連載
ゾンビだらけの世界で店を経営する「The Walking Trade」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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棚に並ぶのは缶詰と弾薬,通貨代わりのバッテリー。ドアの向こうにはゾンビと,物資を求めてさまよう生存者たち。
ここでは商売のルールを決めるのも,破るのも,すべて店主であるあなた次第だ。
本日は,Microwave Gamesが手掛ける「The Walking Trade」を紹介しよう。
本作はゾンビアポカリプス禍の世界を舞台にしたショップ経営シミュレーションだ。プレイヤーは廃墟同然の店を立て直し,生存者たちに物資を売りながら生き延びていく。
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このゲームの特徴は,通貨が「バッテリー」である点にある。
客との取引はバッテリーを基準にした物々交換で成り立っており,手に入れた電池は一本ずつテスターで残量を確認しなければならない。
ハズレをつかまされることもあるから,検品作業そのものがゲームプレイに組み込まれている。
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商品は物理演算で動くオブジェクトとして存在し,自分の手で棚に一つずつ積み上げてディスプレイを作る。
客がぶつかれば丁寧に並べた在庫が四散するし,ゾンビが突入してくれば店内は一瞬で修羅場になる。
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営業と並行してバリケードや罠をクラフトし,一定周期で発生するゾンビの襲撃(レイド)から店を守る防衛フェーズも用意されている。
バッテリー経済と店のモラル
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独自通貨であるバッテリーの検品と値付けのルーチンが,単なる売買では終わらない商売の手触りを生んでいる。
すべての商品には物理判定があり,陳列そのものが手間であり楽しみでもある。
さらに,店内でゾンビに襲われている客を助ければバッテリーをもらえるが,見て見ぬふりをして倒された後に持ち物を漁ることもできる。善意と打算のあいだで揺れる経営が面白い。
店の改装とスタッフ雇用
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序盤は狭い店内でやりくりするが,壁を壊して部屋を増やし,倉庫やクラフト台を配置していくことで店は少しずつ大きくなる。
生存者を雇い,レジや清掃,警備といった店内業務を任せれば,自分ひとりでは回しきれなかった仕事を分担できるようになる。
さらにスタッフをワールドマップ上の各地へ探索に出し,素材や武器を持ち帰らせることで,店の成長と外の世界が連動していく。
スキルツリーで変わるプレイスタイル
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レベルアップ時には「戦闘」「サバイバル」「マネジメント」といった系統からパークを選んで取得できる。
近接戦闘を強化してレイドを自分の腕で切り抜けるか,経営寄りのスキルでスタッフ上限を増やして店を回すか。
同じゲームでもビルド次第で遊び方がはっきり変わるため,周回ごとに違ったアプローチを試す余地がある。
「The Walking Trade」は,ショップ経営シムに終末世界のサバイバルと防衛要素を乗せた,かなり欲張りな一本だ。
物理演算による店づくり,バッテリー経済,善意と打算が入り混じる自由度,そして店の拡張やビルドによる成長の手応え。
まだ荒削りな部分はあるものの,「やりたい放題の店主」を楽しめる人にはたまらないゲームだろう。
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