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「マニアックマンション」や「モンキー・アイランド」といったルーカスアーツ風ポイント&クリックADVゲームを作れるエンジンが無料公開に
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このエンジンを制作したのは,スペインのエンジニアであるEduardo Garbayo氏だ。テクニカルSEOとして仕事をする傍ら,エッセイやテクノロジーに関する本を執筆するなど多彩な活動を展開する人物であり,同時に古典的なゲームメカニクスの保存にも力を入れている。
こうした取り組みの成果がPyCAPGE(Python Classic Adventure Point and Click Game Engine)で,「マニアックマンション」や「モンキー・アイランド」「インディジョーンズ 最後の聖戦」「LOOM」といった,ルーカスフィルム・ゲームズ(後のルーカスアーツ)風のポイント&クリック系アドベンチャーゲームを作れる。
同社は,1980年代後半から「SCUMM」というスクリプト言語を使ってポイント&クリック系アドベンチャーゲームを制作しており,Garbayo氏はこれらの作品を「SCUMMスタイル」と総称する。PyCAPGEがあれば,SCUMMスタイルの懐かしいゲームメカニクスを現代に再現できるわけだ。
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| Steam(リンク)から「マニアックマンション」 |
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| Steam(リンク)から「LOOM」 |
PyCAPGEはプログラミングの基礎知識があれば扱えるように設計されており,「デザイナーやプログラマーは,ゼロからシステムを構築することなく物語の創造に専念できる」という。
ジャンル独特の動詞インタフェースやインベントリ管理機能,オブジェクトの操作,アイテムクラフト,キャラクター切り替え,条件分岐,ルーカスアーツ風とシエラエンターテインメント風を選択できる会話など,ポイント&クリック系アドベンチャーゲームに特化した機能を備えている。
デフォルトで日本語を含む57言語に対応しており,ローカライズも容易なうえ,ソースコードも公開されているので必要な機能の追加も可能だという。なお,PyCAPGE自体は無料で利用でき,GPL-3ライセンスに従えば商用利用も許されている。
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Garbayo氏がSCUMMスタイルと総称するポイント&クリック系アドベンチャーゲームは,主人公キャラクターを移動させ,画面内の怪しい場所をクリックして謎を解いていくというもので,ルーカスアーツやシエラエンターテインメントをはじめとする海外メーカーがさまざまな作品を制作した。
日本でも「マニアックマンション」や「モンキー・アイランド」「LOOM」といった作品がゲーム機やPCに移植されており,プレイしたことがある人も多いだろう。2025年2月には,NES(海外版ファミコン)とSNES(海外版スーパーファミコン),Switch用のマニアックマンション風のアドベンチャーゲーム「CRONELA'S MANSION」のクラウドファンディングが行われており(関連記事),海外のゲーマーにとっていかに印象的なシステムであるかが分かる。
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| Steam(リンク)から「Monkey Island 2 Special Edition: LeChuck’s Revenge」 |
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| 2025年に発表された新作ポイント&クリックアドベンチャー「CRONELA'S MANSION」(関連記事) |
日本製アドベンチャーゲームとは方向性が違うのが興味深いポイントであり,こうした比較ができるのも,ゲームメカニクスに関する記録が残っているからこそだ。Garbayo氏の活動は,現行環境で新作を作れる状況を整えることにより,ゲームを積極的に保存していく試みといえるだろう。
旧作のリマスターが盛んな昨今だが,こうした制作面からの取り組みも重要ではないかと考えさせられる。なお「マニアックマンション」(リンク)や「LOOM」(リンク)といった作品は,日本語非対応ではあるがSteamでプレイ可能だ。
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- 関連タイトル:
Maniac Mansion - 関連タイトル:
LOOM - 関連タイトル:
Monkey Island 2 Special Edition: LeChuck’s Revenge - この記事のURL:





























