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ろうそくの炎でゲームボーイをプレイ。太陽電池では出力が足りない中,果たしてどのような方法が考案されたのか
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ろうそくでゲームボーイを動かす方法として思いつくのは,ろうそくの光を太陽電池に当てて発電する方法だ。しかし,これでは電圧が不足しており,ゲームボーイを起動するには至らない。
そこで用いられたのが,自作PCの冷却などで知られるペルチェ素子だ。電流を流すと片面が冷え,もう片面は発熱する性質を持っている。逆に片面を温めるとゼーベック効果によって電流が発生する。
放射性物質と組み合わせて火星探査車に電力を供給することにも使われているが,ここではろうそくの熱エネルギーを使うわけだ。
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ペルチェ素子は両面の温度差が大きいほど高い電圧を得られる。そのため,ろうそくの熱を逃がさないように段ボールでやぐらを作り,ヒートシンクで冷却するという仕組みが考案された。
しかし,ろうそく1本では約2Vの電圧が限界だった。ゲームボーイに必要な電圧は3〜4Vで,特に起動時に十分な電圧が求められる。
そこで,Janus Cycle氏は,ろうそく2本とペルチェ素子2つを用意して直列化し,さらに熱伝導性の高いCPUグリスも使うことで起動に成功した。その後の改良により,炎とペルチェ素子の距離を縮めることで,ろうそく1本でも「Castlevania: The Adventure(ドラキュラ伝説)」をプレイできるようになった。
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普段何気なく遊んでいる携帯ゲーム機も,バッテリーの力を借りずに起動するとなると,さまざまな工夫が必要であることが分かる。単3電池4本で動くゲームボーイでさえこの難しさなのだから,据え置きゲーム機やゲーマー向けPCを動かすには,どれだけのろうそくやペルチェ素子が必要になるか分からない。
乾電池やバッテリーといった発明に改めて感謝するばかりだ。エネルギー危機が懸念される昨今だが,電力消費が低くて面白い過去のゲーム機を振り返るのも面白いのではないだろうか。
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