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声で殴り合う男たちが熱い火花を散らした「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3rd LIVE@オダイバ《韻踏闘技大會》」ライブレポート

 男性声優12人によるラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」(以下,「ヒプマイ」)が,2018年11月17日,Zepp Diver City(Tokyo)にて3回目となるライブイベントを開催した。

 もはや説明の必要がないほどのビッグコンテンツとなった「ヒプマイ」。この夏開催された2ndライブは大成功を収め,今後もコミカライズの3誌同時スタートや,2019年にリリース予定のゲーム化など,ますます広がりを見せている。
 今回行われた3rdライブでは,会場となるZepp Diver City(Tokyo)のほか,全国の映画館にてライブビューイングも実施された。本稿では,総勢11名のキャストに豪華ゲスト2組を迎えた本公演の模様を詳細に伝えていきたい。

Photo/粂井健太
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 前回のライブ同様,今回の会場も1階がオールスタンディングのホールだ。開演前から思い思いのリングライトを装着したファンたちが,隙間なくびっしりとフロアを埋め尽くしている。開演時間になると,イケブクロ・ディビジョン代表チーム“Buster Bros!!!”の山田一郎のナンバー「俺が一郎」に合わせたラップによる“前説”が流れ,フロア中の光の粒が揺れ動く。

 ステージ後方のスクリーンにモノクロのイメージムービーが映し出され,格闘ゲームさながら「BATTLE START!」の文字が現れると,いよいよ闘技大会の開幕だ。まずはシンジュク・ディビジョン代表チーム“麻天狼”の観音坂独歩役・伊東健人氏が登場し会場を煽り,伊弉冉一二三役・木島隆一氏がホストらしいキメの立ち姿で魅せ,神宮寺寂雷役・速水 奨氏がイメージビジュアルと同じく左手の人差し指を立てたポーズを決めた。

速水 奨 氏(神宮寺寂雷 役)
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木島隆一 氏(伊弉冉一二三 役)
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伊東健人 氏(観音坂独歩 役)
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 続くシブヤ・ディビジョン代表チーム“Fling Posse”は,有栖川帝統役・野津山幸宏氏が駆け足でステージに登場,初登場の夢野幻太郎役・斉藤壮馬氏はゆったりと歩み寄り,弾むようなスキップの飴村乱数役・白井悠介氏が現れると,3人で仲良く肩組みポーズを見せてくれた。

白井悠介 氏(飴村乱数 役)
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斉藤壮馬 氏(夢野幻太郎 役)
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野津山幸宏 氏(有栖川帝統 役)
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 ヨコハマ・ディビジョン代表チームの“MAD TRIGGER CREW”は,毒島メイソン理鶯役・神尾晋一郎氏が軍人らしく姿勢の良い立ち姿を,入間銃兎役・駒田 航氏が余裕の表情を見せながら片手だけで客席を煽る。今回のライブでは残念ながら碧棺左馬刻役・浅沼晋太郎氏が欠席となったが,立っているだけで絵になる2人のそばに浅沼氏の姿も見えてくるようだ。

駒田 航 氏(入間銃兎 役)
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神尾晋一郎 氏(毒島メイソン理鶯 役)
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 イケブクロ・ディビジョン代表チーム“Buster Bros!!!”は,まず三男の山田三郎役・天﨑滉平氏が黄色いジャケットで元気よく登場,続く山田二郎役・石谷春貴氏が“ベロ”を見せつけ,最後に山田一郎役・木村 昴氏が現れると,3人で大きく頷き合い,腕組みのポーズを決めた。戦士たちがステージに出揃い,会場を揺るがすような大歓声の中,1曲目「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」が披露された。

木村 昴 氏(山田一郎 役)
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石谷春貴 氏(山田二郎 役)
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天﨑滉平 氏(山田三郎 役)
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 どのディビジョンも,彼らが何か仕草を見せるたびに悲鳴のごとき大歓声が起きていたのだが,中でも注目されたのは,リーダーの浅沼氏が不在で戦いに挑むMAD TRIGGER CREWと,ライブでは初めて3人が揃ったFling Posseだろう。ヨコハマは,まず駒田氏が左馬刻パートの「サマトキ様だ!」を再現。続くラップ部分を神尾氏が歌い,息つく暇もなく2人で見事に3人分の“ライム”を聴かせた。シブヤパートでは,初登場の斉藤氏が歌い出すと大歓声が起き,その目線や動きで観客が一瞬にして魅了された空気を感じた。

 立て続けに2曲目,こちらも“Division All Stars”によるアンセムソング第2弾「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-」へ。木村氏が「みんな,怪我しないようにな!」と気遣いつつも,「Put your hands up!!」とフロアを煽り,観客はは掲げた手とコールでそれに応える。休む間もなくディビジョンごとがぶつかりあい,スピード感もすさまじい本曲は,もはや“見せ場しかない”状態だ。立て続けにパンチを浴びせかけられるようなラップの応酬,耳も目も忙しすぎる!

 「最後まで楽しんでってくれよな!」と木村氏が叫び,ステージからメンバーが捌けると,ここでなんと碧棺左馬刻のソロ曲「G anthem of Y-CITY」のイントロがかかる。そしてスクリーンには「碧棺左馬刻様」とプレートが書かれた部屋が映し出されたのだが,「俺が出られねえとか,ありえねえだろうが!」と怒りの左馬刻によりカメラが破壊されてしまう。

 画面には「しばらくお待ちください(馬のイラスト)」の文字が現れたのち,あらためて左馬刻役の浅沼氏によるビデオメッセージが流れ出した。せっかくの決勝戦に出られないのが残念だが,駒田氏と神尾氏がみなさんを盛り上げてくれると信じますと語った浅沼氏は,自分からも意気込みをとオリジナルのラップを披露し,大きな歓声と拍手が沸き起こった。

 そして,ここからはヨコハマの時間だ。高らかなラッパの音が鳴り響き,神尾氏が「敬礼!」と号令をかけ,“Crazy M”理鶯の「What’s My name?」を披露する。ゆったりとステージ上を歩みながら歌う神尾氏の髪の色は,光の加減で左馬刻のようなシルバーに見える。フロアからは,大きな声で「理鶯!」「MAD TRIGGER CREW!」とコールがかかる。

 同じくステージ上の駒田氏が,「聞こえねえんだよ!」と観客を煽り,観客たちも負けじとさらに大歓声を上げた。「銃兎,お前の番だ」と神尾氏が駒田氏にバトンを渡すと,駒田氏は「やれやれ」と答えながら,“45 Rabbit”銃兎のソロ曲「ベイサイド・スモーキングブルース」を歌いだした。

サビではハイトーンを駒田氏が,神尾氏がオクターブ下を歌いハーモニーを聴かせる。穏やかなメロディだが非常に高いテンションが感じられたのは,左馬刻のいない分まで戦ってみせるというふたりの気合いがあったから……というのは深読みのしすぎだろうか。フロアの混雑ぶりを見て,駒田氏が観客に一歩下がるように言ったあと「特にヨコハマのみんな,守ってやってくれよ」と声をかけ,神尾氏が「よくできたな」と甘い低音ボイスを響かせると,フロアから絶叫が上がった。

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 続いてはシブヤパートだ。 キュートな乱数のセリフで始まる“easy R”乱数のソロ曲「drops」では,乱数役・白井氏,野津山氏,斉藤氏の3人が“ペロペロキャンディ”を左右に振りながら歩く。弾むようにステージを動き回る白井氏,キャンディを指揮棒のように振り笑顔を見せる野津山氏,「騒げー!」の歌詞で上がる歓声を,両手を広げて受け止める斉藤氏。曲ラストでは,「またデートしようね!」と白井氏がキャンディにキスをした。

 続く“Dead or Alive”帝統のソロ曲「3$EVEN」では,「Enter the Stage!!」の高らかな叫びで一世一代のギャンブルステージが開幕。休みなく繰り出されるハイトーン,日本語と英語の気持ち良すぎるライムに思わず聞き入ってしまう。すると間奏で,野津山氏が「あれやるか!」と声をかけ,白井氏が「おっけー!」と答える。3人は即興風ラップを披露,「(僕たちが)Fling Posse!!」とキメた。

 そして,“Phantom”こと幻太郎のソロ曲「シナリオライアー」のイントロがかかるや,場内からは再び大歓声が上がった。斉藤氏は文庫本ほどの大きさの本を手に持ち,読み聞かせのようなスタイルで歌い出す。白井氏と野津山氏はセットの階段に腰を掛けて聴き入っている。

 一度目の嘘は少年の声,二度目の嘘では叫ぶような声を上げる斉藤氏。「ヒプマイ」きってのドラマティックな歌詞のオチは,ファンなら誰もが知っていたのだが……「たとえこの世界が夢幻でも,僕は何度だって物語を紡ごう」と,聴いたことのない歌詞が歌われた。そして最後に,斉藤氏は持っていた本の中身を歌に聴き入る観客たちに見せる。「まあ,全部『嘘』なんだけどね」。そのページはただ白く,何の文字も書かれていなかったのだ。

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 「子猫ちゃーん!」と呼びかける木島氏の声と華やかなイントロがフロアに響き,シンジュクのステージの幕が開く。曲はもちろん“GIGORO”一二三の「シャンパンゴールド」! ここで会場の天井に設えられたミラーボールが輝き出し,場内は一気にナンバーワンホスト・一二三のショータイムに突入だ。シャンパンコールをラップでやるなんて,いったい誰が考えついたというのだろうか。木島氏はプリンセスたちに向けたセリフをささやくように披露し,大歓声を浴びた。

 シンジュク2曲めは,“DOPPO”こと独歩の「チグリジア」だ。お祭りのあとだからこそ際立つ寂寥感,この振り幅がシンジュクの魅力と言えるのではないだろうか。腰掛けて項垂れ,つぶやくように歌う伊東氏は「独りでも歩ける」と立ち上がる。そして,膨れ上がった感情を破裂させるかのように叫ぶ。曲終了後は一瞬静まり返り,それから拍手が沸き上がったのが印象的だった。

 続いて速水氏がセンターに歩み出ると,フロアから「先生―!」と歓声が上がる。人間の生死を粛々と歌い上げる“ill-DOC”のソロ曲「迷宮壁」では,中央に立つ速水さん,脇に寄り添い立つ木島氏と伊東氏の姿が,まるで神と使徒のようにも見えてくる。観客はさながら信徒たちのようで,厳かなエンディングは,まさに天に導かれたかのような感覚があった。

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 ディビジョンごとのソロ曲タイム,ラストはイケブクロの登場だ。「最高だぜ,みんないい顔してるよ! 俺らもマジで嬉しいからよ!」と木村氏が叫び,“MC.B.B”一郎のソロ「俺が一郎」を歌う。前回のライブでも感じたが,「ヒプマイ」の“顔”とも言える木村氏のラップは,説得力が極まりないというか,パンチが重いというか,とにかく圧倒させられてしまう。CDで聴いてももちろん良いのだが,これはぜひ生で聴くべき一曲だと思わされる。フロアは何度も一郎の名をコールし,木村氏も「最高!」と応えた。

 続くはブクロの二番手,“MC.M.B”二郎の「センセンフコク」だ。「しっかり声出してけよ!」と煽り,兄ゆずりの強いパンチを繰り出す石谷氏は,前回のライブよりさらに貫禄がついたようにも見える。実に堂々と佇み,その場の空気を自分の色に染め上げていた。木村氏も石谷氏をさらに盛り上げるべく動き回り,天﨑氏もこれに続き,最強の3兄弟ここにあり,と感じさせられた。

 山田家三男,“MC.L.B”三郎のソロ曲は,情緒あふれるナンバー「New star」だ。天井のミラーボールからはカラフルな光がフロアに降り注ぎ,ステージもとりどりの光でいっぱいになり,浮遊感あふれるメロディを盛り上げていく。上の兄弟とはひと味違うハイトーンが,曲調も相まってさらに際立つように思える。間奏では「スキル見せてくぜ!」と即興ラップを披露。観客に向け,みんなの熱い想いを僕たちに伝えてください! と声をかけ,「そうでしょ? いちにい! 二郎!」と兄弟の名前を呼ぶ。揺るぎない3人の絆を感じ,胸が熱くなったシーンだった。

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 ここでスペシャルゲスト,碧棺左馬刻の「G anthem of Y-CITY」の作詞を手がけた,“サイプレス上野とロベルト吉野”が登場した。「ヒプノシスマイク,ぶっかますぜ!」と叫ぶと,続けざまに「G anthem of Y-CITY」のラップを演奏なしで畳み掛け,声だけで観客を圧倒する。「アイム・ア・ヤクザ!」とキメたあと,「……ヤ,ヤクザじゃないですよ!」と付け加え,笑いが起きる一幕も。

 彼らは観客の熱量に驚きながらも,横浜の曲(の歌詞)を書くからには本気で書いたと思いをぶつけた。そして,手を上げるだけの簡単な体操です,こんなのヤクザは作れないぜ! と,「ヒップホップ体操第二」を披露した。「いまここにいるみなさん,映画館で見ているみなさん,カメラさんもみんな両手を上げるまでこの曲をやめないぜ!」なんてセリフも飛び出しながら,徐々に早くなるCrap,夏の太陽のようにポジティブで,ほんの少しだけ感傷を思わせるような美しい光景を見せてくれた。

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 ヨコハマ・ディビジョンの流れは続く。駒田氏と神尾氏がステージに登場し,MAD TRIGGER CREWの「Yokohama Walker」へ。普段は浅沼氏の気怠そうな歌い出しが,ハイテンションな駒田氏の歌声に変わると,また違った色が曲から引き出されるようだ。何事にも動じない(ように見える)神尾氏がいつものようにどっしりとした低音を聴かせつつも,自分のパートでは次第にボルテージを上げ,ついには叫ぶようなラップを聴かせる。「素晴らしかったな,理鶯」「ああ,最高の景色だ」と2人は観客たちに感謝の言葉を述べ,駒田氏が「あいつが待ってる」とつぶやきステージを去るのだった。

 代わってFling Posseが登場,「Shibuya Marble Texture -PCCS-」を披露した。さまざまな色が混じり合ったマーブル色のライトに照らされ,エモーショナルなナンバーを歌う3人。カラフルかつポップでありながら,どこか刹那的な空気を感じる彼らにこの上なく似合う曲だ。野津山氏の「ニャー!」では,3人が揃って“ニャー”ポーズを見せる(実は,ライブ2曲めの「Division Battle Anthem」でもキメていた)。

 さらには2ndライブに続いて,ふたたび白井氏によるステージ上での自撮りチャレンジが! しかし,斉藤氏が「あっ,あっちに大金が!」とあさっての方向を指し,騙された2人はそのままあとを付いてステージから捌けていくのだった。

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 麻天狼「Shinjuku Style 〜笑わすな〜」は,繰り返されるフレーズに極めて攻撃的な歌詞が乗せられた,比較的“大人”なグループである彼らの密かな狂気がにじみ出るナンバーだ。伊東氏の,本気の笑いとともに叩きつけた「笑わすな」の声に歓声が上がる。木島氏は客席をこれでもかと煽りながら次第にボルテージを上げ,他ディビジョンを成敗し,速水氏もともに全員消滅! と叫び,大きな拍手と歓声が沸き上がった。

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 続いてのBuster Bros!!!は,3人向かい合ってのアカペララップから始まる「IKEBUKURO WEST GAME PARK」を投下。複雑に絡み合う3兄弟の掛け合いは,聴いているだけで問答無用でブチ上がってしまう。ほかに形容のしようがない,ただひたすら「楽しい!」と思わせてくれる本曲も,ライブで歌われることでさらに輝きを増す一曲ではないだろうか。

 途中のコールでは「Zepp HO!」「ライビュ HO!」と歌詞を変え,観客も「HO!」とレスポンスを返す。ブレイクもボイパもとにかく格好良すぎる! 兄弟たちは最後にポーズを決めてフィニッシュ,圧巻のひとときだった。

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 Buster Bros!!!はそのままステージに残り,新たにヨコハマのふたり,MAD TRIGGER CREWが再登場。つまりここからはバトルタイム,まずはイケブクロVS.ヨコハマがぶつかりあう「WAR WAR WAR」だ。「左馬刻いねえけど大丈夫か!?」と木村氏が煽り,駒田氏が「むしろ俺一人でも十分なくらいだ!」と返す。

 最初のタイマンバトルは石谷氏と駒田氏。背の高い駒田氏を見上げるように睨みつける石谷氏に,文字通り “上から目線”で煽り返す駒田氏の姿からは火花が散るさまが見えるようだ。次に天﨑氏と神尾氏がセンターに進み出ると,額をこすりつけるほど至近距離でのメンチの切り合いが繰り広げられ,フロアからは「もっとやれ!」とばかりに大歓声が上がった。

 続いて木村氏がセンターにつき迫力のラップを聴かせるも,対する駒田氏が「まずは“奴”にちゃんと様をつけろクソガキ!」と左馬刻パートをかまし,神尾氏がさらに援護射撃で迎え撃つ。バチバチに熱いバトルが何度も繰り返され,勝負は拮抗状態でフィニッシュとなった。

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 因縁深そうな白井氏と速水氏の煽り合いで始まるのは,Fling Posse VS. 麻天狼のバトル曲「BATTLE BATTLE BATTLE」だ。伊東氏と野津山氏は,お互いに少し距離を開けた中腰状態で睨み合う。そこに木島氏が現れ,「何が夢野幻太郎!」と煽ると,掴みかかろうとする野津山氏を斉藤氏が引き止める。しかし,歩み出た斉藤氏はここまでに見せていなかった攻撃的な笑顔を見せながら,“嘘”で翻弄し叫ぶように歌う。

 諭し聞かせるようなラップで攻撃する速水氏には,白井氏がぴょんぴょんと両耳にハイトーンボイスで反撃,かと思えばドスの利いた低音で脅しをかける。シンジュクの3人も負けじと畳み掛けるようにラップで攻撃,伊東氏が「麻天狼!」と叫び,3対3,互角の熱い戦いを見せた。

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 次の曲のイントロがかかると,観客から「これを待っていた!」とばかりに悲鳴にも似た大歓声が上がる。つい先日発売となったばかりの,MAD TRIGGER CREW VS. 麻天狼のバトル曲「DEATH RESPECT」だ。4つのディビジョンが投票により戦い,決勝に残ったヨコハマとシンジュク。駒田氏が「三匹の狼の泣き面が見られると最高ですね?」と煽れば,速水氏が「一度,私の病院に入るか!?」と怒りを滲ませた声で返す。

 ゴリゴリにハードなロックに乗せたラップは,最終の,そして頂上決戦にふさわしい攻撃力を感じさせる。煽りまくる駒田氏に仁王立ちで「こんにゃろー」と不敵な笑みを見せる伊東氏。神尾氏は普段見せない感情をあらわにするかのように声を強め,かと思えば囁き声を聴かせ聴く者を翻弄する。

 そして,駒田氏とともに「この場を去りな!」と怒号を響かせた。対する速水氏はこれまで以上に力強いラップで対抗,木島氏と伊東氏を従えてヨコハマを海に叩きつけんとし,木島氏が「沈んどけ!」と叫ぶ。両者は声と熱量で殴り合いお互いを燃やし尽くし,圧巻の一曲は終了した。

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 続いて,この日2組目のゲストの登場だ。麻天狼の「Shinjuku Style 〜笑わすな〜」作詞編曲を手がけた“ラッパ我リヤ”がステージに現れると,「両手上げろ!」「ヒプノシスマイク最高だぜ!」と叫び,「ヤバスギルスキル10」でフロアのボルテージをブチ上げる。

 この声量と音の持つパワーはさすがと言うべきか,まさに「やばすぎる」グルーヴ感。彼らのライブを初めて体験する観客は少なくなかったと思うが,Mr.Q氏に「最高だね」と言わしめるほどの盛り上がりを見せていた。この先もずっと楽しんでいこう,ありがとう! という言葉とともに(そして小さな投げキスとともに)彼らはステージをあとにした。

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 熱の冷めやらぬ場内だが,ここでステージにキャスト11人全員が登場。やっと喋れると笑顔を見せる山田一郎役の木村 昴氏は,「観客のみなさんの声が僕たちの背中を押してくれた」と感謝の言葉を述べた。

 そして,初公開となる眼鏡市場とのコラボ情報やグッズ情報などの発表のあとには,「今回も会場を盛り上げたようだな,下郎共!」と女性の声が聞こえてくる。ステージのセット上段に,中王区の内閣総理大臣補佐官及び警視庁警視総監,行政監察局局長である勘解由小路 無花果(演:たかはし智秋)が登場し,大歓声と拍手が沸き上がった。

勘解由小路 無花果(演:たかはし智秋)
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 そして,MAD TRIGGER CREWと麻天狼のファイナルバトルの結果発表を,12月12日21:00にニコニコ生放送にて発表することを告知した。さらにその模様は,新宿アルタビジョンにて同時配信も行うとのことだ。

 無花果から,各ディビジョンの代表者からひと言をと命じられ,MAD TRIGGER CREWの入間銃兎役,駒田 航氏が「レコーディングなども思い切りやって,出せるものは全部出した。戦ってきたディビジョンたちへの最大のリスペクトも含めて,我々が絶対に勝つ!」と力強く宣言。

 麻天狼の神宮寺寂雷役,速水 奨氏は「下郎と呼ばれたのは生まれて初めてです」と答えて笑いが起きたあと,「我々3人ずっと善行を施してきたから,神頼みしてもいいよね!」と,観音坂独歩から観音様,伊弉冉一二三からイザナミ様,そして私(“神”宮寺)の神様に向けてと「勝ちたい!」と勝利を祈った。

 無花果の退場後,木村氏から,あらためて今日の総括を各ディビジョンからぜひと案内があり,ヨコハマからは駒田氏が「バチバチぶつかる曲は見ててもやっていても楽しいし,声って叫びすぎてなくなりそうになるんだなと思いました(笑)」と語り,毒島メイソン理鶯役の神尾晋一郎氏も,「こうしてZeppやライビュで応援していただけて,本当にありがとうございます! MTCよろしくお願いいたします!」と締めた。

 シンジュクからは観音坂独歩役の伊東健人氏が,「我々メンバーの最強の姿,見てくれましたか? その姿を目に焼き付けていただいて,帰るまでがライブです,今日はありがとうございました!」と感謝を述べた。

 そして,シブヤからは夢野幻太郎役の斉藤壮馬氏が,「幻太郎としてライブに初めて参加し,みなさまの熱気や各ディビジョンの本気を目の当たりにして,ヒプマイは幻ではなく確かに実在するんだなと思いました。でも,もっと夢を見たくないですか? 私のMC NAMEは“Phantom”,幻は何度でも現れます。そして現れたときだけ,一夜の実体となる。また素敵な幻の夜に会いましょう!」と話してくれた。これはきっと“本当”の言葉なのだろう。

 イケブクロからは,山田二郎役の石谷春貴氏,山田三郎役の天﨑滉平氏より挨拶があった。石谷氏は「後ろのほうまで,(リングライトの)光がピカピカしてるんです。この景色を何回でも見たいです。みんなも見たいですよね?」だからきっと,ライブも4回5回と続いていくんじゃないかと振ると,木村氏が「当たり前でしょう!」と答え,大歓声が上がった。
 さらに天﨑氏からは「もしかしたら,もっといっぱいの人数で(ライブを)観ることが期待できるかもしれません!」との言葉もあり,あらためて木村氏が「これからの展開も乞うご期待ください!」と締めくくった。

 そして,最後にもう一度みなさんとブチ上がりたい! と,ゲストのサイプレス上野とロベルト吉野,ラッパ我リヤの面々をステージに呼び,全員で「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- SP version」を披露した。ゲストたちもここだけのオリジナルのラップを披露し,キャスト陣も笑顔で熱唱。大歓声の中,最後にはお馴染みの「PEACE!」コールで締め,熱い一夜のステージは幕を閉じた。

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 なお特報として,来月12月12日にのニコニコ生放送で行われると告知された「第一回 韻踏闘技大會 優勝発表會」には,プレゼンターとしてZeebra氏が出演することが明かされた。Final Battle後はどんな展開を見せていくのか,これからの「ヒプマイ」にも引き続き注目していきたい。

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■出演
Buster Bros!!!
山田一郎 a.k.a MC.B.B(演:木村 昴)
山田二郎 a.k.a MC.M.B(演:石谷春貴)
山田三郎 a.k.a MC.L.B(演:天﨑滉平)

MAD TRIGGER CREW
碧棺左馬刻 a.k.a Mr.HC(演:浅沼晋太郎)※メッセージのみ
入間銃兎 a.k.a 45 Rabbit(演:駒田 航)
毒島メイソン理鶯 a.k.a Crazy M(演:神尾晋一郎)

Fling Posse
飴村乱数 a.k.a easy R(演:白井悠介)
夢野幻太郎 a.k.a Phantom(演:斉藤壮馬)
有栖川帝統 a.k.a Dead or Alive(演:野津山幸宏)

麻天狼
神宮寺寂雷 a.k.a ill-DOC(演:速水 奨)
伊弉冉一二三 a.k.a GIGOLO(演:木島隆一)
観音坂独歩 a.k.a DOPPO(演:伊東健人)

SPECIAL GUEST
サイプレス上野とロベルト吉野
ラッパ我リヤ
勘解由小路無花果(演:たかはし智秋)




■ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3rd LIVE@オダイバ《韻踏闘技大會》セットリスト
M1:ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-/Division All Stars
M2:ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-/Division All Stars
M3:What’s My Name?/毒島メイソン理鶯(CV.神尾晋一郎)
M4:ベイサイド・スモーキングブルース/入間銃兎(CV.駒田 航)
M5:drops/飴村乱数(CV.白井悠介)
M6:3$EVEN/有栖川帝統(CV.野津山幸宏)
M7:シナリオライアー/夢野幻太郎(CV.斉藤壮馬)
M8:シャンパンゴールド/伊弉冉一二三(CV.木島隆一)
M9:チグリジア/観音坂独歩(CV.伊東健人)
M10:迷宮壁/神宮寺寂雷(CV.速水 奨)
M11:俺が一郎/山田一郎(CV.木村 昴)
M12:センセンフコク/山田二郎(CV.石谷春貴)
M13:New star/山田三郎(CV. 天﨑滉平)
M14:ヒップホップ体操第二/サイプレス上野とロベルト吉野
M15:Yokohama Walker/MAD TRIGGER CREW
M16:Shibuya Marble Texture -PCCS-/Fling Posse
M17:Shinjuku Style〜笑わすな〜/麻天狼
M18:IKEBUKURO WEST GAME PARK/Buster Bros!!!
M19:WAR WAR WAR/Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW
M20:BATTLE BATTLE BATTLE/Fling Posse VS麻天狼
M21:DEATH RESPECT/MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼
M22:ヤバスギルスキル10/ラッパ我リヤ
M23:ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- SP version/All Cast



「ヒプノシスマイク」公式サイト

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