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“終ヴィル”朗読劇で名シーンの数々が蘇る! オトメイトドラマティックシアターvol.03「終遠のヴィルシュ -RequieM:memory-」をレポート
オトメイト作品の“続き”や“もしも”の物語を,書きおろし長編朗読劇でおくる朗読イベントシリーズ「オトメイトドラマティックシアター」。その第3弾となる「終遠のヴィルシュ -RequieM:memory-」が,埼玉県・大宮ソニックシティ 大ホールにて2023年7月2日に開催された。昼公演は「絶望エンド」,夜公演は「救済エンド」が描かれる今回のオトメイトドラマティックシアターでは,ゲーム中の名シーンはもちろん,本編よりも濃密な登場人物たちのやり取りなどを,豪華キャストの生演技でたっぷりと堪能できた。
本稿では,さまざまな絶望を越え辿り着いた「救済エンド」を描く,夜公演の模様をお届けしよう。ゲーム本編のネタバレが含まれるため,未プレイの人は注意してもらいたい。
※写真はすべて昼公演のものです
オトメイトドラマティックシアターvol.03「終遠のヴィルシュ -RequieM:memory-」公式サイト
死神に魅入られた国で
絶望に立ち向かう者たちが抱く想いは……
23歳までに死に至る“死の呪い”が存在することから,死神に魅入られた国と言われている「アルペシェール」。国民たちはこの呪いへの対抗策として,23歳までに死を迎える肉体を捨て,記憶だけを生き永らえさせる“記憶のダウンロード”というシステムを創り出した。これにより永続的に生き続ける人々は“リライバー”と呼ばれている。
その国には,関わった者すべてが不幸になっていくことから,「死神」と呼ばれる少女,セレス(主人公)がいた。そんな状況に耐えきれなくなり,自らの命を絶とうとした彼女の前に,自らを「死の番人」と名乗る男,アンクゥが現れる。この出会いをきっかけに,国に巣食う“さまざまな死の謎”に迫ることとなる……というのがゲーム本編のあらすじだ。今回の朗読劇では,ゲーム本編の各場面を追体験できるシーンもあった。
夜公演の序盤では,土岐隼一さんが演じるダハト,沢城千春さん演じるカプシーヌ,高塚智人さん演じるジャンのサブキャラクター3人が,各々の信念や目的を語り始める。ゲームをプレイしていない人にはある意味衝撃的なシーンかもしれない。
興津和幸さん演じるアンクゥは,セレスの前に度々姿を現す謎多き男性。死の呪いや,セレスへの気持ちを語る場面では,思わず胸がきゅっとなった。八代 拓さん演じるアドルフは,義妹であるセレスのことを大事に思い「絶対に守る」と言いつつも,彼女の秘密を知ってもなお,それに気づかないふりをしている心情が描かれていた。
ゲームではセレスの目線で描かれていくので,このように彼らから彼女への,あるいは“彼ら”個々の想いが分かるのは,今回の朗読劇の大きなポイントだ。
基本的にシリアスな展開が続くが,合間にはセレスとアドルフ,アンクゥの3人で賑やかな共同生活をおくる様子も描かれる。ベッドで眠るセレスのそばでぐっすりと寝ているアンクゥを,彼女から引き離そうとするアドルフなど……,2人の子供のようなやりとりにほっこりとさせられる。永遠にこんな和やかなやりとりをしていてほしいと願って止まない!
物語の中盤では,自分の兄を殺したとされる相手への復讐を果たそうと奮闘する,天﨑滉平さん演じるマティスと,彼に仕えるジャンの隠された真実が明らかになる。自分の兄の本当の行方,そして復讐すべき真の相手など,驚きの展開が続く。ゲームをプレイしている人なら内容は知っているだろうが,天﨑さんと高塚さんの真に迫る演技にあらためて魅せられたに違いない。
アドルフとアンクゥからの
愛を感じる切なき闘いも
物語の後半では,アドルフとアンクゥからセレスへの想いを感じるやりとりが盛りだくさん。自身のことを普通だと言うアドルフに対して,セレスが「(普通かそうでなくても)あなたといることが幸福」と言葉をかけて,想いが溢れた彼が情熱的に「好きだ!」と告白するひと幕はドキドキ必至だ♪ この言葉を胸にアドルフもセレスも後半の過酷な状況を乗り越えていく姿を見せてくれて,ジーンとさせられた。
クライマックスのアドルフとアンクゥが戦うシーンでは,緊迫した雰囲気ではありつつも,セレスから告白の答えを聞きたい真っ直ぐなアドルフと,告白の返事をしたい彼女の想いに思わずドキドキさせられる。一方で,そんな2人を前にしたアンクゥを想うと,やはり切ない気持ちも沸き上がってしまう。
また,国の崩落とともに“彼”がとある宣言をするのだが……。そのあとの展開で明らかにされた,悲しくも深い愛を感じられる結末に,会場では涙する人が続出であった。
ゲーム本編で見られた名場面の数々を,生の演技で堪能できた今回の朗読劇。アドルフとアンクゥをはじめ,死神に魅入られた国・アルペシェールに生きる“彼ら”が己の信念を胸に立ち上がり, 必死に足掻き,辿り着いたさまざまな救済の形,ここまで来る間の苦難(絶望)の時間を含め,ぜひ目にしてもらいたい。本イベントは,昼公演と夜公演ともに7月16日23:59までアーカイブ配信中なので,気になった人はぜひチェックを!
オトメイトドラマティックシアターvol.03
「終遠のヴィルシュ -RequieM:memory-」
【開催日程】
2023年7月2日(日)全2公演
【会場】
大宮ソニックシティ 大ホール
【出演者】※敬称略
マティス・クロード役:天﨑滉平
アドルフ役:八代 拓
アンクゥ役:興津和幸
サロメ役:桑島法子
ダハト役:土岐隼一
カプシーヌ役:沢城千春
ジャン役:高塚智人
イヴ役:斉藤壮馬(声の出演)
リュカ・プルースト役:平川大輔(声の出演)
シアン・ブロフィワーズ役:細谷佳正(声の出演)
配信チケット好評発売中!
PIA LIVE STREAM・OPENREC.tv・ニコニコ生放送にて、【7/16(日)】までの期間、イベントのアーカイブ配信チケットを発売中です。
▼PIA LIVE STREAM
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2342897
▼OPENREC.tv
https://www.openrec.tv/ppv/virche
▼ニコニコ生放送(ドワンゴチケット)
https://dwango-ticket.jp/
<配信期間>
・2023年7月16日(日)23:59
<配信チケット販売期間>
【2公演通し配信チケット】
・2023年7月16日(日)19:00まで
【1公演のみ】
・2023年7月16日(日)21:00まで
【申込枚数制限】
・1アカウント1申込み1枚まで
<配信チケット価格>
▼PIA LIVE STREAM
2公演通し配信チケット+特典映像付+ PIA LIVE STREAM限定特典付:13,800円(税込)
2公演通し配信チケット+特典映像付:10,800円(税込)
1公演配信チケット:4,800円(税込)
PIA LIVE STREAM限定特典:シナリオブック(B5サイズ)
※本イベントで披露したオリジナル長編朗読劇のシナリオが《昼公演》《夜公演》ともに収録されております。
※2023年6月5日(月)以降にチケット代金をご入金のお客様は《2023年8月上旬》以降のお届けとなります。
▼OPENREC.tv
2公演通し配信チケット+特典映像付+ OPENREC.tv限定特典付:11,500円(税込)
2公演通し配信チケット+特典映像付:10,800円(税込)
1公演配信チケット:4,800円(税込)
OPENREC.tv限定特典:OPENREC.tv限定動画
本イベント出演キャスト7名へのQ&Aインタビュー動画です。
※OPENREC.tv限定動画の視聴期間は《7/16(日) 23:59迄》です。
※OPENREC.tvにて毎月配信中の「八代&浦・夏目のゲームツーリズム♪」のサブスク会員の方はOPENREC.tvでご購入いただきますと割引の対象となります。スタンダードプランは【300円】スウィートプランは【500円】の割引となります。
▼ニコニコ生放送
2公演通し配信チケット+特典映像付:10,800円(税込)
1公演配信チケット:4,800円(税込)
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1公演配信チケット:4,800円(税込)
※「2公演通し配信チケット+特典映像付」及び、「2公演通し配信チケット+特典映像付+PIA LIVE STREAM限定特典付」、「2公演通し配信チケット+特典映像付+OPENREC.tv限定特典付」につきましては、《昼公演》の前と《夜公演》の後ろにそれぞれ特典映像がございます。通常の視聴チケットと開始時間が異なりますので十分ご注意ください。
※特典映像では出演キャストによるトークの様子をお届け予定です。
イベント公式ページ:
https://www.otomate.jp/event/dramatic/
オトメイトイベント情報公式ツイッター:
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