水没寸前の渋谷で来客に寿司を振る舞うサイバーパンクADV「SHIBUYA SUSHI MASTER」，PV第1弾が公開に。あわせてSteamストアページもオープン

　TOONLEAGUEは，新作サイバーパンクADV「Shibuya Sushi Master」（PC）のPV第1弾を公開した。あわせて，本作のSteamストアページもオープンしている。



　本作の舞台は，2688年のサイバーパンクな渋谷だ。ネオンが輝いている街並みの中には，渋谷109や忠犬ハチ公と思わせるホログラムなど，現実の渋谷を想起させるモチーフが随所に盛り込まれている。

カウントダウンンの下には「政府の陰謀」の落書きが描かれており，ビジュアル面だけではなく，こうした反抗的な思想もまた，本作のサイバーパンク性を強く印象付けている

　異常気象の影響で海面上昇が進行しており，渋谷区は巨大な防壁に囲まれながらも，水没まで残された時間はわずか343日。渋谷区からの退去を求める勧告も出されている。

　PVの冒頭に海のさざなみが響き，本来であれば穏やかに聞こえるはずだが，本作の世界観においては，いつ終末を告げる音に変わってもおかしくない。不穏さと静けさが同居する独特の雰囲気が印象的だ。


　主人公「ナミダ」は寿司職人で，海面上昇したスクランブル交差点にて，屋形船スタイルの寿司屋を切り盛りしている。店に訪れる客層は多種多様で，ヤクザや政治家といった現実的な存在に加え，アンドロイドや宇宙人，さらに魔法少女も登場する。

　来客はそれぞれの事情を抱えており，プレイヤーは彼らと交流しながら，心情や背景に応じた一皿を提供していく。その選択が，ちょっとだけ未来を変えることもあるという。


　本作は複雑な操作を必要とせず，物語をじっくり味わえる「チル」なゲームプレイが特徴だ。寿司を作る際には，ネタやスタイルを選択できるほか，わさびの加減も調整可能。マグロなどの伝統的な海産物はもちろん，来店する客にアンドロイドや宇宙人もいることから，半導体やデブリウニといった奇抜な具材も提供できる点も本作の特徴となっている。