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2月15日にデビューするAI VTuber「ゆめみなな」とは何者か。KLab主催のメディア向け体験会で,その狙いを聞いてきた
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印刷2026/02/15 08:00

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2月15日にデビューするAI VTuber「ゆめみなな」とは何者か。KLab主催のメディア向け体験会で,その狙いを聞いてきた

 KLabが運営を手がけるAI VTuber「ゆめみなな」の初配信が,2026年2月15日の20:00に行われる。

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 VTuber事務所「ゆめかいろプロダクション」の第1期生としてデビューするゆめみななは,その触れ込みどおりAIによって音声・表情・発話を生成して配信を行う,いわゆる“中の人”が存在しないVTuberだ。
 2025年に実施されたファンとの共創型企画「みんながプロデューサー(#みんプロ)」を経て生み出された彼女は,すでにティザーPVやショート動画,そしてデビュー曲となる「ナナノホシノナ」のMVが公開されており,正式デビューを前にして,すでに1万人の登録者を獲得している。
 KLabでは,このゆめみななを皮切りにして,本格的にVTuber事業を展開していくという。


 このゆめみななをメディア向けにお披露目する体験会が,初配信に先んじてKLab本社で行われたので,本稿ではその模様をレポートする。
 さらに,ゆめかいろプロダクションのプロデューサーである萱沼由晴氏と,AIエンジニアの加納基晴氏への質疑応答で明らかになった,AI VTuberの技術的な背景や今後の展望なども合わせて紹介しているので,興味のある人はそちらも要チェックだ。

「#みんプロ」は,ファンの投稿をAIに学習させることで,新たなキャラクターを生み出すファン共創型企画だ。ここで生まれたフォトリアルな外見をベースに,ゆめみななの2Dビジュアルが作り込まれていった
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体験会に見る,AI VTuberのポテンシャル


 今回のメディア向け体験会は,ゆめみななの初配信を事前に体験できるという趣向で,本番さながらの配信が行われた。自己紹介のトークに始まり,参加者と一緒にファンネームを考えたり,視聴者のコメントを拾ってリアクションを繰り広げるなど,その内容は一般的なVTuberの初配信と変わらない。
 もちろん限られた参加者しかいないので,どうしてもコメント欄が寂しい感じにはなってしまっていたが,それでも新人VTuberとして堂に入った受け答えだった。

視聴者と一緒にファンネームを決めようとするゆめみなな。この日は「ななスターズ」になったが,本番の初配信ではまた違った結果になるかもしれない
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 配信の後半では,ゆめみななが生歌を披露する,いわゆる“歌ってみた”のコーナーも。ここではデビュー曲の「ナナノホシノナ」と,カバー曲としてナユタン星人氏の「惑星ループ」の2曲を歌いあげたが,その歌声には拙さが感じられる一面も。
 プロデューサーの萱沼氏によれば,これは“初配信で緊張している”という設定のためとのことで,有り体に言えばワザとそうしているとのことである。


 ちなみにこうした歌枠での歌唱は,ゆめみななとして注力したいコンテンツとのことで,配信を重ねるごとに歌唱力が上がっていく様を見せたいとのことだった。AIなので,もちろん最初から完璧な――それこそMVと同じ歌唱を行わせることも可能だが,あえてそうはしてない。配信ごとにリアルタイムに歌声を生成しているので,同じ歌唱は一つしてないのだという。

 またトークの音声も,配信を積みかねることで,より人間らしいイントネーションに近づいていくとのこと。現状でも十分に聞き取りやすかったが,将来的にはコメントでのやり取りを記憶して,配信を跨いだコミュニケーションなども可能になるという。

コメントへの反応やトーク力は人間さながらなゆめみななだが,確かにこの日はイントネーションに不自然な部分も見受けられた。こういった不安定さは配信を重ねることで改善されていくという
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ここから始まる「ゆめかいろプロダクション」,その展望


 初配信の終了後には,プロデューサーの萱沼氏と,AIエンジニアである加納氏への質疑応答が行われた。

プロデューサーの萱沼由晴氏(左)と,AIエンジニアの加納基晴氏(右)
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 ここで話題になったのは,ゆめみななの技術的バックボーンと運用についてだ。
 まず会話の元となる文章の生成にはGoogleのGeminiが用いられ,「(ゆめみななが喋る)文章の生成」「コメントの収集」「配信全体の状況を把握」の3つのプロセスを統合する形で動作しているという。
 一方,音声部分にはStyle-Bert-VITS2を用い,ローカルで生成を起こっているとのこと。その上で,今回の配信ではスタッフが作った「初配信らしい台本」に従って,AI自らがOBSなどを操作して配信する仕組みだそうだ。

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 先の歌唱の拙さを表現する手法にも多くの質問が寄せられたが,ここは特許出願中なものが多いとのことで,具体的な方法は伏せられていた。
 そのほか荒らしやセクハラコメント,さらにはプロンプトインジェクションなどへの対策を問う質問では,悪質なものは無視したり,嫌悪感を示すような仕組みはすでに取り入れているとのこと。もちろんいたちごっこな側面はあるものの,一定の対策は取られているようだった。
 今後は雑談配信やゲーム配信などを中心に,台本に頼る部分は減らしていく方向とのことで,この辺りは更なる発展期待したい。


 ゆめみななデビュー後の,ゆめかいろプロダクションの今後の展開についてもいくつか言及が行われた。
 まずゆめかいろプロダクションからは,ゆめみななと同じ1期生として水墨まほろ月窓ろみ華咲みもざ小熊こまめの4名が,2026年3月以降に順次デビューする予定となっている。とはいえ彼女らはAI VTuberではなく,“中の人”が存在する一般的なVTuberとのことである。


ゆめかいろプロダクション1期生
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 KLabとしてはAI VTuberであるゆめみななが,一般的なVTuberに混じって活動する姿を見てほしいそうで,ゆめみななとゆめかいろ1期生4名とのコラボ配信には積極的な方針だという。
 配信を通して,彼女らの関係性がどう変わっていくかは「完全にアドリブ」であり,「特定の娘と仲良く」なったり「ゲーム配信の結果で因縁ができる」といった,台本にない展開を期待しているとのこと。そうした予定調和外のことが生まれることを期して,さまざまな企画を考えているとのことだった。

 今のところAI VTuberを増やすことは考えていないというが,VTuber事務所として成長していくなら,2期生以降のメンバーが増えることも,そしてそこに新たなAI VTuberが参加することも考えられる。
 
 イギリスのJack Vedal氏が開発した「Neuro-sama」や,Shizuku AIが展開する「しずく」などの登場で,やにわに活気づいてきたAI VTuber界隈。萱沼氏は,彼女らはライバルであると同時に,AI VTuberというカルチャーを広めていく仲間とも話していた。日本初のコンテンツの一つとして,この分野のさらなる発展を期待したいところだ。

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    ゆめかいろプロダクション

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