7月31日から8月3日までの開催が予定されているChinaJoy 2020について，実行委員会がコメントを発表

　2020年5月11日に掲載した記事でお伝えしたように，第18回を迎える中国国際デジタルインタラクティブエンターテインメント展（以下，ChinaJoy）が現地時間7月31日から8月3日まで上海新国際博覧センターで開催される予定になっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で，E3やgamscom，東京ゲームショウなどがデジタルへの移行を模索する中，2019年には4日間累計で36万人の来場者を記録したという夏のビッグイベントが，今年も開催を控えているわけだ。

ChinaJoy公式サイト「The 18th ChinaJoy will be held as scheduled」

　この決定についてChinaJoy公式サイトには5月18日，ChinaJoy組織委員会のコメントが改めて掲載されているので，その内容をお伝えしよう。
　まず，中国オーディオ，ビデオ，デジタル出版協会（CADPA）の副会長などを務めるZhang Yijun氏は，今回の判断は難しいものではあったが，CADPAがChinaJoyを最も重視しており，ゲーム業界の発展に寄与するイベントであるとしたうえで，パンデミックの抑制と経済発展の象徴として開催することに意義があると述べる。実施については「さまざまな方法で」行われるとしており，ある程度の変化に対する含みを持たせているようだ。

Zhang Yijun氏

　また，上海市当局の広報部副局長を務めるWang Yayuan氏は，上海のオンラインゲーム企業が，感染抑制のために寄付を行ったことを讃えたうえで，上海の文化事業の不安を払拭するための「20の施策」と呼ばれる措置が取られていると述べている。
　上海市が支援する「第2回 オリジナルアートゲームコンテスト」の表彰式が昨年に引き続きChinaJoy会場で行われることも明らかになったほか，上海市をeスポーツの大きな拠点することを目的とした「グローバルeスポーツカンファレンス」が8月1日に開催されることも発表された。
　Yayuan氏は，上海当局はこうしたイベントを安全に進めるための感染予防や管理を確実にするよう，ChinaJoy組織委員会に命じたと語ったとのこと。

Wang Yayuan氏

　また，ChinaJoy事務局長を務めるHan Zhihai氏は，開催に向けた準備がスピーディかつ確実に行われており，ブース予約も順調で，出展者も増え続けているとのこと。さらに，Yijun氏が述べたように，ChinaJoyとしては初めてオフラインとオンラインの両方を実現し，「ChinaJoy Plus」と呼ばれるデジタル展示会を実施することを明らかにしている。「ChinaJoy Plus」は，ChinaJoy Toy Showでまず行われる。合わせて，最初のデジタルゲームカンファレンスも開催される予定になっており，今まで以上にデジタル化に力が入っている。
　日本から現地に気軽に行けるかどうかは現段階で不透明だが，こうした施策により日本からもさまざまな新情報にアクセスできるようになるだろう。詳しくは，公式サイトの記事を参照してほしい。

Han Zhihai氏