企画記事
リアルを走り,デジタルに手を振る「オンクレの中の人たち」。タイトーオンラインクレーンの基地に潜入し,中の人のお仕事に密着!
オンクレは,ゲームセンターで見られるようなクレーンゲーム機を,PC / スマートフォンで遠隔操作し,ゲットできたプライズが自宅に送られるサービスだが……画面の向こう側はどうなっているのか?
今回,4Gamer取材班はタイクレこと「タイトーオンラインクレーン」の基地に潜入し,“リアルの現場”に密着してきた。
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いざ,神奈川! 〜ゴッドハンドに魅せられて〜
なにげない日の深夜0時。タイクレは真夜中ににぎわい出す。ここでは色とりどりの新規プライズが,24時解禁で投下されるからだ。
新着の景品一覧を見ると,いろんな台に「プレイ中」の表示が。
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私もお目当ての台を選び,ゲーセン気分でデジタルな通貨を投入。プライズに狙いを定め,アームを慎重に調整して,キャッチボタンを押す。すると――ツルンっと。片思いのお相手がイヤイヤと逃げてしまう。
めげずにプレイを重ねていると,「アシストゲージ」がたまった。これは“プライズを取りやすい場所に再配置してもらえる手助け”だ。
私も当然のように,アシストをお願いしてみる。
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直後,駆けつけてきたのであろう画面越しのスタッフが,プライズを絶好の位置に置き直してくれる。スマホの画面には,ハンドサインでひらひらと「再配置が完了しましたよ〜」の合図。
私は再びアームを操り,くすぐるようにプライズをチョンとひと押し。それだけでストンっと,彼は素直に落ちてくれた。
もはや吐息でも落とせてしまいそうな,おちゃめなイタズラのような配置になっていたけれど。あの「さあ,どうぞ」とばかりに優しい手に勇気づけられたからこそ,うまくいった気分になれる。
ありがとう,アシスト神。
ありがとう,ゴッドハンド……。
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というのが,タイクレの基本的な遊び方なのだが。
それにしてもだ。ネットを介したオンラインゲームなのに,画面の向こう側には生身の人間がいる。そう思うと,すこし不思議な気持ちになる。アナログな機器を,デジタルで遊び,人の手でせっせと整える。
いったい,リアルの現場ではどんな人が手を動かしているのか?
その謎を追うべく,我々は小田急ロマンスカーに飛び乗った。どうもこの小田原線沿線の地にタイクレの本拠地があるというのだ。ビルや民家の街並みの間に,のどかな風景が広がりだしたころ――着いた。
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現地にあったのは巨大な倉庫。場所は機密保持で明かせない。道路を行き交う大型トラックがミニチュアに見えるほど,縮尺の感覚を狂わせる広さに圧倒される。それでいて,どこにでもありそうな倉庫の姿は,たとえ周辺住民だろうとパッと見でタイクレの本拠地とは分からない。
この一角に,果たしてタイクレの筐体たちがいるのか?
取材班はカメラをグッと握り,巨大倉庫に踏み入った。
まるでダンジョン!? タイクレの基地に潜入
関係者用の通用口からお邪魔すると,応接フロアには無機質な階段,ガランとした広間,そして薄暗い長廊下が続いていた。
機密性やスタッフらの休息のために密閉された空間は,昼間だろうと静寂で宵闇。まるでホラーゲームの世界に迷い込んだかのよう。
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ちょっとした異世界感に,子供っぽくワクワクしながら奥へと進む。
まもなく,なじみのある「スペースインベーダー」に出迎えられた。
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看板よし。「タイトーオンラインクレーン」の文字よし。
厳重に施錠されたドアが協力工作員(案内役のタイトースタッフ)の手で開かれる。その先には,我々の目を疑う光景が広がっていた。
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筐体,筐体,筐体……!
そこはクレーンゲームたちの海だった。
地球はアーム(クレーンゲーム)に侵略されていた。
WARNING! A HUGE CRANE GAME IS APPROACHING FAST!
筐体がズラリと整列したさまは,まるでクレーン工場。あるいは,培養ポッドが立ち並ぶマッドサイエンティストの実験場のようにも思えた。「とんでもないものを見てしまった」と,我々はたじろいだ。
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フロアの広さはどれだけあるのか。もはや見当もつかない。筐体がキレイに整列されているおかげで,対面する奥の壁はかろうじて見えるが,広大すぎる全容はまるでつかめない。
タイステ(タイトー運営のアミューズメント施設)のビルの全フロアを横に並べても,まだ足りなさそう。
しかも,筐体エリアは何フロアにもわたって存在していた。にわかには信じがたい。思考のパズルがボブル(泡)する――。
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といった潜入ごっこはここまでとして,細かく見ていこう。
まず近くのクレーンゲーム機に目を移すと,筐体周囲には2本の「カメラ付きスタンド」があり,2方向から内部を映していた。
タイクレではカメラ映像を頼りに操作するため,アングルの保持は超重要。業務中もお触り厳禁だ。そのため,ちょっとやそっとではズレそうにないゴツいスタンドを採用しつつ,日々の調整も欠かさない。
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筐体には,ゲーセンに置かれている台なら当たり前についている,内外を仕切るアクリルパネルが備わっていない。驚きの開放感だ。
これは,カメラがパネルの反射光を捉えて画面が見えづらくなるのを防ぐためと,スタッフがプライズの再配置などのオペレーションをスムーズに行うための,タイクレ専用のノーパネル仕様だという。
タイクレのために開発されたタイクレ専用筐体や,タイステで実際に使われている筐体をカスタムしたとのこと。筐体によっては,今では活用されることのないレバーやボタンなど,前世の名残も垣間見える
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筐体下部のプライズ取り出し口も同様に,お客さんが来場してプレイしないことから,いろいろなものがごっそりと取り除かれている(残ったままのものもある。筐体ごとのケースバイケース)。
外観の見栄えはやはり劣るものの,そこはオンラインクレーンゲーム。画面越しのキレイな部分だけを切り取って映すところに,商売の知恵というか,「私のカワイイとこだけ見て」な美意識を感じる。
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タイクレでは“新品が届くんです”
各フロアには大型系から昨今人気の台湾式クレーンまで,さまざまな機種が置かれていた。クレーンゲームファンであればご存じかもしれない,名機「NAIL STAGE」などもここで働いている。
エリアごとに分けられた筐体たちを,歩きながら案内役のスタッフに紹介してもらう。上下左右と大フロアをまたいで歩いていると,自分がどのあたりにいるのか分からなくなってきてしまう。
どこもかしこも筐体だらけ。もしもここで1人にされたなら確実に迷子になる。スタッフの背中を追いながら,「ダンジョンで迷ったときは片側の壁沿いに進む……」と探索のセオリーを思い出す。
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筐体のバリエーションの違いは,機種やアームだけではない。ここには遊び方自体が異なるさまざまなクレーンゲーム機が存在する。
例えば,「橋渡し」では棒の間からプライズを落とす。「ぶらさげ」ではアーム1本で引っかける。「たこやき」ではピンポン玉をすくって当選ボックスに入れるなど,ゲームセンターではなかなかお目にかかれない,オンクレならではの筐体たちが目を引く。
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ユニークな台はまだまだある。ボールを運ぶものに,リングを外すものに,すくったピンポン球を野球盤のような回転棒にヒットさせて穴に落とすものなど,初見ではギミックから解読しなければならない子たち。
どこを歩いていても,さながらクレーンゲームの博覧会のよう。
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こうした変化球なタイプは,タイクレでは“おもしろ台”と呼ばれ,公式サイトやスマホアプリの「遊び方別」から探して遊べる。
なお,遊び方や取るコツは,台の選択後に「獲得動画」から確認できるので,初めてでもなんだか取れそうな気になれるだろう。
ちなみに,実店舗のクレーンゲームは風営法の関係で「もらえる景品は獲得した実物に限る」が,タイクレはこれに引っかからない。
そのため,タイトーはこの場所以外に物流拠点を備え,「獲得した実物ではない新品の景品」をプレイヤーに送っている。つまり,誰かにアームでガシガシされた現物ではなく,必ずまっさらな新品が手に入る。プライズフィギュアの外箱なども当然ながらキレイなままだ。
この点は意外と宣伝していなかった,タイクレの利点らしい。
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“タイクレの中の人”の1日を聞いてみた
ついつい遊びたくなる気持ちを抑えながらクレーンゲームダンジョンを進んでいると,ふと,通路の先を人影が横切った。追ってみると,スタッフがツールワゴンを押しながら早足で移動していた。
あの人たちだ。タイクレの中の人。画面越しの手の人たち。
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眺めていると,四方八方からスタッフが現れ,人魚にでも呼ばれたか,筐体群の海をさっそうと泳いでいく。フロアが広すぎるせいで人口密度が低く感じるが,けっこうな数の人員が稼働しているようだ。
みんな,なにやら業務用PCを眺めたり,持ち場の筐体をメンテナンスしたり,プライズを置き直したりと,黙々と作業を続けているご様子。
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彼らは毎日ここで,どんなお仕事をしているのだろう。
仕事ぶりをもっと知りたい!
ということで我々は,スタッフの「Kさん」にお話を聞いた。彼女はアルバイトから正社員になったたたき上げで,勤続5年のベテランだ。
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4Gamer:
Kさんは,どういった経緯でこのお仕事に就かれたのですか?
Kさん:
もともとクレーンゲームが好きだったんですけど,たまたま「オンラインクレーンゲームのお仕事(タイクレの人材募集)」を見つけたので,ちょっとやってみたいなと思ったのがきっかけでした。
初めてこのフロアに入ったときは,筐体にパネルもなくて,「景品ってこんな風に置き直してるんだ」ってワクワクしましたね。
4Gamer:
このお仕事で最初に覚える作業って,なんでしょう。
Kさん:
最初は,お客さまがプレイし終わった台などの景品の置き直しですね。とにかくフロアが広いので,場所を覚えるのが大変ですけど(笑)。
それからプレイ中に飛んでくる「初期位置依頼」や「アシスト」などの対応を教わっていきます。アシスト時は,カメラの画角に顔や体がなるべく映らないよう(足下の線などを確認しながら)注意します。
4Gamer:
アシストのときの景品の置き方には,ルールがあるんですか。
Kさん:
はい。各筐体には「こういう風に置きましょう」という指示書が貼られているので,全員それを見ながら再配置します。なので,置き方が人それぞれにならず,公平なアシストをお届けしています。
あと,アシストのときの“あの手には角度や位置に決まりがある”んですよ。私の場合,お客さまのプレイ画面をPCで見ながら,「ちゃんとルール通りの手の感じになってるか」を確認しつつ出してますね。
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4Gamer:
タイクレの中の人がやってきたとき,指先もチラリと見えますけど,ステキなネイルをされているスタッフさんもいますよね。
Kさんもネイルがキマっていますし(笑)。
Kさん:
うちは就業規則でネイルや髪型が自由なんですよ。実店舗から異動してきたスタッフも,今ではネイルを楽しんでいたりします(笑)。
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せっかくなので,ネイルに気合の入ったスタッフにも話を聞いた。
実店舗に従事していたころは人相手の接客とあり,爪が客に刺さらないよう,「爪の先は3ミリまで」というルールだったという。
しかし,今は画面越しの接客となるため,ネイルを思う存分楽しんでいるのだとか(この日は“ちょうどおとなしめ”だったらしい)。
また「タイクレに異動した当初は,お客さまの表情が見えなくなったので緊張しましたね。店舗だとお顔を見ながら対応しますが,ここだとカメラの向こう側のお客さまを想像するしかないので」とも。
タイクレで景品を置き直すときは,実店舗での接客のことを思い出しながら,細やかな配慮を意識しているようだった。
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4Gamer:
昨今の技術なら,プレイヤーに対してオンラインでスタッフさんがコミュニケーションする機能も可能かなって思うのですが。タイクレは手で語るスタイルですよね? そうしている理由とは。
潜入を手伝ってくれたタイクレPR担当:
対応スタッフによって“差が生じてしまう”からですね。
実店舗の場合,クルーはホスピタリティを意識しつつ,お客さまと会話したり,攻略のアドバイスをしたりなど,コミュニケーションに個性の幅を持たせているのもタイステの特徴となります(※)。
一方でオンラインの場合,全国どこからでもアクセスしてもらえます。そのため,誰にでも公平に楽しんでもらうために,均一なサービスを心がけようということから,今のスタイルを維持しています。
※タイトーステーションでは,個人クルーと全国店舗を対象にした「接客スタァ誕生!!コンテスト」なども実施している
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快適なプレイを支える7つの神器
4Gamer:
このツールワゴンには,どんな道具が入っているのですか。
Kさん:
まずは「ノートPCとマウス」です。
PCには各台のプレイ状況がリアルタイムで送られてくるので,スタッフたちは常にこれを確認しながら,お客さまのアシストなどの要望が飛んできたとき,すぐに駆けつけられるようにしています。
4Gamer:
やり手のビジネスマンみたい。
ノートPC以外に,持ち歩きタブレットも選択肢になりそうですが。
Kさん:
タブレット端末もありますよ。ただ,業務的にはPCとマウスのほうがやりやすいんですよね。スタッフ同士の連絡もチャットツールを使っていますが,レスポンスもこっちのほうが断然早いですし。
4Gamer:
広すぎて,直接会話するのも大変そうですものね。
Kさん:
それとドライバーなどの工具類に,結束バンドも。これはアームのツメや台の仕掛けを固定するためによく使います。
こっちは筐体の調整をするためのリモコンですね。
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Kさん:
ハンディモップは,お客さまが目にされる,筐体の白い土台部分などにたまるホコリを掃除するのに欠かせないです。ダスター(布巾)もアームやツメを拭くために持ち歩いています。
あとは,PC用のポータブル電源を詰むこともあります。
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4Gamer:
まさに七つ道具ですね。ドライバーも職人さんのごとし年季が入っていますが,どのような場面で使うのでしょう。
Kさん:
筐体のメンテナンスに使っています。
アームやツメは,ものによっては簡単に付け外しできるんですよ。
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4Gamer:
手つきに無駄がない……! アームのツメの形も,ネイルばりに種類があるなんて知りませんでした。
Kさん:
こうしたツメで,遊び方の違いを出してる感じです。
4Gamer:
あと,小型スピーカーが置かれたツールワゴンもありますけど,通話に使うんですか。それとも好きな音楽でも流したり?
ああでも,音楽は“フロアのほう”だけで十分ですかね(笑)。
※場内では,フロアごとに流されている有線放送の音楽ジャンルが異なる(流行系,懐メロ系,ボカロ系などなど)。しかし,誰がなんの意図でフロアごとに変えているのか,どの勢力が選曲しているのかは同行したPR担当も知らないらしく,これが現場の七不思議に挙げられる模様
Kさん:
スピーカーからは,アシスト指示などの自動音声が流れてきます。フロアの音楽に耳を傾けていても気付けるように(笑)。
あと,誰かが現場に向かっていると,スピーカーが鳴っている音で気付けるので,対応のバッティングを防ぐこともできます。
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4Gamer:
ビーコン的な役割なんですね。
ところで,PCの管理画面はなかなか専門的な表示ばかりに見えますが,操作は難しくないですか?
Kさん:
意外とすぐに慣れます。私も前はPCを使っていない人だったのですが,業務のおかげでタイピングも速くなりました。
4Gamer:
すごい。ほかにも,このお仕事を始めて変わったこととかは?
Kさん:
痩せましたね! 毎回かなりの距離を歩くので。
4Gamer:
すごい……! 日々の歩数でいうとどれくらい?
Kさん:
う〜ん。おおよそですけど,多いときは“ディズニーランドで1日中遊び回った日”くらいの歩数になるかなと思います。
4Gamer:
そんなに!? 健康的に痩せられそうでいいですねー。
Kさん:
そうですねー(笑)。
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Kさん:
あと,クレーンゲームの操作もうまくなったと思います。今もプライベートでクレーンゲームを遊んでいますが,毎日筐体に触れていることもあって,景品のどこを狙えばいいのか分かるようになりました。
4Gamer:
かっこいい……!
髪型やネイルが自由で,たくさん歩いて健康になれて,クレーンゲームの腕前も上がる。オタクにとっては天国みたいな職場なのでは?
Kさん:
そういう魅力もあると思います。
気になる人はぜひ(笑)!
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オンクレは,推し活の強い味方
4Gamer:
Kさんはオンラインクレーンのほうもプレイされますか。
Kさん:
家から出たくない雨の日とか,店舗に行く時間はないけどちょっと遊びたいときとかによくやってますね。
あと,絶対にゲットしたかった赤身かるびちゃん(VTuber)のフィギュアが出たときは,深夜にタイクレに張りつきました!
4Gamer:
絶対に欲しい景品があるとき,オンクレっていいですよね。
ただ,そうなるとタイクレは「深夜0時から繁忙期」に?
Kさん:
ですね。とくに新プライズが投入されがちな月初は忙しいです。スタッフたちも真夜中にそこら中を駆けずり回っています。
スタッフの勤務は早番・中番・遅番の三交代制ですが,基本的にシフトは固定ですね。私はどこでも出たりしますが(笑)。
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タイクレPR担当:
実店舗だと原則,新規プライズは午前の開店後から獲得してもらえますが,人気コンテンツの景品だと整理券の配布になったり,物自体がすぐになくなったり,業界各社の店舗さんによっては「開店後から設置作業」だったりもあるので。どこにいても“0時から挑戦できる”のは,タイクレが一貫してきた強みの一つです。
もちろん,どこの店舗になにが入荷しているか,何軒もハシゴしたり,SNSに目を光らせたりも推し活としては楽しいんですけどね。例えば,タイトーステーション 福岡天神店の周辺はにぎにぎしくて。
4Gamer:
というと?
タイクレPR担当:
福岡天神店の周りって,各社さんのアミューズメント施設がズラーッと並んでいるんですよね。
だから人気作品のプライズが投下される日は,友達同士でやってきたお客さまたちがスマホで連絡を取り合って,「そっちに〇〇あった!?」「こっちまだ!!」「あっちの××にあれ入ったって!!」みたいに,実店舗ならではの推し活の……醍醐味(笑)? を体験されています。
4Gamer:
実店舗だと,そうやって友人と一緒に一喜一憂できますもんね。
その点,タイクレだとそれが難しそうな?
タイクレPR担当:
いえ,できるといえばできますね。
タイクレにはマルチプレイ的な機能は備わっていませんが,同じプレイ画面を違うスマホでも見られますので,どんなところでも一緒にはしゃげてしまいます。自宅など場所を選べば,むしろアミューズメント施設で遊ぶよりも気兼ねなく騒げるかもしれません。
4Gamer:
ああ,想像できてしまう。
私自身,プレッシャーに弱いタチなので,後ろに並ぶ人たちを気にせずにプレイできるのも助かりますし。
タイクレPR担当:
お仕事が忙しい社会人の方々,そもそも近所にゲームセンターがない方々。それと,好きな作品の大きかったりセクシーだったりするフィギュアを,1人で取りにいくのが気後れしてしまう方々などは,今どきはオンラインクレーンが“アリな選択肢”になるはずです。
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4Gamer:
なんとなくですが,推し活をする人は多くなったけれど,グッズの獲得手段としてオンクレを活用する人はまだ少ない気もしていたり。
タイクレPR担当:
そうですね。推し活にはすごくピッタリだと思うんですけどね。
タイクレではここ以外に物流拠点があり,景品が取られて,お客さまが発送手配をかけた瞬間,データが配送センターに送られ,取った景品とは別の新品で配送作業を進めます。
各種景品も全国実店舗に割り当てられる数より多くの在庫を確保しているので,推しのグッズを新品でお迎えしたい人はぜひ!
4Gamer:
外箱も飾っておきたい派としては同意しかないです!
以前,店舗で取ったフィギュアは,ツメを引っかけて外箱が破れたり,落下時に角が潰れたりと,ちょっと切ない思いをしたので……。
タイクレPR担当:
そのリスクは実店舗だと,景品の二次交換(実物以外の譲渡)が風営法で禁じられている手前,絶対に起こらないといえないんですよ。
Kさん:
ぬいぐるみとかも,何度もアームにつかまれることでくたびれしまったり,汚れてしまったりしますし。
4Gamer:
推しぬいはお迎えしたいけど,早くお救いできなかったばかりに汚してしまった罪悪感までは持ち帰りたくない……。
タイクレPR担当:
そういった悲しいことを防げるのも,タイクレの利点ですね。
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4Gamer:
いろいろと風営法の心配も解消されていたんですね。
タイクレPR担当:
はい。そこは徹底しております。
それにタイクレは,日本オンラインクレーンゲーム事業者協会(JOCA)の会員ですので,JOCAの自主的な規制にも取り組んでいます。
4Gamer:
その取り組みというのは?
タイクレPR担当:
オンラインクレーンゲームは基本的に風営法に引っかかりませんし,1プレイの料金設定も実店舗より柔軟に設定できます。やろうと思えば「高価な金塊が取れる高額台」なども作れてしまいます。
しかし,そういったことがまかり通ると業界の健全性が失われ,お客さまも安心して遊べなくなってしまうので,加盟各社は自主的に「景品は(実店舗と同じく)小売価格でおおむね1000円以下のものにする」「健全な景品に限る」などの決まりを守っているんです。
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4Gamer:
知らないところで,我々も守られていたんですね……。
それにしても,景品価格が1000円以下というのは驚きです。最近のプライズフィギュアって出来がいいから,もっと高いものかと。
※2022年3月の風営法の改定前までは「おおむね800円以下」制限だった。しかし,1000円になったところで最近のクオリティは信じがたい
タイクレPR担当:
プライズフィギュアのクオリティは年々上がっていますね。
タイトーだと「T-most」という高品質なフィギュアブランドも展開していますが,2025年だと「その着せ替え人形は恋をする」とコラボして制作されたタイクレ限定フィギュアが人気でした。
Kさん:
着せ恋フィギュアの投入時は,去年で一番忙しかったです(笑)。
4Gamer:
確かに海夢ちゃんがカワイイし,衣装のフリルも表現もすごかった。
タイクレPR担当:
タイクレではこれまでたくさんの景品を展開してきましたが,T-mostのタイクレ限定版などをはじめとする,“タイクレ限定フィギュア”に注目していただく機会が増えてきました。
そのため,お客さまにも「タイクレはフィギュアが強い」などと思っていただけるようになってきたのかなと考えています。
4Gamer:
ハイクオリティのフィギュアなら,なおさら新品でお迎えしたいですからね。あらためてダミーを使えるオンクレの強みを感じます。
ダミーといえば,初めてタイクレをプレイしたとき「パズルボブル」のバブルンのぬいぐるみが筐体にいて,一瞬「台,間違えちゃった!?」と焦ったことがあるんですが……。
Kさん:
ダミーは箱や筒,ボールなど台に合わせたさまざまな形状があります。インベーダーやバブルンのぬいぐるみもその1つです。
もしダミー箱が映った場合,景品を間違えて選んでいないか心配になったら,ゲーム開始前に出る「選んだ景品はこちらです」というポップアップ表示や,「景品詳細」を確認すればご安心いただけるはずです。
4Gamer:
景品詳細も,説明が丁寧というか,愛情がこもった文ですよね。
サイズが明記してあるのも助かります。
Kさん:
BIGサイズの景品も扱っているので,タイクレでは必ず景品の全長を明記しています。お迎えするときの参考にしていただければと。
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4Gamer:
そういえばBIGサイズの景品でも,ダミー箱ではなく,実物の“代理”ちゃんが筐体に出ていることもありますよね?
タイクレでは実際,取ったものとは違う新品が配送されるわけですし,ダミーを突き詰めると,もはや実物じゃなくて,例えばデジタルグラフィックスでもいいのかな? なんて思ったりするのですが。
タイクレPR担当:
タイトーは長年クレーンゲームの運営をしてきたことから,タイクレでも「(なるべく)ダミーであっても実物のモノを取っていただく」ことにこだわっているんですよ。
その景品ならではの,思いもよらぬ動きになったときの驚きだったり,ゲットできたときの手応えだったりと。そこにはダミー箱では決して味わえない,実物だからこその体験がありますので。
4Gamer:
確かに。クレーンゲームの楽しさってそこが大きいですもんね。
Kさん:
一応,ダミー特化なら最近は「デジタル景品」が人気です。
タイクレでは,コンビニやファストフード店で使えるクーポンも取り扱っているので,このときはダミー箱に挑戦してもらい,景品獲得後はお手持ちのスマホにすぐに使えるクーポンコードを届けています。
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4Gamer:
景品の最先端……!
Kさん:
デジタル景品は,クレーンゲームファンの方々のなかでも「取ること自体が好き」という人にとくに好評みたいです。
そういったベテランさんは,ぬいぐるみやフィギュアがもう家にいっぱいありすぎて,置き場所に困っている人も多いそうなので(笑)。
4Gamer:
なるほど,デジタルクーポンならかさばらないですもんね。
Kさん:
同じ理由で,日用品や食品,いわゆる“消えもの”も人気です。北海道フェアの台も多くのお客さまにプレイしていただけています。
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4Gamer:
ディスプレイが凝っていてワクワクします。本当にいろんな種類の台がありますが,今後,フロアはさらに拡張していくんでしょうか。
タイクレPR担当:
筐体は増え続けているものの,スペースにはまだ余裕があるので,しばらくは面積自体を広げるといったことはないかと思います。ただ,広くするにしても,スタッフの人数やスキルが不足すると,お客さまへの丁寧な対応が難しくなる恐れがあるので,そこはバランス次第ですね。
4Gamer:
デジタルに遊ぶけど,アナログな機材と人員が支える,絶妙なバランスで成り立っているお仕事なんだなと,しみじみ感じますね。
タイクレPR担当:
そうですね。景品の人気などもデジタルな数字で測れはしますが,そもそもの景品になにを仕入れるかの“読み”は,人の力ですし。
アミューズメント施設の景品って,基本的に再販されませんので,最初になにをどれだけ仕入れるかの目利きが必要になるんですよ。
4Gamer:
腕利きバイヤーみたいな。
タイクレPR担当:
そのものです。クレーンゲーム業界の景品の仕入れ担当は,常に流行のコンテンツをチェックしています。今どきはなにが人気で,どんなものが求められて,自分たちなりの起爆剤にできるのか。
タイクレの仕入れ責任者も,実店舗で長年マネージメントしてきた50代男性ですが,今でもゲームやアニメにVTuberにとなんでも詳しいです。
4Gamer:
前々から思っていましたが,タイクレの新着景品ページって「トレンドがひと目で分かる」感じですもんね。
毎日のぞきにいくのも,ちょっとした楽しみになっています。
タイクレPR担当:
ありがとうございます。今後も人気の景品や台でタイクレを楽しんでいただけるよう,さまざまな試みをやっていきたいです。
ちなみに来週(取材日は2月中旬)の2月21日は「タイクレの8周年」でして,3月まで“8にかけた8企画”を展開します。
8本足のたこにちなんだフェアや,銀だこのデジタギフトがもらえるキャンペーンなど,楽しい企画を8企画ご用意しておりますので,あわせてご紹介いただければと……(笑)。
4Gamer:
まさかのドンピシャなタイミングで潜入してしまったようなので,かしこまりました(笑)。
Kさんらタイクレの中の人たちも,引き続きがんばってください!
Kさん:
ありがとうございます!
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今回はタイクレの最深部を調査してきた。その結果,我々の快適な推し活やオタクライフは,デジタルなテクノロジーだけでなく,真心のこもった人たちの手によって支えられているんだなと実感した。
タイクレの画面の向こうには,クレーンゲーム愛にあふれる人たちが生きている――そんな温かな気持ちをゲットした我々は,夕暮れのタクシーにアシストされ,新宿行きのロマンスカーに乗り込んだのだった。
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- インタビュー
- ライター:本丸猫左衛門
- カメラマン:永山 亘
(C)TAITO CORPORATION 1978, 2018 ALL RIGHTS RESERVED.
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