく。
またマイライブラリーの構築は,お気に入りの曲をユーザー自身で集めていくことももちろん可能だが,そのほか「Music Sync」アプリでユーザーのPCなどに保存されている楽曲(DRMフリーのもの)を解析し,その内容を反映することもできる。さらにユーザーが使っていたWindows Media Playerなどのプレイリストも引き継げるとのことだ。
なお,この機能は30日ごとに認証する必要があるため,ユーザーがサービスを継続利用していなければ,楽曲を聴くことはできない。また,1アカウント1ストリーミングなので,別々の場所で同時に利用するといったことも不可能だ。
本サービスを通じて配信される楽曲は,サービスインの時点で1000万曲以上だが,そのうち邦楽は数万曲となる。当初のターゲット層は,洋楽などをメインとする人達だが,ゆくゆくはマルチデバイスのメリットを生かすべく,より幅広い層にアピールしていくという。無論,その過程では,邦楽を含めた楽曲カタログの拡充も図っていくとのことである。
Music Unlimitedは,価格的にコアな音楽ファンがターゲットのサービスのようだが,そういった人達が48kbpsというビットレートの曲で満足するとは思いづらい。価格とサービス内容のバランスがうまく釣り合っていない,というのが正直な感想だ。
なお,本サービスは30日間の無料体験キャンペーンが行われているので(利用にはクレジットカード情報の入力が必須),たんに数曲聴いてみるだけでなく,さまざまな利用シーンを想定して試してみるといいだろう。
「Music Unlimited」公式サイト
「Music Unlimited」紹介ページ
- この記事のURL: