連載
ダイスを振って戦略を立てるSRPG「Dobbel Dungeon」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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ブタもニワトリも,かつて人と共に暮らした生き物たちが,奇妙なモンスターへと変わり果て,村人たちに牙を剥く。
その呪いの源を断つべく,3人の勇者が旅に出た。
本日は,Gamepieが手掛けるターン制ローグライトRPG「Dobbel Dungeon」を紹介しよう。プレイヤーは謎の呪いによってモンスター化した動物たちが支配する4つの島を巡り,3人のヒーローを率いながら呪いの根を断つことを目指す。
物語の語り口は重厚なドラマよりも軽めの掛け合いと雰囲気づくりを重視しており,クレイアニメ調のビジュアルに合わせた「ちょっと不気味だがコミカル」なトーンで統一されている。
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このゲームの特徴は,ボードゲームの「ダイス配置」をそのままタクティカルRPGに落とし込んだかのような戦闘システムにある。
各キャラクターには行動順が設けられており,自分のターンが来るとそのキャラ専用のダイスをロールする。出てきた出目をスキルのスロットに割り当て,そのアクションを実行していく形だ。
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スキルには「奇数のみ」「指定値以上」といった条件もあり,その場の出目をどのアクションに使うかを毎ターン判断していく。命中率に祈るのではなく,手元の出目を最適化するパズルとして戦闘が機能している形だ。
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成長面ではヒーローごとに専用のスキルツリーが用意されており,アクティブスキルの追加から既存スキルの強化,ダイス条件の緩和まで,かなり枝分かれした構成になっている。
装備品も単純なステータス強化にとどまらず,スキルの追加や性能強化まで踏み込んでおり,ビルドの幅を広げている。伝統的なレベル制は採用されておらず,スキルポイントと装備の積み上げが主な成長軸になっているわけだ。
出目を割り振る戦略的な戦闘
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多くのダイスゲームは「いい目が出るかどうか」に一喜一憂する設計だが,本作は出目をまず全部確認してから行動を組み立てる。低い目を捨てるのではなく,偶数奇数などが条件となるスキルや複数ダイスを合算できるスキルを組み合わせることで活かしていく。
さらにアイテムやスキルによるダイスの再ロール・出目変換まで絡めると,手元に小さな「運を操作するエンジン」を組み込んでいく感覚があり,想定外の出目が出たターンこそ判断の醍醐味が増す。
スキルツリー×装備が生む,周回ごとのビルドの読み合い
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ヒーローはそれぞれ固有のスキルツリーを持ち,装備品はスキル追加・挙動変更・ダイス条件の撤廃まで踏み込んでいる。この三層が絡み合うことで,軽いカードゲームに近いシナジー探しが発生する。
ローグライトとしてはヒーローの解放状況やスキル開放が周回をまたいで積み上がる「ライト寄り」の仕様なので,試行錯誤のハードルが抑えられており,「次はこの島にこの構成で挑む」と手を替えながら周回を重ねる楽しさが続きやすい。
クレイアニメ調ビジュアルが戦術ゲームに与える独自の空気感
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キャラクターやオブジェクトは指紋の質感まで再現した粘土人形風の3Dモデルで造形されており,動きは3Dアニメーションながら見た目だけストップモーション風に寄せている。
タクティカルRPGのジャンルではなかなか珍しい見た目のトーンで,ブタやニワトリが不気味なモンスターとして登場する世界観ともかみ合っている。BeginnerからTacticianまで難易度レンジが用意されており,ゆるい外見とは裏腹に戦術的な歯ごたえもきちんと感じられる。
出目という不確定な要素をリソースとして管理し,スキルと装備のシナジーで形にしていくプロセスは,運に翻弄されながらも手数で対応を探る独特の手触りを生んでいる。本作はデモ版が公開されているので,まずはそちらを触って感触を確かめるのがいい入り口になるだろう。
- 関連タイトル:
Dobbel Dungeon
- この記事のURL:
Dobbel Dungeon(C)Gamepie 2024 - 2026.

























