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ゲームコンポーザ3名による三つ巴対決が実施決定。ATOMIC花田氏,細井聡司氏,Yu_Asahina氏が2月25日に大激突
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印刷2016/11/10 12:23

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ゲームコンポーザ3名による三つ巴対決が実施決定。ATOMIC花田氏,細井聡司氏,Yu_Asahina氏が2月25日に大激突

 2016年10月26日,川崎市のclub月あかり夢てらすにて行われたゲームミュージックのDJイベント「エリアピコピコ88 その30〜9周年に石田雅彦さんがやってくる〜」において,ATOMIC花田氏,細井聡司氏,Yu_Asahina氏による,CD売り上げ対決の実施が決定した。

ATOMIC花田氏……データイーストで「ヘラクレスの栄光」シリーズや「探偵 神宮寺三郎」シリーズ,セガで「ボーダーブレイク」シリーズや「シャイニング・フォース クロス」シリーズなどの楽曲を手掛けたゲームサウンドクリエイター。データイーストのサウンドチームによって結成されたバンド“ゲーマデリック”ではベースを担当している。

細井聡司氏……ビデオシステムで「ソニックウイングス」シリーズなどの楽曲を手掛けたゲーム音楽家。1997年以降はフリーランスとして,ゲームの主題歌やBGMの制作を中心に活動。Keyの「Rewrite」やLittlewitchの「Quartett!」などに楽曲を提供している。

Yu_Asahina氏……フリーランスで活動し,音楽ゲームに多数の楽曲を提供している若手音楽家。参加タイトルはKONAMIの「MÚSECA」や「SOUND VOLTEX」,セガゲームスの「CHUNITHM」,Rayarkの「Cytus」や「Deemo」など。orangentleという名義でも活動している。


新録版のサウンドトラックを製作中と発表したATOMIC花田氏。デコマニアは期待しよう
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 この対決は,作曲スタイルの違いによる衝突から発生したもの。ATOMIC花田氏が「廃盤となっているデータイーストのサウンドトラックに関して新録版を制作している」という告知を行ったのち,Yu_Asahina氏に「作曲家なら楽器を弾けるんでしょ?」と話を振ったところ,Yu_Asahina氏が「今は楽器を弾けなくてもPCで作曲できる」と返答。それにATOMIC花田氏が難色を示したため,「老害!」「若造!」といった恐ろしい口論へと発展し,さらに作曲はデジタルながら世代的にはATOMIC花田に近い細井聡司氏も乱入して,状況は混迷を極めた。

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火花を散らすATOMIC花田氏とYu_Asahina氏。なお,Yu_Asahina氏は顔出しNGとのこと
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細井聡司氏が乱入。最初はデジタル作曲を主とする立場からYu_Asahina氏に協力的だったが,世代の差によって敵対する

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 そこに告げられたのが,本イベントの主催者・くまぁん氏による「音楽家なんだから音楽で勝負したら?」という一言。それを受けて,「3名それぞれが他2名に自作の1曲を提示。提示された側はそれを自分なりにアレンジして,自身の提示曲と合わせてCDに焼き,そのCDを販売して売り上げを競う」という対決が行われることとなった。つまり,3名それぞれから1枚ずつ“原曲は共通だがアレンジの異なる3曲を収録したCD”がリリースされるというわけだ。

 「言い争っている割にはみんな笑顔だったな」とか「Yu_Asahina氏はライブでも十分にキーボードを弾けるのではないだろうか」とか思ったり,本当にガチンコの喧嘩だったのか若干疑問に感じたりはするが,売り上げ対決が行われるのは決定事項だ。CDの販売は,2017年2月25日にディファ有明で開催されるゲームミュージックの見本市イベント「東京ゲーム音楽ショー2017」にて行われる。また,試聴曲の配信も予定されている。

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VRリズムゲーム「リズムタクト」


Viveコントローラを指揮棒に見立てて,音楽に合わせて飛んでくるキューブをリズムよく叩いていく。既存タイトルで例えると,「立体視&自由視点のミュージックガンガン」といったところだ
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 そして,せっかくなので同会場に出展されていた「リズムタクト」も紹介しよう。このゲームは,東京コミュニケーションアート専門学校の学生によって制作されたもの。HTC「Vive」を用いる,主観視点のリズムゲームだ。あくまで学生の教育用に開発しているソフトであるため,商業展開は今のところ考えられていないが,東京ゲームショウ2016ではHTCの副社長から直々に発売時期を問われたという。

 本作の開発を指導しているのは,東京コミュニケーションアート専門学校に非常勤講師として務めている濱田慎一氏。同氏は,かつてアイレムで「野球格闘リーグマン」,SNK(旧)で「メタルスラッグ」を開発した人物だ。また,本作でプレイする楽曲はバッハの「G線上のアリア」とモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」をテクノ調にアレンジしたものなのだが,これはアイレムで「イメージファイト」「R-TYPE II」などのサウンドを担当した石田雅彦氏が手掛けている。

 濱田氏いわく,本作は「ハードや手法が今風になっただけ」で,根幹には「触って面白い」というコンセプトがあり,これは「メタルスラッグ」などの頃から変わっていないという。開発進捗率は現在30%ほどで,開発者である学生達が卒業してしまうという将来的な問題はあるものの,春頃には新バージョンをどこかに出展したいとのことだ。

写真でプレイしているのは,ゲームコンポーザ代表として参加した細井聡司氏。リズム感はいいかと思われたが……「飛び抜けていい」とは言えない程度の結果に
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